『ひかりの針がうたふ』黒瀬珂瀾-を読んで
読んだ歌集の感想や、一首鑑賞や、短歌まわりの雑感などを書いてみたいと思いつつ、力が足りなくてなかなかできなかった。未使用のままだったこのnoteを使って挑戦してみたいと思う。
まずは尊敬する ―今の師でもある― 歌人のこの歌集からだ。二日前にひととおり読み終えたばかり。
心惹かれる子育ての歌から。
ゆふぐれの米炊(かし)がむと屈むとき背中に小さき歯を立つる児は
『どうぶつのおやこ』の親はなべて母 乳欲る吾児を宥めあぐねて
おつぱいがかたい、と泣きて寝入りたり父の臀