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行動経済学を学ぶ上で必ず知っておいてほしいベースとなる考え方
こんにちは、星乃です。
行動経済学を勉強していると、
非常にたくさんの理論や法則が
出てきます。
正直、全部覚えるのはムリ!
プロスペクト理論
ナッジ理論
カリギュラ効果
バンドワゴン効果
端数効果
ゴルディロックス効果
現状維持バイアス
確証バイアス
正常性バイアス
サンクコスト効果
ピークエンドの法則
ジャムの法則
認知的不協和
現在志向バイアス
挙げ出したらキリがないです。
深いところを勉強しようとすると
経済学と心理学の両方を履修
しないといけない難しい学問です。
とは言え、
行動経済学はビジネスにおいて
最強の学問と言われています。
今からビジネスを始める人も
今ビジネスで苦戦してる人も
バリバリビジネスしてる人も
ぜひ学んでほしいのが、
「行動経済学」
です。
ビジネスインフルエンサーの
人たちは話の端々で、ジャムの法則や
アンダードッグ効果やザイオンス効果
などを引き合いに出したりします。
ビジネスで活躍する人たちは
少なからず行動経済学に触れて
いるんです!
★副業やフリーランスで頑張っている人
★ビジネスでなかなか成果が出ていない人
★ビジネスを軌道に乗せたい、拡大したい人
★今関わっている仕事に活かしたい人
★とにかくスキルアップしたい人
こんな人たちは、ぜったいに
行動経済学を勉強してください。
さっきも言ったとおり、
ビジネスで活躍している人たちは
すでに行動経済学を学んでいます。
そして、
それを自分たちのビジネスに積極的に
活用しています。
副業・フリーランスの世界に
足を踏み入れたのなら、あなたはもう
行動経済学を勉強するしかない!
会社に稼がせてもらうんじゃなく
自分の力で稼ぐというのなら、
行動経済学を身につけるしかない!
でも…
いきなり身につけようとしても
最初に言ったとおり膨大な学問です。
私も学生時代に経済学と心理学を
ほんの少しだけかじったことあるけど
1ミリも記憶に残っていません。
今になって改めて学び直している
ところだったりします。
これから行動経済学を学び始めるなら
ぜひ知っておいてほしい!
ベースとなる考え方を紹介します。
まずは、それだけを知っておけば
行動経済学の入門編はクリアです。
闇雲に、理論や法則を片っ端から
覚えてもビジネスに活用できなければ
勉強する意味がない!
せっかく時間と労力をかけて
(場合によってはお金もかけて)
勉強するんだから、自分のビジネスに
活用できるように身につけましょう!
というわけで、
ここから先で詳しく紹介していきます。
今回は、
行動経済学の入り口について
お話ししていきたいと思います。
迷路を闇雲に歩き回っても
ゴールに辿り着けないように、
行動経済学の勉強も道筋を決めて
おかないと迷子になってしまいます。
ここでは、その道筋となるような
お話をしていきます。
認知のクセ
人には「認知のクセ」というものが
あります。
人の脳は、情報を受け取った時に
その処理の仕方にクセが出てしまう
というのです。
では、
いきなりですがここでテストです。
3秒で答えてください。
どちらが嬉しいですか?
・1万円の商品が1万900円で売れた
・100円の商品が900円で売れた
100円の商品が900円で売れた方が
嬉しいですよね?
でも実際には、1万円が1万900円で
売れた方は900円の利益ですが、
100円の方は800円の利益しか
ないんです。
100円の商品100個売れば…
っていう話もありますが、そこには
100個売る労力が生まれます。
人は情報を処理する時に、
認知のクセが表れてしまいます。
クセがある(非合理的な判断を
してしまう)ということを理解して
おくことで、合理的な判断が
しやすくなります。
【システム1vsシステム2】
認知のクセを説明する時に
最も代表的な理論が、
「システム1vsシステム2」
と呼ばれるものです。
これは、
「二重過程理論」と呼ばれていたり、
「ファスト&スロー」と呼ばれて
いたりします。
人の脳は思考する時に2つのモード
を使い分けています。
「システム1」は直感による判断です。
先ほどの例では、
3秒で答えてと言いました。
短い時間で判断を迫られると、
直感的な判断を脳が下します。
時間が限られている時や
脳が疲れている時など
「認知の近道」を利用するのが
「システム1」になります。
一方、「システム2」は論理による
判断を行います。
ゆっくり時間をかけて熟考し、
合理的な結論を導き出します。
先ほどのテストも時間をかけて
考えれば、どちらが儲かるか、
同じ額を売った場合の想定など、
合理的に比較することができます。
どちらが良い悪いではなく、
人の脳は、「直感」と「論理」を
その時々で使い分けている
ということです。
まずはこの「認知のクセ」を
理解しておきましょう。
行動経済学の中には、
様々な認知のクセが存在します。
それらを個別に学習すると
大変なので、まずはこの
「システム1vsシステム2」
だけでもしっかりと覚えて
おきましょう。
状況によるクセ
人は、状況によって判断に
揺らぎが生じてしまうことが
あります。
自分の意思で決定していると
思っていることでも、
実は周りの状況によって
「決定させられている」
というのです。
いや、俺は自分の意思で決めている!
