8月6日とこの世界の片隅に
今日は8月6日。
75年前の今日、広島に原子爆弾が落とされました。
広島出身の私がこの事に思いを馳せていると、ちょうど2年前に自分が書いた記事に気付きました。
すっかり自分で内容を忘れていたのですが汗、改めて読み返してみるとこの時書いた思いは今も変わっていないなあと思い、NOTEの方にもUPすることにしました。
以下、2年前に書いた文章になります。
(文章は再編集しています)
(↑画像お借りしました)
私は広島出身で、子どもの頃からそれはそれは平和に関する英才教育?を叩き込まれてきました。
戦争は、悲劇しか生まないー・・・
小学一年から6年まで、春の遠足はずっと平和記念公園で、必ず原爆資料館を見学しました。原爆資料館での人が焼けただれて手の皮が剥けた蝋人形、被曝された方の写真、一瞬で溶けた瓶などの展示物はそれはそれはまだ子どもだった私の頭にトラウマとも言っていいほどに強烈に焼きつきました。
73年の時が経ち、私は18才の時に上京したけれど、今でも広島のこと、73年前のあの日のことを思います。
ご存知だと思いますが、ちょうど今、「この世界の片隅に」というドラマであの頃の広島のことが描かれています。
舞台は、広島の江波、呉、草津……
実は私、広島の江波出身で、父親の実家が呉、親戚が草津に住んでいて、さすがに73年前のあの頃はわかりませんが、自分が小さい頃住んでいた江波の風景、お墓まいりで通っている呉の風景(坂が多い!)がすごくよく再現されていて、ドラマ制作班の本気が伝わってきます。
(その前に、映画を作られた片渕監督の入念な取材&資料あってのものだと思うのですが)
原作や、原作に惚れ込んだ片渕監督の映画はもちろんとてもとても素晴らしいですが、
今やってるドラマもとても素晴らしいです。(のんさんの声優も大変素晴らしく、すずちゃんそのものでしたが、ドラマ版のすず役の松本穂香さんなど周作や周りの方々のキャスティングもすごく合ってると思います!久石譲さんの音楽も癒されます…)
この作品を世に生み出してくれたこうの史代先生、クラウドファンディングまでして映画化して下さった片渕監督、そして今回のTBSさんのドラマ、全てに関わってくれている方々に広島出身者として本当に有難うございますと言いたいです。
今日の記念式典で子供たち代表が読み上げた全文↓
人間は、美しいものをつくることができます。
人々を助け、笑顔にすることができます。
しかし、恐ろしいものをつくってしまうのも人間です。
昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。
原子爆弾の投下によって、街は焼け、たくさんの命が奪われました。
「助けて」と、泣き叫びながら倒れている子ども。
「うちの息子はどこ」と、捜し続けるお父さんやお母さん。
「骨をもいでください」と頼む人は、皮膚が垂れ下がり、腕の肉が無い姿でした。
広島は、赤と黒だけの世界になったのです。
73年が経ち、私たちに残されたのは、
血がべっとりついた少女のワンピース、焼けた壁に記された伝言。
そして今もなお、遺骨の無いお墓の前で静かに手を合わせる人。
広島に残る遺品に思いを寄せ、今でも苦しみ続ける人々の話に耳を傾け、
今、私たちは、強く平和を願います。
平和とは、自然に笑顔になれること。
平和とは、人も自分も幸せであること。
平和とは、夢や希望をもてる未来があること。
苦しみや憎しみを乗り越え、平和な未来をつくろうと懸命に生きてきた広島の人々。
その平和への思いをつないでいく私たち。
平和をつくることは、難しいことではありません。
私たちは無力ではないのです。
平和への思いを折り鶴に込めて、世界の人々へ届けます。
73年前の事実を、被爆者の思いを、
私たちが学んで心に感じたことを、伝える伝承者になります。
平成30年(2018年)8月6日
こども代表
広島市立牛田小学校6年 新開美織(みおり)
広島市立五日市東小学校6年 米広優陽(ゆうひ)
伝え続けること、とても大切なことだと思います。
だから私も微力ですが、平和のこと、ダウン症のこと、
自分が信じていることを小さいながらも伝えていきたいです。
星 きのこ
江波の衣羽神社。昔は江波は衣羽と書きました。
江波の自宅裏の本川の土手。私の子供の頃からはだいぶ変わってしまいました。すずがこどもの頃、海苔の養殖をしていた場所です。
片渕須直監督の劇場アニメ「この世界の片隅に」映画、8月9日午後3時50分からNHK総合で放送されるそうです!
沢山の方が観ていらっしゃると思いますが、未聴の方はとても素晴らしい映画なので是非!また、Amazonプライムでも視聴できます。
ドラマ版。こちらもAmazonプライムにて視聴できます。
読んでいただきありがとうございます!スキとかフォロー頂けますと嬉しすぎて小躍りします!さらにサポート頂けましたらリンボーダンスを披露します!!…というのは冗談で、制作代として大切に使わせて頂きます。