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第2話 やっぱムリ! 初めてのシンガポール転職活動
第1話からは↑から読めます
いきなりインド4日間の旅へ
こんばんは、ゆきのです。
ツイッターをご覧いただいている方はご存知かもしれませんが、いきなりインド4日間ひとり旅に行って帰ってきました。
というわけでぎりぎり無事にインド1日目!
— ゆきの🇨🇳深セン現地採用x副業 (@yukino_asialife) November 20, 2019
夜中までホント平和😳
シンガポールの街角みたいな雰囲気も😳
到着✈️10時半
ビザ待ち
入国🇮🇳12時
送迎待ち
ホテル着🏨深夜1時
というスケジュール😇
🙋まとめ
アライバルビザだめ!
Eビザ必ず!
インドはとにかくよく待つ!
時間とこころに余裕を pic.twitter.com/KgIJ4TGsn2
人生初インド。ものすごくビビってるこころと、どうしても行ってみたいワクワクが頭の中をぐるぐると。
実際に行ってみると、危険なことは想像の99%オフ!
ヒンドゥー教の寺院や市場を散歩したり、ガンジス川の日の出をボートの上から眺めたり、貴重な体験ばかりでした。ホント行ってよかった。
こんな話をすると、「すごい」「私には絶対ムリ」みたいなお褒めの言葉と、一気に距離をとる言葉を同時にいただきます。
そりゃそうですよね。理解不能ですって。
そう思いながらも、私が自分の実体験や頭の中を発信し続けるのには理由があります。
私は誰かの「手本」ではなく、「見本」になれたらいいなと思ってます。
どういうことかというと、例えば書道や家庭科の授業で「こんな風に出来上がるようにやってください」という、みんなが目指す正しいものが「手本」
それに対して、色見本やパターン一覧のような、たくさんのサンプルが集まったものが「見本」です。
こんなにワケのわからない思考回路と行動力で、日本社会でバッシングされまくってもあきらめないで、日本社会を出たらすんごいラクになったの。
参考にならないかもしれないけど、単なる「見本」のひとつとしてそっとおいておくから、まあよかったら見てみて。そしてあなたがこれまで出会った「見本」のなかから好きなものを選んで。
という気持ちで、日々発信を続けています。
「手本」として参考になるようなものは全然ないかもしれませんが、よかったらみてみてください。
「見本」があればあるほど、未来の選択肢が増えて、自分の将来を考えるきっかけになると思います。
いざ、シンガポールへ向けて転職準備をはじめたものの
(前回の記事の続きです)
友達や家族に囲まれ、毎日がなんとなく楽しい28歳フリーターは危機を感じていた。
このまま30代に突入したら、正社員になるどころか給料が上がることなんて絶対ない。貯金できない実家暮らしのフリーターから確実に抜け出せない。
何かしないと。人生の一発逆転を狙って。
そうだ、海外に行ってちょろっと経験積んで帰ってきたら、一気にステップアップできるんじゃないか。海外での就労経験ありますって言ったら、日本社会の「下積み3年」なんていう謎の期間もとばせるかもしれない。
よしこれだ。イケる。きっと大丈夫な気がする。
そんな根拠のないポジティブが頭の中で膨らんできたころ、ちょうどシンガポール人の友達5人と出会ったことで気持ちがさらに加速した。
私の英語での会話、 cancan で caaaan だって!
やっぱりイケるじゃん!
