星と大地の家庭医

地方在住の30代男性の家庭医です。 ちょっと引きこもり体質ですが、頑張ってフルタイムで現場で働いてます。 日々の学んだ内容(医療と周辺領域)を投稿しています。

星と大地の家庭医

地方在住の30代男性の家庭医です。 ちょっと引きこもり体質ですが、頑張ってフルタイムで現場で働いてます。 日々の学んだ内容(医療と周辺領域)を投稿しています。

最近の記事

「投資と家庭医」

「ほったらかし投資術第三版」を読んだ。 長期・分散・低コスト、がインデックス投資のうりだが。何となく、良質なプライマリ・ケアのことを考えた。 良い家庭医・良いプライマリケアの診療所を選ぶという事は。良いインデックス投資を長期間する事に似ている。ひたすら、長く付き合う。コストは大病院より安い。幅広い分野で相談対応が出来る。まぁこの辺は質の高い良い家庭医の前提があるが。 例えば、個別株投資は(俺はやらんからわからねーが)。自分で色々な専門分野の医師や病院を、素人である患者が選

    • もう一度、国葬反対

      署名しました。前にも書いたけど。慣例通りの内閣・自民党などの合同葬が望ましいと思います。 一部の自民党支持者や政権に近い人が国葬やりたい感情はほんの少し理解はします。(憲法・法律・倫理的に非常に問題があるし私の考えとは合わないけど) 私のように、国葬に問題があると考える多くの人も、一部の自民党支持者や政権も、相互に妥協点を探して議論して、憲法と法律の範囲内での妥当な場所を探す努力を、内閣・国会に求めます。 「国葬」を決めていくプロセスに問題があるのです。プロセスに納得いか

      • もし参議院選挙が比例代表制だったら

        2022年7月の参議院選挙(改選125議席)がもしすべて比例代表制だったら。 という想定で計算。 データは総務省HPから。ドント式で計算。諸派も計算してますが実際の選挙で議席とった政党以外は議席なしに結局なりました。 結果(改選125議席) 自民45議席。公明15議席。 維新19議席。国民7議席。立憲16議席。共産8議席。 れいわ5議席。社民3議席。参政4議席。NHK党3議席。 与党60議席。野党65議席。 当たり前ですが実際の比例50議席の2.5倍に近い。 比例代表制

        • 国葬に反対

          久しぶりに署名に参加しました。 やっぱり国葬より、慣例通り「内閣と自民党」主催で良いのかなと 自民党支持者のためにも良いし(みんなの税金で庶民から嫌がられて開催するより、自民党の議員や支持者の皆さんから、出したいだけ寄付を募ってやって頂いた方が良い。支持者達はこんなに寄付するほど尊敬する気持ちがあると伝えられるし。自民党支持者の自分事になるし。国民内の対立が緩和するし) 歴代の内閣の皆さんはそういう知恵もあって合同葬という形で、まとめてきたのかなぁ。ちゃんと考えてきたんだな

          2022年参議院選挙・結果

          個人的に残念な結果ですが。ちゃんと与党に批判できる方々が国会にもう少し多くいることを望んでいますが。 総務省HPの情報、自分でまとめてみた。 有権者が1億0530万人くらい。与党を支持している人は、有権者の1/4以下。野党支持の方が多数。世の中が変わって欲しい人の方が多くて少し安心。 自民党に投票した人、有権者の6人に1人程度。有権者の83%は自民党に投票はしてないんだな。 なんだか今の報道からは、世の中、自民党支持の熱狂的な方が多数いる印象になりやすいが。冷静にデータが

          2022年参議院選挙・結果

          人生の最終段階における意思決定

          2022年の診療報酬改定で、すべての在宅療養支援診療所・病院に「意思決定支援に関わる指針」を作成していること、という基準が追加されました 忘れてる関係者はいないとは思いますが。今年9月末までに作成しないとダメらしいので注意。 うちの診療所でも指針作成しました。作成はしたけれど、結局これを職員みんなで共有して、ちゃんと実践できるかどうかは、また別の問題。厚労省作成のガイドラインの意図をちゃんとすべての職員が理解して、実践できるシステムを作らねば。 厚労省ガイドラインはこちら

          人生の最終段階における意思決定

          参議院選挙・期日前投票

          忙しいのでちょっと早いですが、期日前投票してきました。 国政選挙はちゃんと欠かさず投票してますので。 ちゃんと投票する理由1:国政は遠いので 田舎に住んでるので、地元の首長・議員には何かあれば直接話し合いができるので、選挙以外で自分から関われます。が、さすがに国会議員の知り合いはいないので(笑)結構時間かけて、決めてます。今回も結構楽しかったです。元々、普段から報道・記事などで各党を観察してるので、自分に合う政党は2-3に絞られますし。今はニュースサイトや新聞社等で、各党の

