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【ASD息子】感覚過敏について
最近、聴覚過敏が少し強くなってきたかな?と感じたので、最近のいっくんの感覚の問題について記録をしたいと思います。
ASDの感覚過敏をどう捉えるか
そもそも、ASDの特性として知られる感覚過敏ですが、これをどう捉えるかは医師や研究者によって異なるようです。
感覚過敏について特に言及しない人もいれば、「感覚過敏こそがASDの根底にある特性だ」と主張する研究者もいます。
視覚が過敏だから、白と黒のコントラストの強い人の目を見ることができない。目は怖いらしい。
聴覚が過敏だから音を明確に聞き取りすぎてしまい、言葉として概念化できない。同じ言葉でも人によって発音って違うじゃないか、同じ音で言葉なのかわかりにくいみたいです。
そして、いろんなところから聞こえてくる音を統合して出力ができないから言葉が遅れる…などなど。
感覚世界が過敏すぎるからこそ、時々自分の世界を閉じることが必要になる。
くるくる回るもの、一列に並んでいるものなどにだけ意識を向けて、その外側のものを閉じたくなる。
常同行動も同じ理由なのだそうです。
これに対して滝川さんはこちらの書籍の中で異を唱えています。
ASDの特性の根底に感覚過敏があるのではなく、
認知世界が混乱しているからこそ過敏になる。
例えていうなら、海外にいて、何が何だかわからない場所を恐る恐る歩いていれば、誰でもちょっとした物音にビクっとなる。
夜道を恐る恐る歩いていたら、人の気配や音を敏感に察知する。
そういうのと一緒だ、と。
これもまたなるほど、と思います。
でも五感が実際に敏感だったリ、共感覚を持っていたり、というのは、
やはりもともとの特性としてはあるのかな、というのがわたしの感覚です。
(おそらくその原因はシナプスの刈りこみが遅いこと。脳のいろんな感覚器官のシナプスが残ったままなので感覚野が肥大しているのではないかと)
すごく視覚が良くて、光の揺らぎまでもを美しく見ることができるから、
くるくる回るものを見ていると、光の粒がキラキラと揺らぐのを感じるとか、
夜の星々の光が強烈に感じるとか、
そういうのって、もともと持っている特性だと考えたほうがよさそうな気がします。
とはいえ、それがASDの根底にある問題かというとそうでもないかなとは思います。うちの子は感覚過敏はそこまで過剰じゃないですから、あくまで個性であり、脳の傾向次第なのではないかと思います。
いっくんの場合
ところでいっくんですが、感覚過敏はちょっとはあるかな?と思っていた程度でしたが、最近は過敏さが強くなってきたように思います。
聴覚過敏
まずあるのは聴覚過敏で、モーター系の音を怖がります。
・ドライヤー ・掃除機 ・車のエンジン音
等はとても怖がります。
ただ、怖いのだけれど、遠巻きに見る。
わたしがドライヤーを使うとびくっとするし音におびえるのだけれど、わたしにしがみつきます。
パニックを起こして泣くとか、そういうことはないのでまだましかなぁと思うし、車の音を怖がるので、道路に飛び出さないでくれるから助かる。
他に怖がるのは水の流れる音です。
シャワーとか、トイレの流れる音とか。
ビク!っとしてしまいやすいだけで、逃げたりするほどは怖がりませんが。
この聴覚過敏が、前まではそんなにないかな?と思っていたのに、最近ははっきり顕著になりました。
音楽だいすき
そして最近は音楽がとにかく耳に残るのか、歌をよく歌うようになりました。
トーマスのオープニングが歌えるようになったのが最近大きい変化。
トーマスの主要なキャラがいえるようになったんですが、その言い間違いが面白い。
ゴードン→ゴーワン とか。剛腕?ってつい思ってしまう。
あとはトーマスがいつまでも言えず、「バーフン」とか「ブーフン」と言っている。なぜうちの子はトーマスがバーフンに聞こえるのだろうか…w
パーシーは一番上手にはっきり言います。
ニア、ジェームス、エミリーなんかも言えます。
新幹線、蒸気機関車、電車 もかなりはっきり言います。
どんだけ鉄道系好きなんだ(笑)
歌はほかに「きーらーきーらーひーかーるー♬」と、わりとはっきり歌います。
昨日は「とーとさん とーとさん♬」とうたっていて?
お父さん??と一瞬混乱したけど、「ぞーうさん」でした(笑)
かわいい。
なんとか言語能力1歳後半くらいになってきたかなぁw
音楽や楽器は本当に好きです。
ただ、耳に残っている音を声に出しているいわゆるエコラリア的なもので、コミュニケーションとして言葉のやり取りというのは相変わらずできません。(3歳半)
視覚
視覚はとてもいいようです。光のキラキラを見たり、くるくる回るものを見てうっとりしたりしています。
空間認知力もあるようで、場所や道をよく覚えています。
最近はいっくんとたくさん歩くようにしているのですが、この前いっくんってば、自分の嗅覚で、家から2キロ程度の場所にある駅まで行きました。
あの時は電車にのせてあげられなかったので癇癪を起されて大変だった。これからも駅に行ってしまうのだろうか。
音に色を感じる共感覚があったり、
光の粒子や虹色までみることのできる色彩豊かな感覚を持っている子もいるみたいですが、いっくんにはそれもありうるなぁとは思いますが、本人に聞いてみないとまだ何とも言えませんね。
触覚
帽子や靴下を嫌がったり、ズボンも嫌がるものがあったりします。
なるべく肌触りの良いものを選んではいるので、そこまで嫌がらないです。
靴などはそんなにこだわらないけど、少しでも砂が入るのを嫌がって、すぐに脱ごうとします。でも砂を落としてあげれば履いてくれることも多いので、常に裸足ということはないです。
夏の頃は裸足を好んで困った時期もあったけど、ずっとではなかった。
園でも我が家でも、裸足がいいならまぁいいか、と、わりと好きにさせちゃっていました。
肌同士の接触は大好きでたくさん甘えてくれるので、そこはよかったなと思います。
傷みの鈍麻
転んだりぶつけたりしても、あまり泣かないです。
とはいえ、全く痛がらないわけでもないので、少し鈍感かな?というぐらいです。
味覚
味覚が過敏だと偏食に繋がりやすいそうですが、いっくんは生野菜や果物を食べないだけで、そこまでの偏食ではないと思うので、味覚の過敏はあまりないと思います。
見た目で食べ物を確認する性質はあります。
あとはコーヒーとか辛い物や苦いものもイケるので、どちらかというと味覚は鈍感かもしれない気がします。
嗅覚
香りを楽しむしぐさを見たことがありません。鈍感なのかなぁ。わかりません。
そんなこんなで記録でした。
3歳半になって半月ですが、とにかく歌をよく歌うようになったのが急成長です。指差しをしながら名詞もいくつか言えるようになりました。
わたしのことは、ママ→かか だったのが、最近は園へのお迎えの時に「おかーさーん!!」と大声で言ってくれるようになりました。笑