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教壇に立ち続ける ⑦ 非常勤講師のあれこれ【note限定記事】

友人から古着を譲って頂けることが決まりました。これで楽しく洋裁リメイク生活を送れます。どうも星野です。
今日のテーマは「note感想文~教育事情編~」ということで、我が勤務校の話、仕事の話を中心につらつらと書き連ねたいと思います。
1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。勤務内容が確定したのですがコマが減っていた関係でお給料は少なめです。

私の仕事は教師ですが、塾講師も兼業しています。現在は体調も考慮しながら講習期間中のみ塾に出勤し、普段は高校の非常勤講師として国語を教えています。
教師には様々な仕事があり、教材研究と授業実施が本分のはずが、いつの間にやら部活の顧問から家庭訪問まで、ありとあらゆる職務を行い、日々児童生徒と向き合っています。
友人の小学校教諭は「児童の個人情報は電子化されていないからテレワーク出来ない」「会議は毎回時間通りにある」と嘆いていましたが、私立高校勤務の父は「明日からテレワークになった」「課題はオンラインで管理する」「時差出勤になる」と言っていて、かなり温度差を感じました。

公立の学校では予算の関係上なかなかICT機器やインターネット環境を整えられないのかもしれませんが、私立と同等とはいかないまでも、教師の負担を減らすために働き方……というより職務の内容を見直した方がよいと思います。先生方の働き方も変わる必要はあるでしょうが、それより先にやるべきなのは校務の削減だと思います。
外注するなりオンライン・クラウド化するなりして「自宅で働ける」「教材研究に集中できる」環境をつくっていかないと、本格的にこの国の教育は時代遅れになってしまうでしょう。外部機関を入れたがらない学校の体制も問題ですが、教師の意識も変えていくべきだと私は考えます。

私の勤務校ではまず部活がない(定時制のため)ので、先生方は教材研究を熱心にやっていらっしゃいます。ICT機器やネット環境に恵まれない代わりに、授業の質で勝負しようという方針があります。だから部活も外部顧問にしてもいいのでは……なんて思ってしまいます。ただ立場の安定しない非常勤を多く雇っているのは課題かなと考えます。私学なので異動がないはずなのに、先生が隔年でコロコロ変わるのは生徒にとってもデメリットなのかなと。講師としてはいつ首を切られるか分からない状態で働き続けるのは結構しんどいです。その学校にいくら愛着があっても正規で雇ってもらえないのはちょっと困ります。給与も少ないですし。まあ、私の場合は文筆やハンドメイドの活動を続けたいので、しばらくは非常勤でいいかな、なんて考えたりもしていますが、他の人は事情が違うだろうということで。

現在問題視されているのは、非常勤講師が自前で映像授業の準備をしなくてはならないことです。多くの高校・大学の非常勤講師は、いま学校側から何のサポートも無しにオンラインで授業をするように言われています。私も次の会議で何と言われるかまだわからないです。それでも映像授業をやる前提で準備は進めています。いちおうお給料は出ますが、それでも保障がないとこの低スペックPCで動画配信・編集をすることになるし、現状使える物がスマホしかないので、かなり危機的な状況です。授業の腕もなまってしまいますし、なにより対面と映像では顔が見えないぶん相手の反応を読み取りづらい傾向にあると考えます。教育は単に「知識を教える」というものではありません。教師が生徒一人ひとりと向き合いながら、人生経験を語ったり教科書に載っていないような話をしたり、もっと多様で複合的なものです。だからこそ反転授業の面白さと一斉授業の面白さは変わるのです。そこが分かっていないがために「教育はオンラインでも完全にできる」と思ったり「教師の自助努力でなんとでもなる」と考えられたりするのかな、と。

声を大にして言います。自助努力には限界がある。

だから一律で給付金を、とかしてくれないと困ってしまう非常勤講師は多いのではないかと考えているのです。
今は我慢の時なのかもしれませんが、自粛させるなら補填してほしいものですね。
愚痴っぽくなってしまいましたが、今日はこのあたりで。それでは、また。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。