新月図リーディング|2024.12.01射手座新月
12月1日、15:23に射手座で新月を迎えます。
これを書いている今、外では冷たい雨と風が空を駆け巡っていたかと思えば、急に晴れ間があたりを照らして、なにやら大ハッスルな様子。
折しも、全国から集まっておられた神様たちが出雲を出発され、それぞれのホームにお戻りになるころ。神等去出(からさで)と言われるそうですが、帰り道・通り道でも、グルグルとご縁をかき混ぜておられるのでしょうか。
流動的な雲とは対照的に、シィン、と静かな空気を感じながら、今回の新月図に耳を澄ませました。
『結晶化された価値を、どこに降ろすべきか?』
ギュギュっと一文にまとめるとこんな感じの星図。
星図の顔であり玄関にあたるアセンダントは牡牛座23度。
サビアンシンボルは『宝石店』。
宝石は、気の遠くなるような年月(時間)と、地球の熱と圧(プレッシャー)をかけて生み出されますよね。さらに原石を磨き上げる高度な技術まで施され、やっと世に出るもの。
宝石の美しさには、ストレスや困難をうまく制御できるようになるまでの、たゆまぬ努力と、身についた手堅い実力の表れが映し出されている、と、このシンボルは教えてくれています。
アセンダントの近くには天王星。ちょっとトリッキーで尖った部分もチャームポイントといえばチャームポイント。ここにも“くぐり抜けて来た感”。紆余曲折が偲ばれます。
そんなの宝石の在り様を取り巻くドラマ=新月図は、まるで、今日の荒れた空模様のよう。
煽ってはまとめ、煽ってはまとめするチカラのシーソーと、「まだ続くのですか?…続くのですね…?」、と、インパクトを計りかねるプレッシャー。
心身ともに極限体験を経てきた冒険家の伝記のように、「この輝かしい経験を見よ!」と武勇伝や栄光ある物語を広めるような“煽り”傾向と、
「この膨大なエネルギーを適切に運び、活かせる安住の地はいずこ? ないなら創ってはいけまいか」、そんな“まとめ”傾向と。
踏み込み、踏み込まれ、トレードあるいは還元し、目指す先は、誰にも考えを押し付けず、押し付けられない、ポーンと独立した境地。外の世界や大勢からの理解はまだ得られないとしても、まずは自らの資質と密接に結びつくこと。
世捨て人みたいなポーズはとっていても、自らを磨いてきた先で、それぞれがそれぞれらしく生きられる世界を、受け身ではなく能動的に選び、共に創っていこうとする意思が優勢な星図だと受けとめています。
大きなエネルギーが集まったり分散したりしている中、伝統や集団が有する強いチカラの受け皿となり、行使する役目を負ったヒト(パイプ役や憑坐のように)は、自分が出口となって、どんな働きとなるか、どういう意思を引き受けているのか、慎重に考えるときでしょうね。
また、遠方への出張や取材は、結果として身を守ったり、自身のメンテナンスや問題解決になるなら、とても有益です。
ここまでは新月図の読み解きです。
新月のあとの天体の動き、ふたつほど取り上げますと、
11月26日に始まっている水星逆行は12月16日まで。
前回、牡牛座満月図リーディングのときにも書きましたが、引き続き射手座の水星と双子座木星のミューチュアルリセプション。気持ちと心に余裕を持ちつつ、なにか「わっはっはー!」なことが起こるんじゃないかな、と、機関車トーマスみたいなウヒョ目で日々を観察したいところ。
12月7日からは獅子座に在泊中の火星が逆行を開始、年明けには蟹座へ移ります。
しばらくは、やる気迷子モードになったりしても、気にせずにいようではありませんか。ヒトによっては迷子どころか何かを再燃させることになるかも。ちなみに、順行に戻るまでの2月下旬まで、あるいはシャドウが明ける5月アタマくらいまでが観察対象期間です。けっこう長いスパン取ってます。火星が蟹座在泊中は、心情の取り扱い、何にくっついていたいかの見直しにいいんじゃないかと。
オマケのカードリーディングはつぎの投稿で。よろしければ合わせてお楽しみください。
冬が訪れるに連れ
紅葉もおしまいに近づいて
風景から少しずつ色彩が抜けていくけれど、
毎年この時期は、どことなく
にぎやかしさを感じるんですよね。
星図でゆうと、
“秘めたる蠍座”から
“ゆけゆけ射手座”へと太陽が移るから?
単なる思いつきですが、
とにかくこの季節と結び付いた空気の感触を、
よくよく肌に染み込ませておきたいです。
星の一葉 ⁂ ほしのひとは