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台湾半周?!2泊3日酒グルメ旅

今日の中国語◆啤酒
意味 ビール
発音 ピー ジョー

るみさんが来た

台湾が3つの台風に取り囲まれ、あわや飛行機すら飛ばないのでは?と危ぶまれた2023年9月最初の週末。
お世話になっている先輩、るみさんが台湾へやってきました。
22時過ぎに桃園空港へ、るみさんを迎えに行くと、夜中にも関わらず大変な賑わい。
ベトナムやタイ、韓国など様々な国からの飛行機が到着し、到着ロビーは大混雑。
でも日本人はあまりいない、というところに円安の辛さを感じます。

入国手続きで30分以上並んだるみさんが、出てこれたのは飛行機到着から1時間後でした。
待ちかねた私は、セブンイレブンでおいしいと噂のタピオカミルクティーと茶葉卵を買ってお出迎え体制を整えます。

映えなすぎる茶葉卵

いざ台北へ

明日からの本格的な旅に備えて、この日は台北のホテルへ。
桃園空港からは、MRT(メトロシステム)で40分程度(150台湾ドル)、タクシーで30分~40分(1200台湾ドル~1700台湾ドルくらい)で台北市内に出ることができます。

今回はMRTの終電に間に合わなかったので、Uberを使ってみました。
Uberは通常距離によって時間が変わりますが、空港からの場合は、Aiport Transferという固定料金で、桃園空港から台北市内まで1時間以内であれば一律1500台湾ドルです。

すみっコぐらし×セブンイレブン

夜中のすみっコぐらしセブンイレブン

台北で宿泊したホテルの1階にはセブンイレブンが入っていたのですが、なんとこちらが、すみっコぐらしコラボのセブンイレブンでした。
ちょっとしたコラボとかではなく、店外の装飾から、店内の広いカフェスペース、飾り棚やコーヒーのカップまで全てがすみっコぐらし。
すみっコぐらしに詳しいわけではありませんが、とてもかわいくて癒されます。
台湾には、アニメやキャラクターコラボのセブンがたまにあるので、好きなものに出会えたらラッキーですね!

そしてそんなセブンで、るみさんがさっそく購入したのは、台虎ブルーイングという台湾のクラフトビール会社のハイビスカスティービール!私も便乗してスターフルーツビールを購入です。

デザインがおしゃれな缶ビール

ホテルに着いたのはもはや0時過ぎでしたが、半年以上ぶりに会ったるみさんとの尽きないおしゃべりを肴に夜が更けていきました。

朝ごはんからいっぱい食べるよ

るみさんと私のセットでの旅行の特徴は、とにかく、たくさん、食べること!もちろん朝ごはんからしっかり食べていきます。

トロトロ鶏捲チキンロール
やさしい汁なし麺

この日の朝ごはんに選んだのは、迪化街という漢方などの問屋街近くにある、名物の雞捲(ジージュエン)のお店。
漢字のイメージからチキンが巻かれている物を想像していたら、玉ねぎやキャベツ?のような野菜でチキンが巻かれて揚がっている食べ物でした。
トロトロになった玉ねぎが甘くておいしい!
そして、シンプルな冬粉(ビーフン)の汁なし麺が朝食にぴったりでした。

よくある注文スタイル 食べたい個数を右枠に記入

るみさん、いざKavalanへ

今回の旅のメイン目的地、それは世界的に有名なウイスキーKavalanの工場!台北駅から特急電車に乗って1時間40分で、台湾の北東に位置する宜蘭 (イーラン)に、到着です。

ちなみに電車のなかでは、問屋街で買った油飯という、おこわ的な食べ物を駅弁がわりに。
いつも大行列のお店に初挑戦したかいあって、大変美味しゅうございました。

茶色い弁当が実は一番おいしい説

宜蘭駅からはタクシーで20分ほどで、お城にも見える壮大な工場に到着です。

工場見学

異なるお酒のエイジング過程
巨大な赤銅製の蒸留器材

ここでは無料の日本語工場見学ツアーもあり、民間企業が酒を製造できるようになってから、今までの会社の歴史(実はウィスキー製造はたった40年)や、ウィスキーの作り方、トリビアまで様々に教えてもらえます。

貯蔵されている樽の数に圧倒されましたが、これからもっと増えるウィスキーのために敷地内に、さらに巨大な倉庫を建設中でした。

ブレンディング体験

工場見学のあとは、ウィスキーのブレンディング体験。
こちらは有料で1本300mlのウィスキーを作成するのに、1800台湾ドルかかります。ちょっと高いかな、とも思いましたが、結果的にはやってよかった!