って言い張る人もいるでしょう。
アドラー心理学では、
最終的に決断して選択したのは
あなた自身だ!と言ってたりします。
でも行動経済学では、
意思決定において、
周囲の状況に影響を受けて決定されられている場合もある。
と考えています。
ひとつ例を紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1717741759134-yO45xYrL6q.png?width=1200)
上に示した画像に書かれたものを
読んでみてください。
上の方は、「12 13 14」
下の方は、「A B C」
と読めますよね?
でもよく見ると、真ん中の文字は
全く同じものです。
左右に置かれた文字によって
13にもBにも読めてしまいます。
このように、
周囲の状況によって影響を受けて
判断や意思決定が変わってしまう
場合があるということです。
研究や実験による事例は
他にもたくさんあるのですが、
まずは大枠として「状況によるクセ」
があることを知っておきましょう。
感情のクセ
最後は「感情のクセ」です。
人は感情の変化によっても
意思決定や判断に変化を生んで
しまいます。
感情というと「喜怒哀楽」ですが
喜びや悲しみのようにはっきりした
感情よりもフワッとした感情の方が
意思決定に影響すると言われています。
パンが好きな人なら、パン工房で
パンの焼ける匂いを嗅いだら、
ワクワクしてきます。
ちなみに私は、市販薬が好きなので
ドラッグストアに行くとワクワクする
変態です。
感情にはポジティブ感情と
ネガティブ感情があります。
基本的には、
ポジティブ感情は良い影響、
ネガティブ感情は悪い影響を与えます。
パチンコや競馬で勝った時、
気が大きくなってちょっと高級な
お寿司を食べてみたり、
明日に迫った役員の前でのプレゼン。
準備が間に合うか、ちゃんと喋れるか
役員たちに評価してもらえるか…
不安な気持ちになったり。
前者はポジティブ感情ですが、
無駄遣いしてしまいます。
後者はネガティブ感情ですが、
それが適度な緊張感を生み、必死な
姿勢が評価されたりします。
ドキドキ、ワクワク、ハラハラ、
ウキウキのようなはっきりしない
淡い感情の方が実は意思決定や決断に
影響する場面が多いのです。
まとめ
それでは、まとめに入ります。
行動経済学はビジネスにおいて
最強の学問と言われています。
従来の経済学では、
人は常に合理的な判断をしている。
という前提で理論が構築されています。
そうすると理論は1つだけに集約
されるので、体系化されやすく
学問として古くから発展してきました。
しかし、人は時として理不尽で
非合理的な判断や決断をしてしまう
ことがあります。
それは従来の経済学では
説明できませんでした。
そこで、経済学に心理学の考え方を
取り入れて生まれたのが、
「行動経済学」です。
したがって、
経済学と心理学の両面から学ぶ必要が
ある奥深い学問であり、比較的新しい
学問です。
ビジネスインフルエンサーも
行動経済学とは言わずとも
いくつもの原理や理論を使っています。
この記事は、20部ごとに値上げします!
っていうのも行動経済学をビジネスに
活用したもののひとつです。
行動経済学を勉強すると、
ビジネスの仕組みも見えてくるし、
合理的な判断をしやすくなるという
メリットがあります。
行動経済学は奥深い学問なので、
理解しようとすると大変です。
なので、入門編としてこれをベースに
まずは理解しておきましょう。
という部分を解説していきました。
【認知のクセ】
人の脳は情報を処理する時に「システム1(直感)」と「システム2(論理)」を使い分けている。
そのために時として非合理的な判断をしてしまうことがある。
【状況によるクセ】
人は周囲の状況に影響を受けて、意思決定や判断が変わってしまう場合がある。
【感情のクセ】
人は感情によって意思決定や判断に影響を受けてしまうことがある。
特に、はっきりとしない淡い感情によって強く影響を受けることがある。
以上、
行動経済学の入門編ということで
行動経済学を学ぶ上で必ず知っておいてほしいベースとなる考え方
について紹介しました。
引き続き、ぜひとも行動経済学を
学んでビジネスに活かして
いきましょう!!
最後に一言
思考停止で納得させられてしまう魔法の言葉「マジックワード」について、徹底解説した記事も面白いので、併せて読んでみてください。