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私のマリッジがブルーだなんて、そんなかわいいもんじゃない。結婚を前に頻発する大ゲンカにうちのめされっぱなしでエンドレス苦悩&悶絶

前回の記事では、婚活に臨む心がまえについてアレコレ書いてみました。

これまでひとり楽しくのんびりマイペースでやってきたものが全部ひっくり返るんですから、そりゃあ大変に決まってます。
(もしも「ひとりは楽しくない」と思ってパートナー探しをするのなら、一言あるある言いたい。誰かといることはひとりでいることよりも楽しくないこと盛りだくさんですからね。ひとりでいた時間と比較して、初めて分かるあの落差。世界はあれを快適さと呼ぶんだぜ)

今回は婚活と結婚生活の狭間で生ける屍と化している現状を、レポートしてお伝えさせてください。
もうなんですかコレ。
必死こいた婚活を終えて、理想のパートナーと笑いにあふれた日々を共に過ごし、日本の田舎と中国の田舎、両家へ挨拶にいって、さあいよいよ! というところで。

ほぼ毎晩ケンカーーーーーー

ケンカの議題は大きくまとめると「お互いの変化が受け入れられない」といったところでしょうか。

具体的には、私は今年まるまる経験したことからの生存戦略がこちら。
「がんばってもどうしようもないことが多すぎる。さっさとあきらめよう。そこからできることだけにフォーカスしよう」

前回の記事にもしこたま語りたおした、モノを手放すミニマリズムや、イマココの自分に集中するマインドフルネスがさらに進んだカンジです。

執着を手放す。
「しょうがない」とあきらめる。
他人と自分に境界線をひいて、他人の意見に振り回されるよりもまず自分がどうしたいかを考える。
過去の失敗にも未来への不安へもとらわれない。

このあたりの「どうでもいい」スキルを発動させるのがすごくなめらかに自然にできるようになりました。きっとこれが私の変化。

それに対して、パートナーのヤンくんは、社会的地位とかステータスにめちゃくちゃこだわるようになっていて。アラマ、それって私の変化と真逆ってことじゃない。

出世したい
そのためにもっと仕事したい
周りから「すごい」って思われたい
現状を打開したい
過去の自分を否定したい

「周り」とか「過去」とか、曖昧で実態のないどうしようもないものと比べて、固執して、なんだか大変そうだなあ。
そんな風に愛しいパートナーをぼんやりながめていました。
彼の問題は彼のもので、私に関係ないしなあ、と。

ところが事態は一転。見事な巻き込まれ事故が勃発しました。

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お前はなんでもっと努力しないんだ!
これから俺たちの結婚式や結婚写真があるのに、どうしてお前はもっと美しくなろうとしないんだ!

特に写真、お前は写真うつりがイマイチなんだよ!
SNSに可愛い彼女の写真をアップしたいのにできないオレの気持ちが分かる!?

我が家の王さま、見慣れてるはずの私の顔面に大激怒。
私の顔面や服装といった見た目に関して、激しい非難の火の粉が降りかかるので、こちらもさすがに応戦しますよ。ええ。

インスタやフェイスブックに自撮り写真載せてる女性が存在すると? 本気で? 思ってる???
あんなの全部アプリで加工しまくってるよ
私の素材がよくないことは認めるが、アンタの加工技術はどうなんだよ!

く、くだらない…。

今週イチの大げんかのワンシーンを文字に起こしてふりかえってみると、くだらなすぎて笑いがこみ上げます。

生まれてからこれまで、ビジュアル担当を割り当てられたことがないんですよね。
顔面偏差値を少しでも上げようと、化粧の技術を学ぼうとしたのは19歳が最後でしたでしょうか。(その後、技術に上達はみられません)

そんなに美人がいいなら、私以外を選べばいいじゃん、とわりかし本気で言ってるんですが、新しい相手を探すのがめんどくさいのか、この提案には応じてくれません。

さらにね、この顔面否定説をなんどもぶち込まれると、ただでさえ低いところから必死に持ち上げてなんとか保ってきた自己肯定感とか、「まあどうにかなるっしょ」ってコツコツ築いた根拠なき自信がね、一瞬にして粉砕されそうで。つらみ

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我が家の王さま・ヤンさまは「自慢できる彼女であれ」といつも言っていて。いつもスルーしてたんですよね。
それが結婚前のこのタイミングで爆発したのかもしれません。

他人の顔面にケチつける前に、自分自身はどうなんだよ、と売り言葉に買い言葉。言いたくないことも言ってしまう。

ヤンくんの体重は自己新マークしているらしく、立派な中年の太鼓腹、昔のズボンはとっくに入らなくなってゆるいゴムパンツしか着てなくて、ぶっちゃけダサい。
それでもかまわないのに。ヤンくんがやりたいようにすればいいのに。
私はいつもそう思ってるんですが、ヤンくんは私の見た目に厳しい。知らんがな。