ビーカーに入ったウィスキーたち

4種類の特徴が異なるウィスキーを、いく通りにもブレンドしてお気に入りの味を見つける過程は、完全に大人の理科実験室。
10年以上ぶりに触るビーカーとメスシリンダーと、濃厚なお酒の香りにテンションが上がります。
お酒が弱い私は、るみさんの力を借りながらちょっとスモーキーなオリジナルブレンドを完成させました。

ブレンドしたウィスキーは20年、30年と置いておけるとのことで、還暦の祝いにでもとっておこうかと思案中です。

温泉の街、礁溪へ

台湾にはいくつかの温泉地があり、もちろん私がはたらく星のやグーグァンのある、谷關(グーグァン)もその一つ。

今回は、宜蘭から電車で二駅の礁溪(ジャオシー)という地域に宿泊しました。
宿泊したホテルにも温泉があるのですが、屋上のルーフトッププールと並んでおり、水着を着て入る温泉で、とても新鮮でした。

おやつ①

うまみたっぷり鴨肉ご飯

ホテルについたら、まずは腹ごしらえ。
近くのの鴨肉ご飯と薬膳スープ買って、ホテルの部屋でいただきます。
柔らかい鴨肉と、日本では当帰芍薬散などに使われる、当帰を使った薬膳スープのマッチングが最高です。
このスープは、るみさんお気に入りとなり、最終日に市場で乾燥スープセットを買っていました。

おやつ②

人生で一番清らかな豆の花

豆花というスイーツ、食べたことありますか?最近は日本でも食べられるところが増えてきた、柔らかなお豆腐をかき氷の上に乗せたり、白玉をのせて蜜をかけたりと、優しいおいしさの台湾で人気のスイーツです。

白水豆花」さんは、礁溪の街中にあるカウンター8席の小さなお店。
豆の味が濃い豆花と、もちもちのタピオカ、優しい甘さの蜜、今まで食べた豆花の中で、一番清らかさを感じる豆花でした。

夜食

プールで遊んで、街をお散歩した後は、夜食の時間。
コンビニで台湾啤酒(ビール)の「18天」という賞味期限が、製造から18日だけのビールが買えました。
瓶の方がさらにおいしいとも言われていますが、今回は缶が購入できたので夜食のお供に。

Only 18 days

夜食はUberEatsで、滷味(ルーウェイ)と鹽水雞(イェンスウェイジー)をホテルに届けてもらいました。滷味も鹽水雞も通常は、屋台の店頭で好きな具材を選んで、作ってもらう夜食の定番。
特に、沙茶ソース味の滷味が他のところでは食べたことがない味で、とてもおいしかったです。

朝風呂は温泉公園で

宿泊していたホテルにも裸湯=服を脱いで入る日本式の温泉があったのですが、朝に入ろうと思っていたら、まさかの修理で閉店。

Google Mapで急いで、裸湯を検索すると、「温泉公園森林風呂」なるものがヒット。
公園で脱いでいいのか?とドキドキしながら行ってみると、本当にそこは公園。そして突如現れた木造の湯屋。
日本の共同湯のようなイメージで、広さを5倍にした脱衣所、そしてまさに公園の中に広がる露天風呂。

これはまさに湯ートピア!と普段浴槽のないアパートに住む私は、喜び勇んで朝風呂です。
ときおり、台風に刺激された雨雲がザァーと雨を降らすのも、自然と一体感が感じられてなんか良い。
最高の温泉地タイムを過ごした後に、朝食ビュッフェをたっぷり食べて、礁溪を後にしました。

そうだ台中へ行こう

礁溪を後にして我々が向かうのは、私の住んでいる台中市。
新幹線ではない電車の特急で一番早い、普悠瑪(プーヨウマー)という電車で約3時間の長旅です。

赤いラインが特徴
足元広々の快適シート

車内では、ナイトマーケットの屋台グルメに詳しくなれる、カードゲームをしながら過ごします。

宮原眼科でジェラートを

るるぶやマップルの台中のページを開くと、必ず紹介されているのが「宮原眼科」。
昔の眼科を改築したお菓子屋さんで、パッケージの可愛いパイナップルケーキやチョコレートなどが購入できます。
宮原眼科の詳細は、別記事でまた紹介しますね。

