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【音楽まとめ】MY BEST SONGS 2022 [40位⇒21位]

毎年恒例(!?)となった年間ベストソング企画。今回は60位~41位の曲をMVまたはSpotifyリンクと共に紹介する。

選定基準は以下の通り。
・基本的に2022年リリースの楽曲からチョイス
・1アーティストにつき1曲まで。ただしコラボやフィーチャリングの場合は例外あり
・意義や技術より「好き」優先
なお、便宜上順位を付けてはいるが、特に30位以下の楽曲はそれこそ聴くたびに順位が変動しそうなレベルなので、参考程度にとどめていただければと。

■40位 Mirage Op.2 (feat.長澤まさみ) / Mirage Collective,STUTS, butaji,YONCE,長澤まさみ

カンテレのドラマ『エルピス』エンディングテーマのひとつ。長澤まさみはドラマ内でも「贈る言葉」を熱唱して、その歌唱力の高さも話題となったが、この曲でもYONCEとの歌声の応酬も聴きどころのひとつ。


■39位 Dark Enough to See the Stars / Weezer

Weezerが四季をモチーフにした4部作のラスト、冬至のタイミングでリリースしたEP『SZNZ:Winter』収録曲。冬らしい、美しさと寂しさを感じさせる音とメロディに乗せて歌うのは

《I don’t want to die alone》ひとりで死にたくない
《Lord, I’m running out of hope》希望はなくなった

という、音以上に寂しさが詰まった歌詞。ひとり静かに浸りたい、そんなときにピッタリの歌だ。


■38位 愛彌々 / MONGOL800、WANIMA

ラジオ番組で共演したKENTAとキヨサクの「いつかコラボしよう」という言葉をきっかけに生まれた楽曲で、両バンドのエッセンスが凝縮されたようなナンバー。とびきりポップで底抜けに明るいメロディと《隔てられてたまるか》《心まで 想いまで 離れられないよ》と歌う歌詞から、コロナ禍でのライブバンドの強い想いが表現されているように思う。最強のポジティブパワーを与えてくれるMONGOL800とWANIMAにふさわしい一曲。


■37位 Foreve Gold / Sexy Zone

セクゾが約2年4ヵ月ぶりにリリースした8枚目のオリジナルアルバム『ザ・ハイライト』収録のリード曲。一聴してわかる、ザ・80年代洋楽サウンドで満たされたダンスナンバー。これを軽やかに歌い踊るセクゾの、アイドルとアーティスト両面におけるポテンシャルが感じられる曲でもあり、あらためて80年代音楽のコテコテの個性を再確認できる曲でもある。


■36位 Awayokuba / Nagakumo

2021年1月に活動を開始した「ネオネオアコ・バンド」のEP『EXPO』収録曲。アートワークやジャケット形態にもこだわりを感じさせる同バンドだが、「Awayokuba」は90年代ギターポップの香り漂う爽やかな楽曲に仕上がっており、その音作りにもこだわりが溢れている。演奏スキルも確かで、音源だけでなくライブでも味わってほしいバンドだ。


■35位 花火を見に行こう / a flood of circle

佐々木亮介節を存分に楽しめる曲。乾いた声だがこれ以上ないほどに人のぬくもりも感じる佐々木のボーカルは、a flood of circle最大の武器のひとつ。今もなお続く戦争、そして国籍・人種・性別の違いに捉われることへの愚かさに触れながら、願いが叶う花火を見に行こうと、希望のメッセージを込めて歌う。この苦難だらけの時代に、ふつふつと勇気が湧いてくる歌だ。


■34位 New Life / Predawn

シンガーソングライター 清水美和子のソロプロジェクト「Predawn」がリリースした配信シングル。聴いた瞬間、今まで全く触れてこなかったことに後悔した。その理由は、楽曲と歌声が、大好きなリサ・ローブを彷彿とさせるものだったから。リサ・ローブ本人の新曲と言われても驚かないレベル。リサはもちろん、The Cardigansの影響も受けたらしいPredawnの曲にハマらないはずがない。これはライブにも行かねば、と思ったところに、出産予定のため当面活動休止の報。ゆっくり育児をして、またいつか戻ってきたときには、ぜひともライブに足を運びたい。


■33位 ダンスホール / Mrs. GREEN APPLE

何年も前に渋谷CLUB CRAWLで観た当時の大森くんの面影はなくなり、メンバーも変わってあの頃とは別バンドになったかのようなミセス。しかし楽曲の強度、そのポップさとずば抜けた歌唱力は健在…どころかさらにパワーアップしているのかもしれない。今や国民的バンドと呼んでもおかしくないほどビッグになったミセスだが、「ダンスホール」はその肩書にふさわしい輝きを放つ名曲となっている。


■32位 My Story / FAKY

2013年結成の5人組女性ダンスボーカルアイドルグループ。ABEMAの恋愛リアリティショー出演などで話題とのことだが、そっち方面ノータッチのため、知識ゼロ。たまたまSpotifyのプレイリストで知り、聴いてみたら抜群に好みの歌だった。何よりもそのメロディと歌唱が、良い意味でJ-POPらしくなく、日本を越えて海外でも受け入れられるような可能性を感じた。(すでに海外公演も行っているようだ)


■31位 逃避行 / レトロマイガール!!

