(4)12サインについて/「抜け道」探し
はじめに
今回は、12サインについて考えてみた。
サインは古代バビロニアが起源?……らしい。
西洋占星術で、牡羊座0度が春分点になったのは紀元前2世紀ころ?……らしい。で、そこから 地球の歳差運動 により、「占星術で用いるサイン」と「実際の黄道十二星座」の位置はズレていったのだ。
西洋占星術で用いられるトロピカル方式では、春分の太陽が位置する場所、つまり「春分点」を「牡羊座0度」に定め、そこを基準に30度ずつ均等に12サインに割り振る。一方、インド占星術で用いられるサイデリアル方式では、サインは恒星の位置で決まるため、実際の黄道十二星座と概ね一致している?……らしい。
春分点歳差を発見した(?)のは、古代ギリシャの天文学者、ヒッパルコスなのだとか。
ヒッパルコスの時代に春分点が牡羊座(実際の星座)にあったことから、「現在占星術で用いられている12サイン」は「古代ギリシャが起源だ」といっても、とくに問題はないだろう。
「歳差運動」の1回転は約25800年だ。これを12で割ると2150年、つまり、春分点は1つのサインに約2150年間留まる。で、仮に、紀元前200年の春分点を牡羊座0度として固定し、そこから魚座の30度内(実際の魚座の大きさではない)に春分点があったのは1950年頃まで。その後は水瓶座に入っていることになり、スピリチュアル業界でいろいろいわれている水瓶座の時代にすでになっていることになるが(注:この件についてはその後、A.D.2250年頃までは「魚座の時代」と判断)、これはあまり意味のない区分だろう。というのは、占星術において「春分点を12サインの起点にする」というのは固定されたルールだからだ。
で、たまたま(じゃないと思うが)、紀元前2世紀頃のギリシャの占星術(天文学)が現代に伝承されたので、その時代に春分点があった「牡羊座」を「起点」とするサイン区分をそのまま使い続けているに過ぎない。べつに、「春分点」=「猫座0度」とか「カバ座0度」でもよかったのだ。
西洋占星術において重要なのは、いついかなる時代においても「春分点(黄経0度)を起点とし、360度の黄道(円)をきっちり30度で12等分したものが12サイン」という法則であろう。「実際の夜空にある星座」と「12サイン」がズレている件を、論争することにはあまり意味はないと思う。天空にみえる実際の星座は、サインのように等しく30度のサイズに収まってはいない。サインの名称となっている星座は、象徴として使われているに過ぎない。
星座や神話は後づけもので、「天体の配置」、「12や30などの数字」、「幾何学図形から生じるエネルギーフィールド」、「エーテル的な影響力」などによって、占星術理論の根幹は支えられているのだと思う。占星術は「星座」の名前を語りつつ、実際はひじょうに数学的で、システマティックに機能している思想およびエネルギー体系ではなかろうか。占星術は、ロゴスを源にする宇宙創造のマインド(素材)がエーテルを介し、天体配置の影響力によって形態化するときの法則を探求する自然科学であり、哲学だと捉えている v(≧∇≦)v イェェ~イ♪
ヨハネス・ケプラー 先生はいいセンスしてたと思う。下記はケプラーの多面体太陽系モデル(画像ソース)。
天体から生じる数学的・幾何学的なエーテル的影響力は、多次元に渡って響き合っている。わたしたちは隙間なくみっちりと満たされたエーテルの海の中で漂い、すべてがエーテル的に呼応し、風が吹けば桶屋が儲かるのだ。
そこらへんを前提に、12サインについて考察してゆこうと思う。しかし、そもそも何故サインは12種類なのか?、という疑問がある。10でも、20でもよかったのに12……で、ここでかなりぶっ飛んでしまうのだけど。12サインは、「どこかの宇宙存在が、何らかの意図を持って、地球3次元に定着させた法則では?」と勘ぐっている。ただ、そのへんは何かと怪しく未解明ゆえ。とりあえず、話題を振るだけに留めておきたい。
で、わたしはルールを知ることで裏をかく……じゃなく(^▽^;) きゅうくつな地球3次元からの抜け道をみつけることを目指し、占星術を考察したり、夢探索したり。いろいろ画策してるわけですね ('v')ニヤリ……というわけで。今回はスッパリと大胆に! 12サインを星座や神話から切り離し、ごくシンプルに数字の観点から考察してみることにする。
円の角度が360度である理由
12サインは、360度のホロスコープをきっちり30度ずつ割り当てたものになっている。ここからまず、円の角度が360度になった理由について考えてみた。
円の角度=360度も、古代バビロニアが起源のようだ。そして、360という数は使い勝手が大変によろしい……のだが、24もある約数の中から、12をサインの分割に選んだ理由は何だろう?