          参議院選挙・期日前投票

          第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会1日目

          いち家庭医療専門医として。オンライン参加の感想です。 理事長・大会長・特別講演 草場先生、大橋先生、尾身先生、本当に志が高くて視野が広くて誠実なメッセージでした。 自分の発表あるときは別ですが、学会行く理由を考えると。自分自身が家庭医として、本当に住民へ価値ある存在として仕事ができているのかを振り返る機会になる事。本当の意味で家庭医・プライマリケアの医師として、プライド持って、実践をしていく事。その確認というか、動機付けになるから参加してる部分もありますね。 小さな田舎で限

          第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会1日目

          会議の教科書

          「世界で一番やさしい会議の教科書・実践編」 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07C5PWQMK/ref=ppx_yo_dt_b_d_asin_title_o04?ie=UTF8&psc=1 他のファシリテーション関係の本も以前から読んでいたが。これも非常に参考になった。 今回学べた事。会議の一参加者として、ファシリテートする方法について、参考になった。 会議の終了条件に到達できるかどうか、時間配分を事前に考える事も改めて重要だ

          へき地での医学教育

          ちょっと色々考える機会があったので。 私は地域で働きながら、医学生・研修医を教える機会が結構多い。 医学生・研修医が地域に来て学べる事はたくさんある。 まあ、本当に質のよいまとめや論文は色々ある。 すべての若手医師が遠隔地の田舎の病院で時間を費やす必要がある10の理由 https://moura.hateblo.jp/entry/2020/05/31/012426?fbclid=IwAR2QalBSs47fXMWG-QExXmzpADsX0H2L4fxFu3zNrZtD38

          へき地での医学教育

          認知症フレンドリー社会

          今日の読書「認知症フレンドリー社会」徳田雄人、岩波新書。2018年。 医療者がなんでも解決できるわけではない。「認知症」という名前がついて利点も欠点もある。「認知症が病気」とされる事で、医療者・医療機関に任せるべき、とか、専門家でないと世話ができないという偏った考えになってしまう部分がある。 実際、認知症があっても理解できる事も多いし、色々できる部分が残されている。認知症があっても、その人ができる役割を担う事、その重要性を再確認した。 互いが互いを支える社会であるために

          認知症フレンドリー社会

          はじめてのリハビリテーション医学

          須田万豊先生の本。自分は家庭医ですが、学生・初期研修医にリハビリの視点も伝える必要があるので。そのために読んでみました。 この本、面白いじゃん学生、研修医、初学者向けだから。わかりやすいとか、リハの超基本が書いてあるのは当然ですが。びっくりするくらい読みやすい。2時間くらいで読める。ストーリー形式だし、学生研修医目線だし、理想的なリハビリテーション科の事が書いてある。うちの周りはリハ専門医ほとんどいない地域だから、この本のようなリハ専門医が近くにいたらとても嬉しいんだけど。

          はじめてのリハビリテーション医学

          Evidence Alerts2022年2月

          去年くらいからエビデンスアラートが届くようにしてます。定期的に読もう。サボらんように。 「高血圧の予防のためのカルシウム補給」Cormick G, Ciapponi A, Cafferata ML, et al. Calcium supplementation for prevention of primary hypertension. Cochrane Database Syst Rev. 2022 Jan 11;1:CD010037. doi: 10.1002/146

          Evidence Alerts2022年2月

          JPCA基本研修ハンドブック3版

          3版を買いました。後輩の家庭医を教えるために学び続けよう。 研修を始めるにあたり熱く温かい言葉に、初心を思い出させてもらえました。もちろん後期研修で学ぶ個々のスキルや理論も大事ですが。本当に大事なのは、プライマリ・ケア、家庭医療学の根底にある考え・哲学・理念を学び、自分と仲間とで実践して、地域の人々に貢献すること 家庭医療、総合診療の歴史と現状松井先生、さすが上手にまとめますね。自分はここ20年くらいの歴史は何となく理解してますが、後輩に世界と日本の家庭医療の歴史を説明す

          JPCA基本研修ハンドブック3版

          できた事。NHKの支払いをクレジット12ヶ月払に変更して、年1850円ほど節約。

          できた事。NHKの支払いをクレジット12ヶ月払に変更して、年1850円ほど節約。

          第17回家庭医療冬セミ・動画視聴3

          今日も冬セミ動画視聴です。学んだこと、週1回は最低アップしよう。 みんなで対話するSDH(健康の社会的決定要因) 40分と短くさっと見られます。自分の家庭医療専門医取得時になかった、SDHという分野は興味あるけど、理論やフレームワークがいまいちわかっていない分野。とりあえず参考になる文献・サイトが複数わかりました。 「医療・介護スタッフのための経済的支援ツール」経済的な問題ある場合にどんな制度が活用できそうか。医療機関スタッフが少しで良いので制度を知って支援につなげられる

          第17回家庭医療冬セミ・動画視聴3