そばにいる人には無条件に受け入れてほしいから、「そのままのあなたが大好きだよ」とはっきりくっきり明言化して伝えているんだけどな。

「現状に満足してはいけない。オレたちはもっと高みを目指さないと!」だって。
私の全肯定したいポーズの意思表示は、ヤンくんのいらんところに着火してあらぬ方向に燃え上がってしまうらしい。ちげえよバカ。

ヤンくんが追求している「美しさ」は周囲との比較による執着で、そこには終わりがない。
きっと私が彼の要求をひとつ受け入れて見た目を変えたら、もっともっとと欲求は増幅するに違いない。

アレかな、これが中国人のメンツとかプライドってやつなんだろうか。常に誰かに自慢したい、ひけらかしたいこの気持ち。私が失くして久しい感情。

ヤンくんは普段は穏やかでニコニコしているから分からなかったけど、子どもの頃はものすごい受験競争で苦労したらしい。
常に勝ち負けがくっきりしている競争社会でしのぎをけずって生きるのは、きっと私が想像できないくらい過酷なんだろう。

だからって私の顔面を改善すればよくなるようなもんでもない気がするんだけども。

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ダメだ、問題が複雑に絡み合ってごちゃごちゃだ。丸まった糸の玉をほどくように、ひとつひとつていねいに取り出して見てみないと、玉の中に隠された本質にはたどりつけない。

しかしね、なんだこれは。
こんなに他人の思考や意見に振り回されて暮らしていかないといけないのか。
結婚する前からこんな調子でケンカしてたら、結婚とか妊娠出産育児とかどうなるんだ。うまくいくのか。やっていける自信がない。

でも、こういうことうだうだ考えているから今まで結婚しなかったのかもしれない。
折り合いをつけるとか、お互いを認め合うとか、受け入れるとか、断固拒否するとか、全部ひっくるめて生活を続けるのが結婚というものなんじゃないだろうか。どうなんだろうか。
結婚したことないので経験値がゼロなんですけど。検討する材料が見当たりません。

世界中で結婚を決めた人たちは、どうやってこの結婚直前に乱発する諸問題を適切な対応でクリアしたんだろう。考えれば考えるほどハードモードすぎやしませんか。

もしくは、対応するとかクリアするとか、こう、前のめりな姿勢がいけないのかもしれない。
もっとほら、自然体でいけるものなんじゃないだろうか。時期がきたら、潮目が引いていくように、すーっと穏やかな日常に・・・

なるのかなああああ

想像つかないねえええ

とまあこんな調子で。
ひとりで悶絶してはふたりでケンカを繰り返す、今んとこ私のマリッジブルーはこんがらがって手がつけられなくなって大変なことになっています。

SNS発信するのも記事書くのも、ひとりの方が絶対はかどる。好きなときに好きな場所で好きなだけ、趣味や仕事に没入できる。
しかしそれだと日常が単調になりすぎて、発信する話題がなくなる。

ふたりでいるのは楽しくもしんどくもなんでもアリまくりで充実しているけど、いかんせんひとりでの作業に身が入らない。ケンカしたあとはふて寝するし、そのケンカを思い出すたびに集中がブッ途切れる。

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私が結婚してみたい理由は超シンプルで「したことないからやってみたい」

♪高ければ高い壁のほうが 登ったとき気持ちいいもんだ、を実行ベースに落とし込もうというのが、初婚にチャレンジする動機です。

学校に通うとか、進学するとか、就職するとか。
住みたい場所もやりたい仕事も自分で選んでここまでこれた。
でも、結婚から先の人生は、思い通りにならないことのほうがきっと多いんだろうな。

人は変化や成長を続けるもので、人と人が生活を共にするということはその人の変化も成長も受け止めたり受け入れたり受け流したりしながら付き合っていくものだろうと思ってはいるものの。

美しくあれ、だの、自慢の彼女であれ、だの、尊厳メッタ打ちにされ続けるのは正直しんどい。
これもまた変化の途中で、時間が過ぎたらまた変わっていくのかなあ、とか楽観的に考えてみたりもする。

世界中の結婚経験者の先輩方、ホント尊敬します。結婚からの結婚生活って偉業でしかないです。

これから私たちはどうなるのでしょうか。

結婚ってホント、どうしたらいいんですか。

悩んで、ケンカして、悩みは悪化して、幸せの兆し1ミリも見当たらないんですけど。

苦悩と葛藤を濃縮還元した経験値みっしりの期間。マリッジブルーなんてシャラリと小綺麗にまとめないでいただきたい。

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