(11)タロットの考察をはじめる前に/意識進化の3重螺旋モデル
霊的探求に対するわたしのスタンス
マガジン第11回。ここから2回に分け、0~30のタロットカードを題材に、3次元意識から6次元意識に至る過程を考察してみる。
タロットの大アルカナは通常22枚だが、わたしは31枚で考えている。
うーん……読み返してみると、文体がおちゃらけモードだ (;´Д`A 、、、 13回で完結したら全体を見直し、お堅いモードで文体を統一しようかな? で、「長文は読む気が萎える」とかいってたわりに、長々と書いているのはどうよ?、と思う。
今回は、タロット考察に入る前の序論のようなもので、まずは「スピリチュアルな探究」に対する、わたしの独断と偏見を書いておこうと思う。ひと言でいうとソレは……
「真理の探究者」に上下はない。
ここで書いたように、必要なのは理性と自制心、あんど冷静な内省。特別な能力はいらない。お金をかける必要もない。すでにたくさんの教えが、書物やネット情報になって誰でも手の届くところにある。それらに触れて、アレコレ勝手に試行錯誤すれば、じゅうぶんお釣りがくると思う。
でもって、本を読むより手軽に、人間が霊的存在であることが実感できる方法がある。「〇〇について、わかるように教えてくださいませ♬」……とじぶんに訊ねるのだ。すると、夢、ヴィジョン、インスピレーション、シンクロニシティ(意味ある偶然の一致)などでお返事がくる。
そんなふうに、霊的なものへ目覚めはじめると、バラバラに分離した自己、つまり一時的パーソナリティー(転生ごとのパーソナリティー)と、それがつくったエレメンタル(→ 用語解説参照 )の回収と統合がはじまる。今世だけでなく、過去世もすべて範囲に含まれる。この過程はかなりキツイ……かも? じぶんの恐れているもの、執着しているもの、過去にやらかしちゃったアレコレを直視しなくてはいけないから。でも、大丈夫! 何とかなる。
「一時的パーソナリティー」の経験と、思考、感情、欲望がつくりだしたエレメンタル(の総計が人格を形づくる)をジャッジせず、冷静な第三者の視点で観察する。そこから本質的要素を抽出し、「永遠のパーソナリティー」(分離の世界を超えたところにある自己認識、魂の個性)に知恵として蓄えてゆく。これは、失われることのない財産になる。
イエス・キリストは、罪を犯したひとをジャッジしなかった。ただ許し、同じことを繰り返さないようにといった。過去に培ったものはネガティブなものばかりでない。愛に根ざした記憶も目覚めてくる。努力して得たさまざまな能力や知恵がある。それらは今世においても、何らかの形で活かされているはず。
エレメンタルについて
ここからは、エレメンタル について。
エレメンタルは、考えたこと、感じたことによって形成され、目的が成就されるまでつくった当人にまとわりつく。また、いったんつくってしまうと消えない。自他を害さないものであれば問題はないが、そうでない厄介なエレメンタルもある。転生のたびに同じパターンを繰り返す場合、かなり強いエレメンタルをつくったと思われる。それが、困ったものであった場合、どうすればいいのか?……ということになる。方法は非活性化だ。
と、わかっていても、言うは易し行うは難し……だよね (;´ω`) とくに、民族、国家、宗教関係などの集団的なエレメンタルは手強く、個人レベルの努力ではどうにも動かしがたい。戦争が繰り返されるのも、過去につくった集団的なエレメンタルが原因だ。
個人的なものであれば、効果はわりとすぐに出る。エレメンタルの非活性化もまた、じぶん(ハイヤーセルフ)に教えてもらおう。もちろん、一足飛びには進めないし、試行錯誤の繰り返し……わたしもジタバタ足掻きながらやってる。が、苦しいからといって、グルに教えを乞いたいとか、ヒーリングやお祓いを受けたいとは思わない。というのは、そういうことをする側もまた、特定のエレメンタルに拘泥していることが多いからだ。で、物的かつ非物質的に「法外な対価」をむしり取られたりする……それは嫌だ。