よし、シンガポールで仕事探そう。
接客業のアルバイトしか経験ないけど、まあなんとかなるでしょ。can だってたくさん言ってもらえたし。とにかくやってみよっと。
さっそくネットサーフィンで情報収集を開始。
海外転職やシンガポールの現地採用に関する情報をチェックするために、当時の私が探したものは以下の通り。
①ツイッター
②個人ブログ
③mixi
海外転職には転職エージェントに人材として登録して、お仕事紹介してもらうのが一般的だけど、その時はやらなかった。
だって、ああいうのっていわゆるハイスペリーマンたちが大企業から大企業へと渡り歩くための手段なんじゃないの。28歳フリーターなんかきっと相手にしてもらえない。シンガポールにある、なんか小さな会社でOLみたいなことを1年か2年やりたいだけだし。
無料登録だってできるのに試しもせずに、転職エージェントに対するイメージを勝手に決めつけていた。
その時の直感は、今になって考えてみると当たっている気がする。26歳で大学卒業、28歳でフリーターという経歴は不利でしかない。正攻法の転職活動じゃうまくいくわけがないのだ。
それでも過去は変えられない。手持ちのカードで戦うしかない。
初めての海外求人問い合わせ
毎日せっせとネットサーフィン。そこでひとつ見つけたのが、シンガポール在住の日本人女性が運営しているというブログ。
シンガポール人男性と交際しているとか、現地のキラキラした日常の雰囲気とか、仕事もプライベートも充実した様子が記事から伝わってくる。こういうのいいな。憧れの海外生活そのものが描かれたブログだった。
「現地採用の求人案件あります。お気軽にお問い合わせください」
就職コンサルタントをしているとのことで、ブログ記事の最後に問い合わせフォームが。
ハイスペリーマン向けの大企業じゃなくて、こういう個人の方が担当されている求人案件なら、私でも挑戦できるものがひとつくらいあるかもしれない。問い合わせフォームからシンガポールの求人情報について詳細を希望します、と送った。
すぐに返事がきて「日本語の履歴書と職務経歴書を送ってください」だって。
おお! なんかイケそう!
ワクワクして最新版の履歴書と職務経歴書をメール添付して送付。
・26歳で私立大学を卒業(学部)
・直近は接客業のアルバイトを1年間
・TOEICスコア750で、海外就職は未経験
2014年当時の私のスペックはだいたいこんなカンジ。改めて書き起こしてみるとコレでいきなり海外で働こうだなんて、なんとまあ無謀な決意をしたのか。我ながら突き抜けてる。
数日後に届いた返事は、日本式で挨拶や前置きがやたら長くてややこしかった。全部の意味はわからなかったけど、遠回しで丁寧な表現で伝わってきたメッセージはひとつ。
「あなたの学歴・職歴で紹介できる仕事なんてひとつもありません。シンガポールで働くことはさっさとあきらめて」
イケそうだなんて勝手に期待しただけにショックだった。
言われなくてもわかってる。手持ちのカードになんの魅力もないことなんて。いきなりシンガポールで働くなんてムリだって。
そうか。
やっぱりダメなのかも。過去は変えられないから、学歴と職歴で絶対にひっかかる。
でもさ、私、けっこういろいろやったんだよ。
アルバイトはいくつも掛け持ちして効率よく働く工夫したりとか、南米までひとりでバックパッカー旅行して度胸ついたし英語で交渉もたくさんした。
大学を卒業する時にはうっかり26歳になってたけど、その分たくさん勉強したし、中学と高校の教員免許も両方取った。(これが教師以外の仕事を探すときに不利なカードになって逆効果だったことも)
アルバイトしかやったことないけど、そのへんの正社員よりもできることはたくさんある自信あるよ。
ちょっと試してみてよ、ものすごくよく働くから見てて! って言いたい。でも経歴で足切りされてばかりで、スタートラインに立つことすらできない。
普段はギリギリのところでむりやり抑えてつけいるネガティブが一気に出てきて止まらない。
横に並べたスキルはたくさんあるのに、縦に積んだキャリアが全然ない。
日本社会では全然評価されないけど、日本以外なら見てもらえるのかもしれないって期待した。
でもダメなんだよね。私に紹介できる仕事なんかないって。
日本とか海外とか関係ないじゃん。
過去の経歴ばかりじろじろ確認された結果、いつもダメ認定。
3年続かないうちにやめるなんて根性がないとか、そんなんじゃ社会でやっていけないとか。
今の私と、これからの将来性に注目してくれないだろうか。仕事さえもらえれば、できることからなんでもやるのに。
でもやっぱムリなのかもね。私がいきなりシンガポールなんて。
田舎でだらだらフリーター続けるしかないのか。
「あなたの学歴・職歴で紹介できる仕事なんてひとつもありません。シンガポールで働くことはさっさとあきらめて」
知らない人から投げられたたった一言で、夢と希望でいっぱいになっていた気持ちが急速にしぼんでいった。
大手転職エージェントを利用しないと決めたのは、まさにこの言葉を聞かないようにするためだったのに。どこの誰だかわからないけど、結局あのブログの人もハイスペ人材のための情報発信や就職コンサルタントだったということか。
個人でやってるなら親切にしてくれるだろうという見通しが甘かった。