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Diary|出雲の国からこんにちは

先日、ありがたいお菓子を頂戴しました。その名も神塩わらび。日本神話で有名な島根県出雲市にある砂浜、稲佐の浜より汲み上げた海水で作った「神迎の塩」を使った和菓子です。

稲佐の浜も、神迎の塩も、まったく存じ上げなかった私です。包装紙の裏に書かれている説明を見ながら調べてみましたら、稲佐の浜は日本で唯一、八百万の神々をお迎えする際の玄関口となる浜で、神迎(かみむかえ)の神事が執り行われます。この浜の海水からつくった塩を「神迎の塩」といいます。

塩味と小豆が最高♡きな粉をまぶして戴きます

出雲が発祥と言われるぜんざいをイメージしたわらび餅に、神在月に神迎神事が執り行われる「稲佐の浜」から汲み上げて手造りした「神迎の塩」を加えました。
稲佐の浜をイメージした、きな粉をかけてお召し上げありください。

神塩わらび・包装紙裏の説明です

こちらの和菓子、出雲市にある須佐神社の隣で民泊「すさのわ」を経営されている、noteクリエイターすさのわさんからの頂き物です。すさのわさんとは、星めぐり第7回でZOOMインタビューにご協力いただき、一度お会いしたいですねとお話しておりました。東京にいらっしゃるとのことでご連絡いただき、この度カフェでお食事させていただいた次第です。

すごく心地よく有意義な時間でした。特に印象的だったのはスサノオのお話です。スサノオは荒ぶる神のように描かれているけれど、実は穏やかな神さまで、これからはスサノオのエネルギーが統合を果たしていくというようなお話です。また、すさのわさんの「出雲のエネルギーを運びたい」という言葉も印象的でした。

ところで、すさのわさんが埼玉県さいたま市の氷川神社を訪れたとのことで、確か東京都府中市にある大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)が、氷川神社も含めたあの辺一帯の神さまをまとめていたなと思ったんです。何を隠そうワタクシ、府中出身でお宮参りも七五三も大國魂神社。大学の卒論では、明治初期社会の府中のことを調べていましたから、変なところに詳しかったのです。

その時は思い出せなかったのですが、帰ってきてから調べてみたらやっぱりそうでした。しかも面白いことにスサノオとも関係がありましたので、以下に少し書き記します!

東京都府中市にある大國魂神社の参道

まずは大國魂神社と氷川神社との関係です。大國魂神社という名前は、1871年(明治4年)に改名される前までは「六所明神」と呼ばれていました。六所(ろくしょ)というのは以下の6人の神さまです。

小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神

これ何かといいますと、府中には大化の改新(645年)後、武蔵の国府が置かれたんです。国府とは国の役所、今でいうところの県庁みたいなものです。大國魂神社は国の役人さんが国内の祭務(神さまへの奉仕)を取りまとめたり、斎場として使う場所にあてられました。

祭務において神事を行うとき、国内のあちこちに神さまが散らばっていては、取りまとめる方は大変です。そこで利便性から、国内の著名な神さまたちを大國魂神社に集めて祀りました。その著名な神さまが「小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神」です。

6人の神さまを集めて祀っていることから六所明神。明治の初めまではそう呼ばれていたのですね。これが大國魂神社と氷川神社の関係です。

拝殿の前にある手水舎・数年前に撮影したので今は変わっているかも

次にスサノオとの関係についてです。そもそも大國魂神社は、武蔵国の国魂(くにたま)を祀った神社なんです。国魂とは神道の考え方で国土を神格化したものです。

で、その国魂の神さまを大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)というのです。武蔵の一帯を開拓して、人々に恵みを与えてくれた神さまとか。この大國魂大神がなんとスサノオと親子関係にある神さま(御子神・みこがみ)なのだそうです。

面白いのがすさのわさん、私が大國魂神社を舞台にした小説を親noteで連載したとき、すごく気に入ってくれたんです。いっぱいnoteを読みますがあれはすごく印象的だった!と。やっぱり縁のあるものには自然と惹かれ、理由は後からついてくるんですね。

✿ 大國魂神社を舞台にしたその不思議小説はこちらです↓

名前の話も面白かったです。私の本名には、の神さまの字を頂いています。祖母が名付けてくれました。水って豊かさ・恵みの象徴ですよね。水に恵まれて豊かに幸せに暮らせますようにという意味が込められています。

するとすさのわさん、「まさにスサノオですね!」と。スサノオも治水の神さまなんですよね。すさのわさんのお名前にも「さんずい」が使われていたり、川のすぐそばにお住まいだったり、そのときは言いそびれましたが私も川の近くに住んでいたりと、共通点だらけでした。

神塩わらび・すさのわさんのデモテープ

出雲のエネルギーを運びたいというすさのわさんは、また東京で音楽をやりたいそうです。神塩わらびと一緒にデモテープも頂きました。私からもお土産に麻布十番の豆源と、ご活動で何かお手伝いできることがありましたらとお話して、その日はお別れしました。

出雲のエネルギーを運びたいというのは、すごく良い動機だと私も感じます。実際、人ひとりのパワーって周りの何百人の意識を変えますし、風の時代も本格化して思い描いたことが現実化しやすくなっている今は、統合・調和の世界に導きやすいかもしれませんね。

目に見えない世界の話ですから、実感がないかもしれませんが、感じるものを大切にこれからも精神世界を楽しみたいです。すさのわさん、ありがとうございました。以上、出雲の国からこんにちはでした。

✿ おまけ|すさのわさんと一緒に作った銀河鉄道999


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