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アー写撮るのが好きな理由

いろんなジャンルの撮影のお仕事をさせていただいてますが、
得意で言うたら やっぱり
ずっとやってきたアパレルの写真なわけです。が
好きかどうかで言うたら

アーティスト写真撮影が 一番好きです。

アー写とか宣材写真とか言われるあれです。

何かを作り出す人や 活動をしている人は
いろんな場所で自分の写真が必要になります。

そしてその写真は
「自分」を的確に表現できている一枚じゃないといけない。

元気いっぱい ポップで明るいキャラクターの方は
絶対に「廃墟でアンニュイな表情」のアー写は使わないでしょうし、

芸術とかアートな分野を得意とする人は、
きっと自分の「好き」を追求したようなアー写を撮るのでしょう。

そして、
特に自分のカラーはありません、何色にも染まります(染まれます)
をアイデンティティとしている人はきっと、
ベーシックな服に 白背景とかなんですかね。

知らんけど。

アー写の奥深さは、どんな人として自分は写りたいのか、
どう見られるか、見られたいのか、の感情が
詰まっているところです。

そこには 普通の記念写真やお祝い写真には無い思惑があります。

ありのままであることが美しい スナップ写真とは対照的に、
“ありのまま”を誇張し 、“自分をこう見せる”を叶えるのが
アー写なのかなと。

で、なんでアー写の撮影が好きかというと、
『撮る側』と『撮られる側』の矢印が、
一方通行じゃないところが好きです。

記念写真やお祝い写真は、基本 気持ちや意思の矢印が
カメラマン側から被写体に一方的に向いている感覚があります。
こう撮るからね っていう私からの矢印。

が、アー写は、
被写体からもカメラマンに矢印が向いてきているのを感じます。

お互いが矢印を向けあっている感じ。

そこで矢印がぶつかり合うんじゃなくって、
矢印の波長がばちっと合った時
めちゃくちゃ「たのしいーーーーーーーー!!」って思います。

今ちょうど色彩検定の勉強していて
ちょうど 「光の波が持つ性質と干渉」の部分のところを読んでいたんですが

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光は波状になっていて、その複数の波が重なり合うとき、
山同士 谷同士がぴったり重なると
山の高さは2倍になり明るく見えるのだそう。

これを「強めあう干渉」っていうらしいです。

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強めあう干渉で写真が撮れたら
きっと めちゃくちゃ良いものが撮れる。

やからこそ いつかちゃんとしたアー写を撮りたいなって思ってる
今頑張っているアーティストやクリエイターの皆様は
どのカメラマンとなら 自分の波と 強めあう干渉ができるか。

これで選ばれるべきだと思います。

決して 友達だから、知人だから、値段が安いから、
などで選ばれませんよう。

素敵なアー写は、きっと良い仕事を呼び込みます。





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