本せどりから古書籍商へ
静岡県の西部の片隅で星乃屋本舗という古本屋をやっている星野と申します。
コロナ禍になる1か月前より、本せどりを始めて現在はネット販売の古本屋を営んでおります。
このnoteは本のことを全く知らずに飛び込んでしまった自分が、なんとなくギリギリで1歩進んでは2歩下がる様な状況ではありますが、3年目まで潰れることなく営業できている自分の体験談、成功や失敗の経験を古本屋をやってみたいけどどうしたら古本屋になれるの?本が好きすぎて本に囲まれた生活をしお金を稼ぎたい!古本屋って儲かってるイメージないけど実際どうなの?なにか事業を始めてみたい!本せどりに限界を感じてる方など古本屋をやってみたい方向けのコンテンツです。
筆者の紹介。46歳まで製造業で会社員をしておりました。35歳の時リーマンショックで外資の製造業をリストラされ、それ以降は正社員にもなれず、契約社員やらをやり転職転職ばかり繰り返し絶望感しか感じてなく張り合いのない不安しかない毎日でした。
最後の転職でやっと正社員になれたかと安心して働きだしたはいいが、上司からハードルを上げられ、なんとかついていったけれども、身体がついていかず病気になりそうな時に奥さんから会社辞めたらいいじゃん。好きなこと自分で始めて独立すればいいんじゃない?!と言われ、とりあえず会社を辞めました。
辞めたはいいが、自営、独立。なにをすればいいのか全くわからず、考えてもなにも見つからず、知り合いのペンキ屋などを手伝いながら考える日々でしたが、当時Twitterもやっておらず、アプリをダウンロードし、そこで情報収集をし、せどりというものを知り、本せどりを始めることにしてみました。
まずは古物商の取得。これは警察署の生活安全課に行き必要書類をもらい書いて提出するだけです。19800円で古物商になれます。よく50000円くらいの費用で代行してくれる所がありますが、自分で簡単にできます。それと青色申告の開業届けの手続き、費用は収入印紙500円程度だったと思います。これで自営業のスタート。全部自己責任。やれるだけやってみるかと気楽に始めてみました。
次は仕入れ、いわゆる店舗せどりをブックオフに行きリサーチし仕入れAmazonで販売する。ただそれだけなんですが、今までブックオフにも行ったことがほぼないし、本の知識といえば、小学生の頃に読んでいたジャンプのマンガくらいしか知らない程度です。
いまだに本の部位といいますか、表紙、背表紙しか知りません。小口と言われてもわかりません。最近文庫と新書の違いがわかるようになりました。そこでリサーチしやすくわかりやすいマンガの全巻セットに絞り仕入れ、販売をしておりましたが、店舗に行ってみなきゃ仕入れるものがあるのかわからないし、店側もAmazonに合わせた価格で販売してる場合もあって、なかなか仕入れは難しく、半径100キロの範囲で活動し各店舗をめぐってましたが、もっと効率よく、安く、たくさん仕入れるにはどうしたらいいのか、もっと仕入れの上流があるんではないのか考えていくうちに、古物市場の存在を知り、そこで仕入れたらいいんだと、さらに古物商の世界に踏み込んでいくことにしました。