大阪・茨木を拠点に活動するスリーピースロックバンド。何かが動き出しそうなイントロ、そして疾走感あるドラムが曲タイトルともマッチしてそれだけでも何かソワソワしてしまう。《今日はシーツを汚さずに帰るから怒らないでね》というフレーズで、男女の関係性もぼんやり見えてくる。ふたりだけの秘密基地だった場所に、身に覚えのないモノを見つけた際の《アレは何?》を、黒い感情と共に吐き出す花菜(Vo/Gt)の歌声も秀逸。


■30位 You've Got a Friend / The Cloverhearts

自身の紹介で「Dropkick Murphys meets Green Day」という表現を使っているが、まさにそのイメージがぴったりくる、オーストラリア出身のCeltic Punk’n’Roll Bnad。人々が酒を飲みながら踊りまくる…そんなフロアの光景が自然と浮かぶ。声出し解禁をはじめ、また新たなステージへと切り替わるこれからのライブシーンに映える一曲。


■29位 残響散歌 / Aimer

説明不要、アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』OPテーマ曲。鬼滅といったら何よりも「紅蓮華」が代表曲になるだろうし、これを超える曲は出ないだろうと、そんな感覚でいた。しかし遊郭編を見ているうちに、ド派手な柱・宇髄天元のキャラクターを体現したような「残響散歌」の華々しいサウンドに気持ちも盛り上がってしまい、アニメとの相乗効果もあって上位ランクイン。アニソンというよりアーティストとアニメのタイアップ、という側面が強くなった時代もあった気がするが、本楽曲は紛れもなく、アニメの世界観を見事に表現した“アニソン”だと思う。


■28位 Futurez / toconoma

オシャレインストバンド、toconomaが放つ「80年代のジャパン・ディスコビートとシンセワークを再解釈したポップ・ファンクチューン」とのことだが、MVでも当時の音楽番組風に曲紹介の前口上入りで、映像自体も“ダメージ加工”を入れてあの頃感を演出。それでいて古さではなく新しさを感じさせてくれるのがtoconomaの素晴らしさ。演奏技術に裏打ちされた最高のパフォーマンスを、ぜひその耳で味わってほしい。


■27位 ユートピア / THE BACK HORN

実は普段、あまりバクホンの音楽は聴かないタイプ。「罠」くらいしかちゃんと知らないレベルの門外漢だ。そんな自分のアンテナがキャッチしたのが「ユートピア」。静かに、荒々しく始まるベースを追いかけるように重々しいギターリフが続き、山田将司(Vo)の独特な艶やかさをもつ歌声が轟く。サビのメロディも個性があって何度も聴きたくなってしまう。こうした自分的キラーチューンが生まれると、今までなんとなくスルーしてきた楽曲たちまでもが不思議と輝き始めるのが面白い。


■26位 Tremolo / Chilli Beans.

2022年ブレイクアーティストの一つ、と言っていいかもしれないChilli Beans.の、開けていく伸びやかなサビも印象的な「Tremolo」。Moto(Vo)が操る複数の声色に、Maika(Ba/Vo)のラップも加わってカラフルな歌声が楽曲をより華やかなものに仕上げている。


■25位 Good Luck! / SixTONES

紅白歌合戦でも披露した、最高にHAPPYな気持ちになれる曲。曲によってはその魅力をうまく発揮できていないケースもある(気がする)北斗くんの声もハマっているので、安心して聴ける。そして何より、SixTONESの曲が自分にとってストライクとなる最大の理由である、田中樹のボーカルの素晴らしさたるや。エッジが効いたその歌声が、ポップな曲にシャープな味を添えてくれて、より一層味わい深い歌へと仕上げている。


■24位 くびったけ / yama

横浜流星・清原果耶・江口洋介出演の映画『線は、僕を描く』主題歌。作詞・作曲を手掛けたVaundyならではの、スケール感たっぷりな、柔らかくて煌びやかなメロディがどこまでも響いていくような気持ちよさがある。こういった曲をyamaが歌うというのもどこか新鮮に感じた。楽曲はとても素晴らしくて、映画予告編などでも聴いていたその感覚から、エンディングで聴いたら絶対泣いてしまうなと思っていた。そころが実際に劇場で映画を観た際の感想としては、思ったより作品世界と曲の間に、距離があったような気が…。(個人の感想)


■23位 ショック! / サカナクション

「月の椀」と迷って、最終的にはユニークなMVの面白さも込みで「ショック!」に。サカナクションの曲はいつだって、(こんなの聴いたことない!)という驚きと、その巧みな音作りによる感動がある。山口一郎の、自身をすり減らしてまでトコトン突き詰めながら行う曲作りのアプトプットが、「新宝島」や「ショック!」のような遊び心のある作品という構図にもゾクゾクしてしまう。


■22位 喜劇 / 星野源

TVアニメ『SPY×FAMILY』1期のEDテーマ。「恋」や「Family Song」、「老夫婦」など、夫婦や家族(のかたち)について描いた歌を歌ってきた星野源。今作では、『SPY×FAMILY』がもつ疑似家族という設定を踏まえ、《あの日交わした 血に勝るもの 心たちの契約を》と歌う。旧態依然とした考え方を打ち破り、新しい価値観を提示していく星野源のスタンスが反映された“ファミリーソング”。


■21位 青と踊れ / Rhythmic Toy World

リズミックのボーカル・内田直孝が、高校時代の同級生だった矢下氏が顧問を務める、京都文教中高ダンス部にために書き下ろした楽曲。コロナ禍でダンスを発表する場を奪われてしまった部員たちのために、矢下氏がリズミックの楽曲を使ったダンス映像を作成し、内田に送ったのがきっかけでこの曲が生まれた。学生が思いっきり気持ちよく踊ることをイメージしたに違いない、壮大でありながらリズミカルで余白もある、そして学生たちに向けた熱いメッセージも込められた最高のダンスナンバーだ。




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