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10年目の挑戦をする絵本作家。
絵本作家として10年目、長屋宏和さんと絵本をつくりました!!
出会いは3年前。
彼は元レーサー。子どもの頃からF1レーサーを夢みて、努力し頑張り続けて生きてきた方です。
しかし、22歳のときにレース途中の大クラッシュで脊髄損傷となり車いす生活になりました。
初めて長屋さんと会ってお話を聞いたとき、長屋さんはそのときの話を笑いながらしてくれました。
車いす生活となったときに、きっと…いや絶対に辛く苦しいことはあったはず。
それでも、「とにかく命があって良かった」と。
「出来なくなったことはたくさんあるけれど、出来るようになったこともたくさんあるから」と。
笑顔で話してくれました。
長屋さんの人生は、これからの未来に生きる子ども達にきっと必要な「考え方」や「生き方」を教えてくれる。
そう絵本作家として感じました。
ぼくは初めて話したその日に、長屋さんへ「長屋さんと絵本をつくりたいです!」と、言っていました。
それから3年。
制作当初は、なかなかうまく絵本にすることが出来ませんでした。
「事故」や「障害」を絵本のなかで表現することがやはり難しかった。
でも、このテーマで絵本をつくれる絵本作家はぼくしかいないとも思っていました。
ぼくには11歳になる娘がいます。娘は重症心身障害児。特別支援学校の六年生。
かみさんと結婚したちょうど一年後に娘は生まれました。
まさか自分が障害児の父親になるなんて、夢にも思っていませんでした。
娘に障害があると分かったとき、ぼくはうちひしがれました。
「親として娘を育てていけるのか?」
「どうしてこうなったんだろう?」
「どうして?」
「…どうして?」
でも、娘の笑顔を見ていたらそんな考えはあっという間になくなりました。
娘はぼく達夫婦を毎日笑顔してくれていました。
「娘の笑顔を見続けられるようにしよう」
「娘が娘として生まれてきてくれた意味がある」
「きっとそうだ」
「絶対そうだ」
不安や心配はあっという間に、決意と確信に変わりました。
図書館職員を辞め、腹をくくって絵本作家として生きていくことを決めて10年がたちました。
おかげさまで本当にたくさんの出会いがありました。
そのほとんどが、娘がくれたご縁だと思っています。
娘が娘として生まれてきてくれていなかったら出会えなかった人や、場所が本当にたくさんあります。
そのひとつが、長屋さんとの出会いです。
だからこそ、長屋さんとの絵本をぼくがつくり、長屋さんとの絵本をぼくがたくさんの子ども達へ届ける、意味があると思っています。
そこで今回、長屋さんとクラウドファンディングへ挑戦することにしました!!
考え方も、生き方も、様々な価値観があふれ、それを良しとしてくれるような時代に少しずつなってきています。
それでもまだまだ差別はあるし、生きることが辛いと感じている子ども達も多くいる。
今はそう感じていなくても、これから生きて行くなかでそう感じてしまうかもしれない。
そう感じてしまうような日本であるのも、事実です。
だからこそ、長屋さんのような「考え方」や「生き方」を多くの子ども達に伝えられたら。
長屋さんとの絵本を通して、子ども達が楽しくて笑っちゃうような未来を想像出来るようになってくれたら。
差別のない、生きることが辛いと感じない、そんな日本になっていってくれると思います。
そんな日本になることが、障害児を育てる親としても心から望むことでもあります。
是非、みなさんのチカラでこの絵本を日本中に届けさせてください!!
【障害や病気と闘う子ども達へ長屋さんの絵本で笑って生きる術を伝えたい】