ともあれ、360度を12で割ると30度、1つのサインは30度。この30という数字を考えるとき、タロットの大アルカナがたいへん役に立った(この件は マガジン第5回 に掲載)。
1サイン30度の中に12サインが3廻りすることと「抜け道」の発見
下記のように、「1サイン30度の中に12サインが3廻りする」と仮定してみた。ただし、度数は0°を使わず、下記のように換算し、すべて 自然数(正の整数)で扱っている。
(カッコ)内は、1桁と2桁の数字を足して1桁にしたものである。これで、「1サイン30度で12サイン3周」の意味を理解していただけただろうか?
このように捉えると、1サイン30度の中に、3次元 → 4次元 → 5次元への「抜け道」(次元シフト、振動数の移行)が見えてくるような気がする。とりあえずまだ「仮」にですけど(^^;
3つの周期は、下記の部分で重なり合っている。
また、サインとサインの境界においても、重なり合っている。
上記の数字はすべて、1桁と2桁を足し算することで、1、2、3の数字に還元される。前の記事で 下記のように書いた。
で、この9~12のチャレンジは、すべての12サインの30度中にある「9/18/27→1→2→3」のインターバル部分においても同様に意識され、試みられるべきものではないだろうか。9射手座~12魚座のみが「抜け道」ではなく、12サインの各30度の中にもそれが含まれ、示唆されている……と考えてみた。
また、サインの1桁度数には3次元的な意味しかないのかというと、それは違うだろう。例えば、牡羊座5度にはすべてのサインの14度(4次元)と23度(5次元)、5番目のサインである獅子座も呼応していると捉えている。この小と大の相関は無と無限のあいだに無数に存在する。錬金術で「下なるものは上なるもののごとく、上なるものは下なるもののごとし」 といわれるように。
ここで注意を促しておきたいのは、サインとサインの切り替わりに関してだ。「各サインの30度」は、他の数字にはない特別さを持っていると思う。30度は、二元性に支配された「分離の次元」である物質界、サイキカル界、ノエティカル界の体験(3)をすべてひっくるめ、新たな0ステージである6次元へと羽ばたく可能性を秘めた度数。ネイタルチャートで30度に何らかの天体を持っていたり、プログレスやトランシットで30度に天体が来て、そこから次のサインに入ってゆくときなどは大チャンス! 「抜け道バンザーイ!」ヽ(*´∀`)ノ と喜び、がっしり捕まえましょう。
12体系ではないマヤ暦
地球3次元文明の持つ12の呪縛は強い(と感じない安定志向のひとも多いですけど^^;)。1年は12か月だし、時計は12時間。きっちり、かっちり人間の思考を枠にハメて支配しつくすには便利な12、、、そんな「12体系」をつくった宇宙存在と異なる数字システムを使っていたマヤ人について、メモっておきたい。
マヤ暦には詳しくないので何ともいえないが……ナンバー13、20、260を基礎に置いてるらしい。マヤ数字は5進法と20進法が混ざった感じになっている。
これも、抜け道としての機能は高いのではないだろうか?
タロットもまた、3次元を超えて4~5次元存在になってゆくための道を示していると思う。次回は、タロットについて書いてみる。
(5)につづく