エンプロイーエクスペリエンス おかんとボクと、時々、〇〇
なかむらほしと @株式会社おかん です。
「ウインナー人事」でおなじみの、西島さん@ベルフェイス企画の人事Advent Calendarの12日目。ちょうど折り返しに差し掛かろうというタイミングです。全25本の企業で”働くヒト”にフォーカスした濃ゆい記事が揃ってますので、ぜひチェックしてみてください。
今回は、エンゲージメントが高まり(肌感)、採用にもポジティブな影響があった(と思われる)、『エンプロイーエクスペリエンス』(後述)向上活動について紹介しようと思います。
(前段は自己紹介と企業紹介なので、読み飛ばしてもらってもOKです)
<目次>
- 自己紹介
- 株式会社おかんってどんな会社?
- EX(Employee experience)って何だ?
- おかんでやったこと。
本編の前に簡単に自己紹介を
新卒で報道を中心に在京キー局のTV番組を取り扱う制作会社に入社。いわゆるアシスタントディレクター、ADをやっていました。退職後は、建築・印刷会社で営業を経験。その後、PR会社(2社)でPR戦略とコンテンツ制作に従事してきました。
株式会社おかんとの関係は「オフィスおかん」ローンチ時にPR・広報としてお手伝いをするようになってから。2017年5月に正式参画。前述しましたが、ここではじめて、人事(採用・組織開発)をすることに。あわせて、PR・広報、オウンドメディア『おかんの給湯室』、EX(Employee experience) について考えるカンファレンス『EXsummit』の開催など、社内外のコミュニケーションにかかわる領域を担当してきました。
キーワードは『採用』のほかに、『ジョブホッパー』『PR・広報』『プロボノ』『EX』あたりです。
株式会社おかんの紹介も、少々させてください
どんな会社か知っておけば、この後の理解度があがりますよね?ということで、おかんの説明を。(せ、宣伝じゃないぞ。。)
今後は既存サービスだけでなく、”オフィスおかん”のように様々な働くヒトの抱えている課題を解決する他の『薬』の提供も考えています。『薬』は1つではありません。”健康””育児””介護””女性の働き方””社内コミュニケーション””働き方の柔軟性”など様々です。もちろんどんな『薬』最も効果的なのかを診断する必要もあります。この領域についても今後挑戦していきます。
現在メンバーは60名。正社員が半数ですが、インターン・業務委託・派遣など雇用形態も多種多様。女性比率が2/3、働くママが多く、バックボーンも様々です。そんなメンバーが、『働くヒトのライフスタイルを豊かにする』実現のために集まっています。
[宣伝] 株式会社おかんでは、ともにミッションの実現を目指すメンバーを募集中
おかんの社内でEX向上について話に上がるようになったのは、『(自社で)働くヒトのライフスタイルを豊かにする』の実現を推進している、総務・人事・管理部門の方々と接す機会が多かったから。ここに課題感を感じたからです。
『EX(Employee experience)』って?
EX(Employee experience)についてもふれておきたいと思います。
Employee experience = 従業員が企業や組織の中で体験する経験価値
入社前の企業認知から、入社してから体験するであろう事柄や社内制度・ルール・文化などといったもの、また退職後までも『エンプロイージャーニーマップ』を引いて、その体験を意図的に設計し、従業員のエンゲージメントを高めることを意識した『Employee experience』。
「自社で働くメンバーには『楽しく』『働きがいを持って』『安心して』働いて欲しいよね、それをどう作ろうか」ってことだと思うんですが、ここで欠かせないのが、動機付け要因・衛生要因だと思っています。
動機付け要因は、言い換えるなら、働きがい。達成・承認・責任・昇進、成長など。つまり、やりがいやモチベーションによって高まるもの。ここが良くなれば満足度が上がる要因です。
もう一つの要因は、衛生要因です。言い換えるなら、働きやすさ。労働条件・給与・働く環境・上司や同僚との関係・プライベートでとの両立など。不足していると”不”満足度が増えてしまう要因です。
動機付け要因だけ良ければ会社が正しく成長していけるか、エンプロイーエクスペリエンスが最大化できるかというと、前提として衛生要因が不足していると、仕事をしたくても続けられない状況に陥る可能性があります。
動機付け要因だけを高めるとブラック企業になってしまうかもしれませんし、衛生要因だけ高めるとぬるま湯になってしまうかもしれません。働きがいと働きやすさの両方が備わってはじめて、エンプロイー・エクスペリエンスが向上するのではないかと考えています。
全員攻撃、全員守備の意識でEX改善を!