アンティークな美しい内観

たいていの日本人旅行者は、定番のお菓子をここで、お土産に購入するわけですが、るみさんはウィスキーや台中産の日本酒をその前に買っており、全くお菓子は買わないという、ワイルドさを見せつけていました。

トッピングにパイナップルケーキが選べます

このお店で有名なのがジェラート。いつも大行列ができています。
選び切れないほどの種類の中から、るみさんはキンモクセイのお茶味とローズ白ワインチーズという味を選択。
ここでもワインを入れてくるのが、さすがです。

クラフトビール巡り

台虎ブルーイング

次に向かうは、1日目にセブンイレブンでも買った台虎ブルーイングのバー。

赤煉瓦の古い建物を改築したバー

こちらでは、台虎ブルーイングのクラフトビールを生で楽しめ、雰囲気も良いので夜はいつも混んでいます。
私がこの店をお気に入りの理由は、ホスピタリティ精神に溢れたスタッフの方々とおいしいフライドポテト。お酒を飲まない方にも訪れてほしいお店です。

るみさんはIPA

SUNMAI ビール

こちらは台北近くの新竹市というところに、本拠地を置くブルーイングですが、台中にも生ビールを楽しめるお店があります。
こちらは、先ほどどうって変わったキラキラとした外観と内装。

こちらでは、フルーツなどを使ったビールや、グミベアーを使った変わり種ビールカクテルなど、若者で賑わう場所柄にマッチした品揃え。

徒歩10分圏内で、全く趣の異なるクラフトビールバーのビールが楽しめる、台中なかなかやります。

キラキラ照明が目立ってます
るみさんのレモンビール

最後の晩餐は豆漿屋さんで

台中についてから、ここまでノンストップで飲み食いしていましたが、そろそろ夜もふけてきました。
最後に行くのは、夜食のもう一つの定番、豆漿屋さんです。
豆漿とは豆乳のことで、無糖、甘め、酢や漬物を入れた塩味のもの様々あります。

塩味豆漿はスープのよう

永和豆漿、台北豆漿大王など、地名を冠したお店が多く、今回行ったのは台中で私が一番好きな「内湖來來豆漿」です。
豆漿屋さんは店によっては24時間営業、もしくは夕方17時くらいから開いて昼くらいに閉まるという、完全に夜更かしっ子に嬉しい営業形態。

台北の内湖が発祥のお店

豆漿の他に、皮がもちもちの小籠包や、ニラがたっぷり詰まった韭菜盒(ジョウツァイハー)直訳するとニラBox、など素朴だけれどもおいしい台湾の食が味わえます。

手前はエッグロール、右奥がニラBox
某有名店とはスタイルの異なる
モチモチ系小籠包

るみさん、また来てね

怒涛の酒グルメ旅3日間を終え、るみさんは台中から空港へのバスに乗り、帰路へとつかれたのでした。

振り返ってみると本当によく食べたな、と。
食いしん坊の私にいつも付き合ってくれる先輩、本当にいつもありがとうございます。おかげで、今回は台中から飛び出して、台湾の他地域のおいしい物もNoteでご紹介ができました。

台中は台湾のほぼ真ん中に位置しているため、北にも南にも行きやすい。
そして、この数日間、島が丸ごと台風に囲まれていましたが、やっぱり高山が守ってくれて、ほぼ影響なしという奇跡を発揮する場所でもあります。

台北はもうマスターしたよ、という台湾通の方、初めての台湾どこが天気がいいんだろうという方、台中はいかがですか?

私のプロフィール

2012年、星野リゾートに入社し、星のや軽井沢で2年サービスチームとして働く。軽井沢ライフの楽しみはトンボの湯とピッキオの生態アクティビティ。ムササビについて謎に詳しい。
その後、マーケティングチームに異動をし、リゾナーレ小浜島、西表島ホテル、リゾナーレ八ヶ岳、リゾナーレ熱海、星のやバリ、星のや東京、星のやグーグァンのマーケティングなどを担当。
飛ぶように過ぎた7年後、海外施設運営をサポートするチームへの異動を経て、星のやグーグァン現地へ異動。台湾のおいしいものに囲まれて、この1年半で大きく成長中。

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