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【メモ】 デジタル時代の知的生産術:Google KeepとCosense(旧Scrapbox)で始めるツェッテルカステン


今回は、ツェッテルカステンというメモ術をご紹介します。

このメモ術は、ドイツの社会学者ニクラス・ルーマンが考案したもので、『TAKE NOTES!』という本でも紹介されています。

学生時代は社会学を専攻していたので、社会人になってからルーマンの『社会システム理論』(上下巻合わせて1,000ページくらいの大著!)を購入したのですが、未だに積読状態です……。

ツェッテルカステンとは?

ツェッテルカステンとは、ドイツ語で「ツェッテル(Zettel)」は「カード」や「紙」、「カステン(Kasten)」は「箱」を意味します。
つまり、アイデアや情報が書かれたカードや紙(ツェッテル)を箱(カステン)に蓄積し、関連する情報を結びつけることができるようにするメモの取り方のことです。
これにより、新たな発想や知識を生み出すことができるようになるそうです。

デジタルツールで実現するツェッテルカステン

  • 検索性: デジタルツールなら、大量の情報の中から必要な情報を瞬時に見つけ出すことができます。

  • 可搬性: ノートやペンを持ち歩く必要がなく、いつでもどこでも情報にアクセスできます。

  • 柔軟性: 情報の追加、編集、削除が簡単に行え、常に最新の状態に保てます。

私自身、字が汚くて自分で書いたメモを読み返せないことも多いので、デジタルツールの方が相性がいいと感じています。スケジュール管理なども、以前は手帳を使っていましたが、今はデジタルツール一択です。
手帳にメモしていたようなこともデジタルツールで管理したいと思っていましたが、なかなか良い方法が見つかりませんでした。結局、デジタルツールもどのデジタルツールにしようか迷ったりしていたので、どのデジタルツールに残したのか行方不明ということもしばしば・・・。
このツェッテルカステンというメモ術を知ってからは、少しずつ改善されつつあります。

Google Keep(Notionを一部併用)とCosense(旧Scrapbox)で始めるツェッテルカステン

  1. Google Keepで情報収集:

    • Google Keepは汎用性のあるメモツールです。端末を限定せずに使えるのが魅力です。Appleのメモアプリも良いツールだと思いますが、Windowsで使えないのが残念なところです。

    • とりあえず、なんでもGoogle Keepのメモに書き留めます。ただし、明らかにタスクであるというものは別のタスク管理アプリに、最初から保管しておきたいと思う情報はCosense に入力しています。

    • Webページなども気になる部分をコピペして、URLと共にGoogle Keepに投げ込みます。記事全体を取り込みたい場合は、「Save to Notion」というChromeの拡張機能を使って、Notionに取り込んでいます。(この辺の使い分けはまだ試行錯誤中)

    • 時間ができた時に、Google KeepやNotionにある情報をCosense(旧Scrapbox)へ移します。

    • Cosenseに移動しなかった情報はアーカイブまたは削除します。

  2. Cosenseで情報管理:

    • Cosenseには、保管しておきたい情報(ちょっとしたメモ以外)を入れます。題名は、メモの内容がわかる程度の内容にします。

    • 基本的には、箇条書きで情報を記述します。

    • リンク機能を使うことで、将来的にリンクされる情報が増えていきます。リンクしたいキーワード、フレーズなどは[ ]でくくるだけでリンクができます。

    • リンクで情報がつながり出すと、考えるヒントになります。

Notionでツェッテルカステンを実践されている方も多いようですし、実際にとても良いツールだと思います。ただ、自分は、凝り始めてしまい複雑になりすぎて続かなくなり破綻するというのを何回か経験しています。つい、こんな機能もとか、こんな使い方もとか、いろいろと付け足しすぎてしまって・・・。
その点、Cosenseはできることがシンプルですので、ツェッテルカステンを実践していく上では使いやすいと感じています。
『TAKE NOTES!』にもメモ術はシンプルなのが一番だと書かれていました。

ツェッテルカステンを成功させるポイント

  • 継続が鍵: ツェッテルカステンは、継続して情報を蓄積し、結びつけることで効果を発揮します。毎日少しずつでも良いので、情報を書き留める習慣を身につけましょう。ツェッテルカステンを紹介した『TAKE NOTES!』では、1日3枚のメモで十分だと書かれています。

  • 自分なりの工夫を: ツールや情報の分類方法など、自分にとって使いやすいようにカスタマイズしましょう。

私自身もまだ始めて数ヶ月です。
情報の収集の段階もGoogle keepがいいのか、Notionがいいのかまだ試行錯誤しているところはあります。もしかすると、収集の段階は自分が管理できる数であれば、無理に一本化しようとせず、併用でもいいのかなとも感じています。この辺りは、もう少し実践をしながら、詰めていきたいと思っています。

最後に、『TAKE NOTES!』を読んだ時に、「ツェッテルカステン」で検索して、実践する際に参考にした佐藤かえでさんのYouTube動画をご紹介します。
Google KeepやCosense(旧Scrapbox)の使い方の紹介もあります。デジタルツールを使ったツェッテルカステンの実践にとても参考になります。
また、Cosenseの使い方については、『Scrapboxing(スクラップボクシング)』という書籍を参考にしてみてください。

【参考文献】
・『TAKE NOTES!』(著)ズンク・アーレンス:(訳)二木夢子:日経BP社

・『Scrapboxing(スクラップボクシング)』(著)吉良野すた


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