腹をくくった絵本作家。
ぼくは腹をくくって絵本作家になろうと決めたときから「日本一の絵本作家になるにはどうしたら良いか?」を、いつも考えています。
一番初めに考えたのは「今いる絵本作家さん達とは違う道を歩かないといけない」という事。
好きな絵本作家さんはたくさんいるけど、憧れる絵本作家さんはいない。
いや、憧れてちゃ駄目だというのが正しいかな。日本一の絵本作家になりたい人間が今いる絵本作家さんに憧れてちゃ駄目でしょ?
だからこそ他の絵本作家さんが歩いた道は歩かない。そう決めました。
絵あがり絵本作家さん
ほとんどの絵本作家さん達が「絵あがり」です。
絵あがりというのは、画家とかイラストレーターとか、絵を描く事、絵を作る事を仕事にしていた人が絵本作家になるという事。ぼくが勝手につくった言葉ですけどね。
今いる絵本作家さん達のほとんどがこの「絵あがり絵本作家さん」なので、ぼくはまず絵あがり絵本作家さんになってはダメだと考えました。
あ、絵あがり絵本作家さんがいけないと言ってるんじゃないんですよ。ただ憧れないというだけ。…いや、感じ悪いな。あくまでも違う道を歩きたいという事。
だからぼくは絵を書く事を誰からも習っていません。美大もイラ専も行った事はありませんし、そもそも絵本の作り方を誰かに教わった事もない。
だからぼくは絵本作家になるために図書館で働きだしたんです。誰もそんな事を考えないと思ったから。まぁ美大とかに行ける頭もなかった事はナイショです。
絵本にはなにが一番大事か
絵本は「絵の本」という位なので絵が大事です。だから必然的に絵あがり絵本作家さんが多くなるのは当たり前。
でもぼくは、絵本において絵が「一番大事」じゃないとも考えています。
物語も大事。
言葉も大事。
文章も、台詞も大事。
そして、ぼくは何より絵本は伝える事が一番大事だと感じています。
今いるほとんどの絵本作家さんの仕事は、絵本を作って、出版して、たまに出版社か書店が企画したイベントをして…で、だいたいお終いです。だいぶ偏見も入っていますけど。
でもぼくは日本一の絵本作家になると決めているので、このサイクルにも絶対に乗らないと決めました。
そりゃ作りつづける事はすごい事。出版だって出せるに超した事はない。たまのイベントでたくさん稼げれば嬉しいだろう。
それでもぼくは「伝える事」を大事にしたかった。一番の一番。大事にしたかった。
なぜか?
伝える事を一番大事にしている絵本作家さんがいなかったから。
ぼくは日本一の絵本作家になるために「今いる絵本作家さん達とは違う道を歩かないといけない」ので。当たり前に伝える事を一番大事にする事にしたのです。
ぼくの考える絵本作家の仕事
だから、ぼくにとっての絵本作家の仕事は…
絵本を書き続ける。
絵本を創り続ける。
そして絵本を伝え続ける。
です。
それも自分自身で。
自分で書いた絵本を、自分で創った絵本を、自分自身の言葉で伝える。
それがぼくが考える「新しい絵本作家」のあり方だと確信しています。
自分にしか出来ない絵本作家としての「生き方」だと確信しています。
そしてなにより、「日本一の絵本作家になるための一番大事な生き方」だと確信しています。