旅たつものたち、つながる人たち。
築189年以上らしい古民家を息子と一緒にこの春、引き受けました。この場を人が集まる場所にする方向で進んでいます。が、とにかく3世代分が溜め込まれた家財を通いでの片づけは続行中。
家の中は、ほぼほぼ分別が終わり大物を処分するところまで到達!裏の古屋も9割がた終わり、残るは最後の難関「横の古屋」のみ!ですが、季節は秋に移り朝晩が冷え込んでストーブが必要になって来ました。早く終わらせたい!
ジモティーを使って様々なものが、次の持ち主に渡って行きました。困っていた「鉄の大物」もお金をかけずにきれいさっぱりなくなりました。ちなみに持っていくモノを次にどのように使うのか聞いてみると、私が想像するモノの使い方とは全く違う使い方をされる人もいて「へぇぇぇ〜」といろいろ感心したりしました。
山梨には「オカネイラズ」というフェイスブックのプライベートグループがあることを知り、こちらも活用することにしました。この「オカネイラズ」は基本無償でのやりとりですが、私たちは次の誰かが使ってもらえればそれでよし!すてるの忍びなし!でしたので、こちらに投稿して「おゆずり会」を開催しました。もっと早く知っていれば、もっと捨てるものが減っていたなぁと思います。
山のようにあった布団類、セットものの食器、家具、ちょっとレトロな調理家電、農機具、洗剤類などあっという間に旅立っていきました。さらに古屋にあった味噌樽や醤油樽や藁も若い農家さんに引き取られていきました。彼曰く「昔の道具はよく考えられていていいんです!」と。旅立つ姿は可愛かったので写真におさめました。
また擁護施設などにも揃いの食器などが多く旅立って行きました。古着もたくさん欲しかったそうで、大量に捨てまくった事を後悔しましたが、ちょっとでも人の役に立つのは嬉しく思いました。
そんなモノの旅立ちについて来たのが、人との繋がりです。甲州市の観光大使さん、ビーガンカレー屋さんを近所で始める方、日本に残る野草・日本ならではの摘み草文化を勉強しスクールを開いている方、キャンプ場を作られている方など。そしてまた、地元ならではでお互いにつながっている!一気に世界が広がった気がしました。
「動いている人は出会い、繋がっていくんです」
というある方のコトバが印象的でしたし、ちょっとづつ交流を深めていければと思います。
あまりに大量で、最後の最後まで目をつぶって手をつけていなかった「お着物」もようやっと手がつきました。お茶をやっている友人に1日かけて整理してもらった後、お着物好きの美女2名がやはり1日かけて楽しそうに選んだもモノたちが旅立ちました。ちょっと前ならあまり興味を惹かなかったであろう柄も今なら素敵に見える。お着物は巡り巡ってエコだなぁと改めてしみじみ。
虫が食ってしまった大量のお着物も社会福祉協議会でリメイクする方々にお渡しいただけるとのことで、こちらも次の人生がまっています。
当初、家の中と古屋3つと倒壊した前庭の古屋後の処分を専門業者に見積ってもらった金額は約300万。お金をかけたくないという事もありましたが、ただ廃棄することに大きな抵抗感がありました。いろんな方の協力もあり、また使えるシステムを利用した事で廃棄するものが大幅に抑えられました。
それでもどうしても廃棄せざるを得ないものがあります。ギリギリまで廃棄するものを減らす努力しようと思っています。
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