「シュタイナー古代秘教講義」を読んで新たな視点を得る(シュタイナーについて書くのはたぶんこれで最後)
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で、つぎの本で早くも挫折、、、
Noel の信じるイエスはダスカロスの語るイエスゆえ、シュタイナーの語るイエスは受け入れがたい、、、と思いました。
他にも、シュタイナーが 神(絶対無限の永遠の存在)と エレメンタルの神々を区別していないところがしんどいかも、、、
で・す・がっ! それを補って余りある啓示を受け取りましたので、忘れないうちにメモっておきます。
シュタイナーいわく、 “霊的な雲”(高次領域に雲のように漂う霊的なもの)が “個人” のなかに完全に下ったのは古代ローマ時代とのこと。それ以前の古代ギリシャ人は人間をポリス単位の “霊的な雲”として捉えていたそうですが、古代ローマ時代になると自己の範囲が急激に狭まり、自己を “個人” としてみるようになったのだとか……で、そのように自己をかつてなく狭い範囲に閉じ込めた時代に “神の霊” がイエスという “個人” に下ってキリスト(救い主)となる……という大イベントが起きました。
いやいや何をいまさら、そんなことは知っとるよ~とか突っ込まないでください。Noel は時代を巻き戻すように闇(無知)から光(真理)の時代に移行するとイメージしてきたのですが、ところがどっこいしょ! 元に戻るのではなく新たな人類進化の始まりとして、人類すべてが “個人” や “物質” のなかに “神” を顕すようになる?……と気づいたのです。
スゴオォォーーーイ !! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w マジ、スゴオォォーーーイ !!
キリストという人類へのギフトがさまざまな文化のなかに浸透し、ピラミッドやギリシャ・ローマの神殿がロマネスク教会へと変化し、ラファエロが システィーナの聖母の絵 の中に古代エジプト文明・古代ギリシャ-ラテン文明・現代文明における人類の精神的努力を描いた……とシュタイナーは述べます(古代秘教講義 . Kindle 版の位置877)。
“霊的な雲”のなかにいる神的・天使的な存在たち……シュタイナーはマリアとイエスは古代エジプトのイシスとホルスで、古代エジプトの叡智のルーツはかつて大西洋上にあったアトランティス文明にあったとします。
古代エジプトの祭司は、病気と死が始まる前の人間形態にまで戻すことで病を治癒させた……とシュタイナーはいいます。さまざまな動物の姿をしたエジプトの神々はアトランティス時代の神々の姿で、そのような過去の神々の姿をエーテル的な透視能力で目前にみることで太古の力を蘇らせ、健康を取り戻させる……みたいな治療が神殿で行なわれていたのだそうです。そして古代エジプト人は、アトランティス以前のレムリア時代における不死なる処女神(無性生殖によってじぶんと同じものを産み出す存在)をイシスと名付け、そのイシスのイメージが聖母マリアに受け継がれたのだとか。
シュタイナーは、地球と人類の歴史を以下のように区分します。
ポスト・アトランティス時代は以下のように区分されます。
レムリア大陸は火山噴火によって崩壊し、アトランティス大陸は大洪水で海に没したとされます。アトランティスが大洪水に襲われたとき、アトランティス人はヨーロッパを通って東へ逃れ、彼らの末裔が古代インド文化と古代ペルシア文化をつくったとのこと……で、古代エジプトの叡智も一部はアジアから影響を受けつつ、アトランティスからアフリカへ流れてきたのだそうです。
透視力を持つアトランティス人は、現代人が視ることができない霊的存在・神霊存在と共に生きていました。
アトランティス人の昼と夜は、現代人にとっての現実と夢です。
昼も夜も活動できたアトランティス人の能力は、古代エジプト時代にも受け継がれました。しかし、エジプト人がミイラをつくるようになると、霊的なものが “肉体” に縛り付けられるようになった……とシュタイナーは述べています。
Noel は B.C.2050年を 2万6千年の歳差周期におけるもっとも密度の高い時代の始まり とみています。古代エジプトでミイラがつくられ始めたのはそれよりもずっと前ですから、時間をかけて徐々に人類の意識は “個人”(肉体)の中に閉じていったのでしょう。そして、この流れは退化としてではなく、神聖なる計画 として起きたものだったのです。
気の遠くなるような長い準備期間を経て、キリストによって “個人” のなかに開花する神性という新たなムーブメントがもたらされました。
その流れは近世ヨーロッパにおいて 神智学・人智学・心霊主義 として開花し、そこから時代はどんどん明るくなっていくようにみえました、、、が、堕ちた者(悪霊)たちは易々と葬られることはなかったのです、、、
世界を巻き込む大戦が勃発し、2度目の大戦の最後には2発の核兵器が都市の上で炸裂しました。そしてそれは、人類滅亡の恐怖に慄く時代の幕開けとなりました、、、
シュタイナーは、ナチスが政権を握る前に亡くなっています。
ナチスがシュタイナーを暗殺したという噂は本当かもしれません、、、
ナチスの霊的母体となった組織といわれるトゥーレ協会。
お仲間に ブリル協会 というのがあって、それは ゲオルギイ・グルジエフ の生徒だった カール・ハウスホーファー によって創設されたらしいのですが ((((;゚Д゚)))) ……ハウスホーファーは後にナチスに反対するようになったようです。
ともあれ、長い長い苦難の歴史を経て、人類は “個々の人格” のなかに神霊を花開かせ始めました。それがどれほどに稀有で喜ばしいことなのか! ボキャ不足のため言葉にできません。