特定のメソッドを与えられた側は、与えた側のエレメンタルを継承する。もちろん、当人にとってプラスになれば構わない。わたしは ダスカロス(そもそも先生という意味ゆえ敬称略)の「教え」、つまり「真理の探究者」として彼がつくったエレメンタルは安心して受け入れられる。現段階で、そう思えるのはダスカロスだけ。残念なことに、表立って活躍しているスピリチュアルな教師の多くが、金銭欲、支配欲に浸食されてしまっている。
ダスカロスの教えに沿って真理を学ぶ、ダニエル・ジョセフ氏の言葉を借りよう。
とはいえ、著作物にまでお金は出しません……などと野暮ったいことはいわない。出版、流通にはコストがかかる。さまざまな知識や知恵を得るため、著作物に対価を支払うのは妥当である。
が、どんな形であれ、他者がつくったエレメンタルの影響力は無視できないので、慎重に扱いたい。わたしは「集団」での霊的探求や、「影響力の強いタイプ」との交流は極力避けている。強い思念、エーテル・バイタリティーを持つひととの接触は、メリットと同時にリスクもある。たとえ、何か驚くようなことができたように感じられても、他者の思念、感情とじぶんのものが切り離せなくなるような関係は、基本回避する(家族的な関係の場合は例外)。
個々のペースと目的に合致した「探究」を試みるのがよい。それぞれ固有の魂の計画を持っているのだから……邪魔にならぬよう、お互い心配ろう。
ついでに(余計なお世話で)、ダスカロスの「教え」のほか、個人的に参考になった本を紹介しておく。
宇宙人に限らず、いかなる関係においても相手を神のように捉え、崇拝するのは禁物だ。崇拝は支配欲求の裏返しだったりする。自己の尊厳、魂の計画を侵害されないようにすると同時に、誰かに何かを求めるときは、まずは相手の承認を得る(注:騙す手口は論外)ようにしたい。これは宇宙共通のマナー。
霊性の時代に向けたタロット解釈
ここからは、タロット考察に入る前の予備知識的メモ。
22枚の大アルカナは、それで完結していると考えている。が、タロットの解釈は固定されたものではなく、各自のニーズにあわせて自由に設定できる。たとえば、「19太陽」マカバ構築→「20審判」魂の半身(バラバラに分離した自己)を統合して二元性を超える→「21世界」両性具有者となって分離の世界(3~5次元)における輪廻転生終了……というのもアリだろう(わたしは、こういうシンプルな解釈が好き)。
で、その21で完結している大アルカナを、わたしは30まであるとした。そうすることで、多次元的、霊的な占星術とタロットの解釈が可能になると感じている。
すでに人間の意識は、6次元に達している。
人間は、ノエティカル体、サイキカル体、肉体という 3つの身体 を持ち、それらを通じて自己を表現している。そして、自己も、自己の乗り物である3つの身体も、高次(高振動数)になるほどより根源的で、真の自己=「スピリット(霊)-魂」に近づいてゆく。
人間は、多次元を渡り歩く霊的存在だ。物質を超え、次元を超えた体験、自己表現ができる。さらに、3次元では時間がパラレルに分岐し、無数のタイムラインが存在する(と考えている)。他方、3次元とは異なる時空システムを持つ4次元と5次元では、多数のサブプレーンが存在している。それらを感じ取れるようになってくると、目前にある物質界がいかに限られた、狭い世界であるかがわかってくる。
ちなみに、3次元におけるパラレルシフト(異なるタイムラインへの移行)、および4次元と5次元における異なるサブプレーンへのシフトには、数字「8」の系列が関与すると推察している。
人間の意識は、時間、空間の縛りを超えつつある。そうすると、安直な未来予測はできなくなる。そんな時代に相応しい、占星術とタロットが必要ではなかろうか?