業務以外の全社にまつわることをみんなで楽しく!
そして「自分ごと」として考える!
おかんでEXを向上させる取り組みをするのはコーポレートのメンバーだけではありません。まさに、全員攻撃、全員守備よろしく、全社的にここに取り組んでいます。
そこで、他社の人事・総務の方々とお話しした際に興味を持っていただくことの多い制度を1つご紹介します。
あるメンバーのアイディアからうまれた”おかんの『係制度』”。と言っても、ピンとこないですよね。イメージは学生時代の◯◯委員会です。
株式会社おかんをより魅力的な企業にするために、動機付け要因・衛生要因(の一部)に関わる領域をメンバーがグループに分かれて取り組んでいます。部署や年次に関係なく社員・インターンは全員参加。3ヶ月毎にくじでシャッフルしてそれぞれの係を決めています。
各係、マストのタスクだけはやってもらえれば、あとは好きに色々試してみてOK。それぞれの『係』がEX向上のために、自ら考え施策をこうじています。
全社的な課題を把握して、適切なプロジェクト(係)を生み出すメンバー係をはじめ、係の種類は下記の5種類(定期的に見直し)。
▼ メンバー係:イメージは生徒会
社内全体を広く見渡し、全社でおこなうべき業務を判断。家族会議(週次の全社会議)のアジェンダ設定・コンテンツ企画・進行。係制度そのものの見直しをおこなう
▼ 歓迎係:オンボーディング担当
新メンバーを迎え入れ、サポートをする。
新人さん歓迎ランチの設定、メンターのアサインなど、広く企業に溶け込むために必要な業務を担当
▼ オフィス環境整備係
快適な作業環境を実現するための施策立案・実行。
コミュニケーションスペースの設計、社内緑化、備品管理、掃除担当の運用管理など
▼ イベント係
社内でのお祝いを企画、季節の節目に社員が交流できる機会を設ける。
歓送迎会の実施、誕生日お祝いの実施、季節もののイベントの実施
▼ 納会係(時期限定)
年1回の納会プランニングとディレクション。
この『係制度』をスタートさせて半年ほどですが、様々な効果がありました。
・ 全社会議がインタラクティブに!
・ 普段の会議でも健全な衝突をする機会が増えた
・ 社内が少し(!?)快適に!
・ 季節イベントの頻度が増えラフコミュニケーションが増加!
・ 入社時からグループを超えたコミュニケーション機会が増加 etc....
何よりも実施して良かったと感じたのが、組織ゴトが自分ゴトになったこと。
ピラミッド型組織ではないので、グループの垣根を超えたコミュニケーションはこれまでにもありましたが、自分たちが働きたいメンバーと楽しく働くために、どうすればいいかを考え、自らアクションを起こすメンバーが増えたのは大きな効果でした。
組織の自分ゴト化によって、また、各係が取り組んでいる施策の相乗効果でエンゲージメントも高まってきたようで、採用面でもポジティブに働いています。以前に比べ、リファラルの活動も活発になってきました(採用まで至っていませんが..)。
みんなに笑いながら仕事をしてもらいたいよね
と言っても、まだまだEX向上へのアプローチは一丁目一番地です。全社的に同じ視点を持ってもらう施策だけでなく、よりクリティカルな動機付け要因・衛生要因の改善が必要です。ジャニーマップひいて、そこにある課題を見える化して、優先順位つけて。。。
と、ここまで書いて思うんです。「『Employee experience』ってなんだよ!」と、「生まれては消えてくトレンドワードじゃないのか?」と。個人的には。
出会えた”この人と笑って仕事ができそうだな一緒に働きたいな”と思えるヒトと、一緒に”同じ方向見て笑って仕事ができる”状態を作り続ける
ってのが、人事の仕事じゃないかなと。素敵なことだなと。
個人的には、入社してくれたメンバーには毎回プロポーズしてるんですよね。結婚して、”株式会社おかん”家に入ってもらってるイメージ。1年半でずいぶんプロポーズしてきました。よくもまあこんな魅力的なメンバーが揃ったなと思ってます。結婚したからには楽しくいたいし、倦怠期に入ったら改善したいし、幸せであり続けるためにできることは最大限したいなと。笑っていたい!
人事として”経営”と”人”の間でバランス取らないといけないなと思いながら、最近”人”により切っちゃってるなと思ったので、なんでだっけと改めて。
社内はプロポーズした相手だらけですが、本日12月12日は妻との結婚記念日です。”同じ方向見て笑って生きてく”ためにデートに行ってきます。と、”のろけ”で締めくくろうと思います。
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