異常なほど「なんでこれに…?」というものを怖がるわが子
発達特性があるお子さん、発達グレーのお子さんで
やたら何かを怖がる…というお悩みをお聞きします。
尋常じゃないほど怖がって、日常生活に支障が出るほどだと困ってしまいますよね(;^^)
実は我が家の娘もそうでした。
うちの場合は石焼き芋屋さんが「いしや~きいも~」とアナウンスする声が聞こえてくると
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!」と超大声で泣きながら
私めがけてダッシュして固まっていました。
こんな感じで「何かを怖がる」というのが
数回なら「可愛いね~」くらいで済むかもしれません。
ですが、
怖がる対象が日常的に接するものとなると
忙しい最中に家事の手を止めて子どもをなだめる時間が発生したり
そもそもなんでこんなのが怖いねん!!となったり。困惑と、時間がないとイライラしたり。
怖がり始めるのがあまりに急なときもあって
「何に対して怖がってるのか」「きっかけ」が全く分からない・・・
みたいなことも起こりますよね。
我が家の場合は
子どもが3歳くらいの頃までは
いや、石焼き芋やさんだよ?
何がこわいの?どうしてよ?って思って
「もうなんで泣くの?怖くないって!!大丈夫やん、ただの石焼き芋のおじちゃんの声やけん!!」
と分からせようと言ってみてました。
だけど、娘の石焼き芋アナウンス恐怖症は一向に良くなりませんでした。
今考えたらそりゃそうでしょ、
なんですけど当時は「??????」って感じでわかんなかった。
娘が。
なんでこんなことになるの?
実はこれは脳のある部分の働きが過敏になっているがために起こることなんですね。
こういったお子さんの中には他にも
大きな音や匂い、知らない人や場所、予定の変更、予想外の展開なども苦手な場合があります。
感覚の過敏さが関係しているケースもありますが
怖かったAという刺激に、
ある特定の刺激Bが結びついてしまって
Bにも怖がるようになる…ということがあります。
なので、うちのような感じで何が怖いのかよくわかんないけど、とにかく多くの人にとっては怖くないようなものが怖い、ということも起こるんですね。
ただこれって当然ですけど
大人から見て「何が怖いかわからん」ってだけで
子どもからしたらはっきりと怖い、恐ろしいという感覚があるのは確かなんですよね。
なので、
「怖くないでしょ!!」って言って子どもの感情を否定したり
「大丈夫だよ~怖くないよ~」って言っても意味はありません。
むしろそういった声掛けは、
子どもからすると分かってもらえない…
という悲しみの気持ちに繋がっていきます。
こんなときまずやるべきは
「私の当たり前」眼鏡をかけて子どもを見ていることに気づく、です。
・私はこんなの怖くない
・多くの人はこんなの怖がらない
という眼鏡をかけてしまっている、…と。
よくよく考えてみたら私だって苦手な音があるわけです。
虫も、爬虫類も怖いです。
でも虫や爬虫類が大好きな人もいますよね。
音に関しては黒板の音なので
黒板の音が好きだわ~って人はあんまりいないのかもしれないけど。
でもそう思っているだけで、
きっと世界全体を探してみたらいるはず。
自分の当たり前の中に子どもを閉じ込めようとしてしまうと
その当たり前から子どもがはみ出た時に
不安になったり怖くなったりします。
だけど、子どもも一人の人間ですもんね。
私の感覚と違ってて、それこそ当たり前なわけです。
それを分かっておくってすご~く大切ですね。
あと、さらに子どもに「怖くないよ!!」と言い聞かせたくなる時は
という自動思考が働いていないかにも気づくことが大切です。
「あ、確かにそんなこと考えてた!」と思った方は
素晴らしい!
まずは今まで無意識だったことに気づくこと。
気づいたら少しずつ手放していけます^^
それではまたまた。
ママが幸せなら子どもも幸せ。