「遅いけど丁寧」よりも「多少粗いけど早い」の方が求められる。
まず、お伝えしたいのが「丁寧で早い」が最高です。
そして「粗い」であって「雑」ではないことを認識しておいてください。
採用の支援をしていると「急募」という名の緊急案件が飛んでくることがあります。
「欠員が出るので、ここのポジションを優先的にスカウトを送って欲しい」
「取り急ぎエージェントに推薦をしてもらえるよう連絡して欲しい」
「求人広告の掲載までのフローを最速以上でお願いしたい」
言葉で表現するのは簡単ですが、実行に移すまでに色々な弊害があったりするので、今すぐやれと言われたら意外と難しさもあったりします。
採用でなくても「なる早で対応してほしい」というイレギュラーな案件が舞い込んでくることはあると思います。
ここで、今抱えているタスクの優先順位を組み替えて即座に対応できるかどうかは営業マンの力量が試されるときです。
「イレギュラー対応はできません」という言葉を発した暁には、THE END です。
通常フローの最短とイレギュラーフローの可能性を示唆する
お客様が急いでいるとき、何を知りたいかというと
・最速で対応してくれたらどのくらい時間がかかるか
・それを短縮できるようなイレギュラー対応はできるか
おそらく、この二点でしょう。
イレギュラー対応に関しては決定権のある人でない限り、闇雲に「できます」と言うのはリスキーです。
パッションだけではどうにもならないこともあるので、線引きをしっかりすることをお勧めします。
例)
「通常フローであれば最短◯日になります。ただ、今回は緊急であるので関係各所に取り合ってみてイレギュラー対応できないかどうかは確認してみます。」
💡ポイント
ここのポイントはイレギュラー対応であれば◯日ですと明確に伝えないことです。イレギュラー対応への期待値調整は必須です。
コンチプランも提示できれば有能営業マン
例えば自分の意思決定では物事を進められない場合など、何かしら弊害になりそうなことが事前に予測できるのであればコンチプランも提示してあげましょう。
コンチプランとは...
英語で「Contingency Plan(コンティンジェンシープラン)」を省略した言葉です。 コンティンジェンシーとは「不測の事態」という意味があります。 日本語では「緊急時対応計画」。 つまり、自然災害や大事故、テロなどの不測の事態が起きたときにどう対応するのかをまとめた行動指針がコンチプランです。
例えば、連休が入るパターンなどです。
例)
「通常フローであれば最短◯日になりますが、今週末から連休になるので対応が遅れる可能性もございます。なる早で対応させていただきますが、最悪◯日になってしまう可能性もあるのでご了承ください。最悪のケースになってしまった場合は、取り急ぎ◯◯で対応させていただきます。」
💡ポイント
通常フローの最短を提示した上で、遅れてしまう可能性も伝えましょう。
どうにもならない事情があるのであれば仕方ありません。
お客様は神様ではない
お客様からの要望を必死に応えろということじゃないの?と思われた方もいるかもしれませんが、基本的には必死に応えるべきですが応えられない部分は無理ですとはっきり言った方がよいです。
頑張った結果、不利益になってしまった...なんてこともあるでしょうから、割り切りも大事です。
イレギュラー対応してくれる関係性作りをしていきたい
目線を変えて考えてみましたが「イチグウからのイレギュラーはしゃーない!対応してやろう!」と思ってもらえるような関係性作りをしていきたいと思いました。
営業マンも一人の人間ですから、面倒臭いと思うこともあるでしょう。
「面倒臭いけど、がんばります。」と言ってもらえるかどうかは、日々の関係性構築次第ですよね。
・・・
営業される人間でもあり、営業する人間でもあるので、ふと感じたことをまとめてみました。
採用においては、往々にしてイレギュラーが発生することは想定済みです。
だからこそ、柔軟に立ち回っていこうと思っていますので、採用にお困りでしたらいつでもご連絡ください。
イチグウ株式会社
代表取締役 星野雄大