だれもが国の王である。「皇帝」である。
自分という肉体と心と魂をひとりひとりが持っている。それを”国”と例えるなら、その国の王様は自分だ!
まさに一国の王とし、玉座に座る姿を描いたカード。今回のタロット考察は、大アルカナ4番【皇帝】です。
権力、統制、支配、行動力、積極的、男性性エネルギー、そんなキーワードが並びます。国でいちばん偉く、いちばん力を持ち、物事を動かす力があります。
王様は自分なのだから、国を動かすのは王である自分でないと国は成り立ちません。その国には、その国なりの歴史があり、出来事があり、個性があります。そして問題もあるかもしれません。でもひとつひとつ動かして国を維持していかないといけないのです。
そんな国の玉座に、王様以外のものが座っていることがあります。
他人、恋人、家族、上司、友達、憧れの人、などなど。それは玉座にふさわしく見えるかもしれない、自分よりその人たちの方がその椅子に合っているような気がして、その席をゆずってしまっているかもしれない。
誰かに合わせたり、自分を下に見てしまったり、比較したり…。うん、うん、わかる。自分が王様なのに、ついその玉座から離れて違う椅子に座ったりしちゃうよね。でもそれって本当は、座るのは自分だと気がつかないといけない。やっぱり自分の国は自分が王様でいなくてはいけないのです。
そしてこれもうっかりありがちなのが、その玉座に座るのは、人物だけではないことも。お金、会社、肩書…そんな人ではないものたちまで、玉座に座ることもあるんです。大きくて立派で何でも見渡せるその椅子に座っているのが”物”で、自分は気づいたらパイプ椅子に座ってた、なんてちょっと想像するとおかしいですよね。
このカードが出る時は「”自分”を取り戻してほしい」そんなメッセージもあるかもしれません。
だから、自分の心の声は自分がちゃんと聞いてあげる。自分が自分を一番に大事にするし、自分で自分を守り癒してあげる。安心させてあげる。ごほうびを与えてあげる。うまくいかなくても責めたり追い詰めたりはしない。だって頑張っていることを自分がいちばん知っているから。そんな自分も受け入れてあげる。そうやって動き、動かしていく。そして夢も叶えてあげる。他者から与えられることももちろんあるけれど、他者に何かを求めるのではなく向かうのはやっぱり自分なのです。
自分の国は自分が創る、自分の人生は自分がハンドルを握る。この国の王様は、やっぱり自分でしかありえないのです。
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