意識進化の3重螺旋モデル
わたしは、タロットの数字の周期と次元を、下記のように設定した。
ただ、この設定だと、22枚のものと31枚のものとで、カード(特に2桁)の数字と絵柄の意味が食い違ってしまうことに気づいた。21の段階で、「分離の次元」(5次元)を超えているので、22枚の大アルカナは2周目が抜けている、あるいは2周目からスタートしていると見做したほうがよさそうだ(←この考えは 第12回にて訂正 )。
0~30のカードを扱う場合、10以降のカードを描き直す必要があると思う。ことに、ノエティカル界(5次元)を象徴する19~30のカードは、それに相応しいものにすべきだろう。例えば「完全グラフ」など。抽象性の高いものが望ましい。
夢の体験でも、下記の違いは明確だ。
また、5次元以上の体験であっても、3次元的に認知するためにフィルタリングされたり、上塗りされる印象がある。ゆえに、夢の解釈はひじょうに難しい。
サイキカル界(4次元)について、興味深い記述がダスカロスの「教え」の中にあるので引用する(注:「対」は エーテル・ダブル のこと)。
この解釈によると、サイキカル体では地球外天体に接触できない。しかし、ノエティカル体ならば可能だということになる。
ここは着目したい。惑星、恒星などの天体、あるいは地球外の宇宙存在と、「映像的にクリアかつ感情的交流を伴なう夢」は、サイキカル界での体験を錯覚したものかもしれない。もしくは、ノエティカル界の体験が理解困難なため、それに近い印象のものを潜在意識から引き出し、当てはめてしまったのかもしれない。この点を鑑み、夢の解釈は慎重に行う必要がある。
また、占星術の捉え方も再考が必要になる。こちらの記事では、天体の影響はエーテルを介して及ぶ と書いたが、これも少し安直であったかもしれない。地球3次元に存在する人間に、等しく天体の影響が及ぶことはないだろう。地球および人間のサイキカル体は、地球外天体のサイキカル界とノエティカル界に接触していない。接触可能なのはノエティカル体だ。よって、「天体の影響を明確に受ける」、および「意図的に天体にアクセスできるようになる」には、ノエティカル体が十全に目覚める必要がある。この点も、もっと意識すべきと思う。
ーーー(2022/3/15追記)ーーー
「数字を使った意識のシフト(3)/実践編」をアップ後、サイキカル界とノエティカル界の境界領域(フォーカスレベル19~20)はすでに5次元に入っているので、次元的にはまだ4次元の要素は持ちつつ、そこでは5次元と接触可能であると補足すべきと気づいた。
よって、上述の「地球および人間のサイキカル体は、地球外天体のサイキカル界とノエティカル界に接触していない」に、「ただし、高次4次元と低次5次元の “境界領域”(19~21)は、サイコ-ノエティカル体 によって地球外天体の高次サイキカル界と低次ノエティカル界に接触している」という説明をつけ加えたい。
ーーー(追記おわり)ーーー
それと、3次元、4次元、5次元における時間と空間の在りようについてだが、次元によってそれぞれ異なった特徴があると思う。
3次元(物質界)では、「同じ位置座標」(place)に、「同時」に2つのものが存在できない。しかし、4次元(サイキカル界)では、振動数を変えることによってそれが可能になる。また、4次元の時間は3次元と比べるとひじょうに柔軟で、意図することで過去、未来のどこにでもアクセスでき、死者、生者に関係なく接触できる。5次元(ノエティカル界)になると、正直わけわからなくて……記憶喪失率が高い(←わたしの場合^^;)。5次元は理念、思考の世界。振動数によって多層に分かれているが、4次元のような感情的な濃密さはなく、より軽く、明晰で、自己充足感と光に満ちていると感じられる。
さて、ここからは6次元について考察してみたい。6次元は、ダスカロスの教えによると、下記のように説明されている。
この「教え」によれば、人間は転生と転生の間に6次元を体験していることになる。ただし、6次元に至る前に、3次元 → 4次元 → 5次元 → 6次元という「3度の死」(次元のシフト)を体験し、それぞれの次元に相応しい身体に乗り換えてゆく。3次元の肉体人生を送りつつ、覚醒意識を保ったまま、イデアの世界である6次元を体験することは極めて困難だ。が、それを可能にするツールとして、占星術、タロット、夢を活用したい……と考えている。
6次元は偶数次元。数字的には2次元、4次元と共鳴しつつ、3の倍数なので3次元とも共鳴すると思われる。あと、6は倍数化すると12になり、12次元にも関係するはず。
次元は振動数で仕切られつつ、倍音の法則によって、他の次元と共鳴している……と考えている。
倍数の関係性を、12までの数字で示してみた(注:1はすべての次元と共鳴するので省く)。
3次元と6次元は親和性が高い。そう捉えると、「転生と転生の間に6次元に休みにくる」というダスカロスの説明が腑に落ちる。また、7という素数の独自性もみてとれる。それに関しては、下記記事を参照いただきたい。
ダニエル・ジョセフ氏の「クジラと泳ぐ」の言葉で、今回は〆ておこう。
(12)につづく
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(トップ画像)とあるレストランあった絵をスマホ撮影。調べてみたら、16世紀、ルネサンス期の絵画。意外と古かった。