エンプティーアイデンティティ
バンドアレンジ:https://youtu.be/XfajhbBCMG8
弾き語りバージョン https://www.youtube.com/watch?v=KjeGpfvDzHk&feature=youtu.be
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突然ですが、、
皆さんは 『あなたは何者ですか?』 と聞かれたらなんと答えますか?
何者 では抽象的すぎますね。
では、『あなたはどんな人ですか?』
これではどうでしょう。
例えば優しい人、怒りっぽい人、真面目な人、歌が上手い人 勉強ができる人 聴くのが好きな人 本を読むのが好きな人 走るのが速い人 仕事ができる人 楽器が上手い人 いい歌を作る人 料理が上手な人 etc...
きっと自分なりの『好き』や『得意』があると思います。
そしてその中に
小さい頃から他人の評価を受けて、他人と比較して『好き』や『得意』になったことがありませんか。
タイトルにもなっている アイデンティティ という言葉は、簡単に言うと その人をその人たらしめる性質、要素 です。
例えば同じクラスだった男の子は 走りが早い子 だったり モテる子だったり。
あの人はこんな人 の『こんな』の部分にその人をその人たらしめる要素が詰まっているのです。
僕は小さい頃から、歌うことが大好きでした。人見知りで、内気な僕の1番の表現方法だったからです。
そして多くの人から 良い声 歌が上手い など、音楽的に良い評価を得て来ました。
昨年、Showroomという配信アプリで弾き語り配信やYouTubeを始め、いわゆる音楽活動を気合を入れて始めました。
たくさんの人が知ってくださり、中には投げ銭をくださったり、僕の作品をいつもリツイート、コメントをしてくださったり、アルバムを買ってくださったり、、、
感謝してもしきれない程の出来事がたくさんありました。
けれどその中で僕は、どんどん自分を見失っていきました。
現実世界で表現が苦手だからこそ始めた音楽。愛していたはずの音楽。
それを、自分を他人に魅せるための道具にしている。お金を稼ごうとしている。敬意もなく有名曲のカバーをしている。もはや他人に気を遣って音楽をやっていては、現実世界とやっていることが変わらない。逃げ場所がない。
何のために音楽をやっているのか?素晴らしい音楽という芸術に対して不誠実なのではないか?では何で不誠実では悪いのか?
自分の中で螺旋のようにつながっていく負の思考に押し潰されていきました。
そして気がつきました。
僕だけが知っている『僕』がどこにもいないことに。
歌が好きなのは、きっと歌で評価を受けることが多かったから。歌が好きな自分が正しいと思ったから。
人見知りも、感情の起伏が激しいのも、顔も仕草も姿形も声も、僕を表す全てのものは他人に知られている。他人からの評価を受けている。他人と比較している。
じゃあ自分だけが知っている自分はどこにいるんだろう
とても極端で欠陥の多い発想ですが、一度そう思うととても悲しくなり、
号泣しながら2時間、応援してくださる方を無視して好き放題弾き語りをしてそのままアカウントを消去する
という事件が起きました。
もう自分でも何が何だかわからず、誰もいない世界に消えたかった という想いだけ覚えています。
けれど、今僕はここに戻って来て、そして応援してくださっていた方々に『おかえり』と言って頂くことが出来ました。本当に感謝でいっぱいです。
そんな感情については、また後日別の作品の記事にてお話ししようと思います。
けれどこの場を借りて言わせてください。
E子さん、Eやんさん、そしてリプライやShowroomのコメントを下さった皆様、本当にありがとうございます。大好きです。
必ず、作品で、声でこの感謝をお返しします。
そして今回の記事に載せる曲は、タイトルにもなっている
エンプティーアイデンティティ
という曲です。
上記の事件の後、ただ思うがままに思いの丈を歌にしました。
僕はこの曲が嫌いです。
自分を応援してくれた人、好きだと言ってくれた人たちを裏切って生まれた曲だからです。
けれど、嫌いな自分も受け入れないときっとまた同じことを繰り返してしまう、そう思いました。
そして今回は、新たな試みとして
①自身でバンドアレンジをしたバージョン
②ギター弾き語りで歌ったバージョン
の2パターンを作りました。
是非聴いてくださった皆さんに、どちらが『2度目聴こうと思ったか』のアンケートに答えて欲しいです。
僕は今、自分という存在について迷い続けています。自分の何が強みなのか。どこを良いと思ってもらえるのか。果たして自分はこの雑多な世界で受け入れられるのか。
少しでも皆さんの意見を頂きたいです。
今夜、20:00にバンドアレンジのバージョンを投稿します。
明日日曜日、17:00に弾き語りバージョンを投稿します。
そしてTwitterにてアンケートを取らせていただきます。
是非僕という人間により『興味が出た』方に投票してください。よろしくお願いします。