日本の完全自動運転、今どこまできた?
自動運転技術の開発が世界各地で広がります。
また、将来的には運転免許証の取得が必要なくなると言われます。
では、日本では「今」どこまで進んだのか。
自動運転には、レベル1からレベル5までの段階があり、日本ではレベル3までの法整備が進んでいます。
レベル3は「緊急時にはドライバーが運転」となり、完全自動運転ではありません。
完全自動運転はレベル4以上を一般的には指し、日本ではまだまだ法整備が全くされていない状態です。
ここで、トロッコ問題を振り返ってみます。
「トロッコ問題とは?」
ある日、運転中に自動運転車のブレーキが壊れてしまいました。車内には大人2人と幼児1人が乗っています。このまま直進してしまうと、高齢者集団に突っ込んでしまいます。しかし、左にハンドルを切れば柱に衝突してしまい、高齢者は助けられますが、乗組員(大人2人、幼児1人)が死亡してしまいます。右にハンドルを切れば、若者達の集団に突っ込んでしまいます。
「この状況でAIはどう判断するか?」
もしも、この自動運転車に搭載された人工知能が「幼児>高齢者>若者」という認識(アルゴリズム)を持っていた場合、右にハンドルを切って若者を殺してしまいます。
はい、これがトロッコ問題です。
このトロッコ問題に対する回答として、ドイツ政府は以下の法律を定めました。
①人命に対し避けられない危険が生じた場合、個人的な特徴に基づいてさらなる重みづけをしない
② 道交法に違反することでのみ走行継続が可能となる場合は、自動車を自ら危険を最小限に抑えた状態にする
はい、太字の箇所がポイントですね。
ドイツの回答は、
車の危険を最小限とするため、直進して高齢者に突っ込む又は右にハンドルを切って若者たちを轢くが良しとされます。
まあ、仕方ないと言えば仕方ないですが、なんだかなーとも感じます😅
自分の友人が自動運転者に轢かれて死亡、なんてあって良いのでしょうか。
これから、日本ではどういう法整備となるのか。
2025年には実用化を目指して頑張って欲しいですね。
ただ、私たちの生活を便利にしてくれるテクノロジーが人を殺してしまう可能性もある。
これは、非常に難しい問題です。
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