「Viva Nikiタロット・ガーデンへの道」を見てきました
”色鮮やかで明るくておおらかな女性像”
自分の中ではそんなイメージで、作品は写真などで見た覚えがあるかな、くらいの認識だったニキ・ド・サンファル。
インスタだったかな、ニキが創ったタロットガーデンの写真をたまたま見る機会がありました。着想が”タロット”ということと、その造形のおもしろさに惹かれ興味が湧いてきたところに、この映画「Viva Niki タロット・ガーデンへの道」のことを知りました。
こういうのも引き寄せなんでしょうね。とにかくタロット使いとしてはぜひ見ておきたい!と足を運びました。
訪れたのは東京都写真美術館。
館内にあるシアターでの鑑賞です。
ニキの作品や取材写真、関連する人たちのインタビューなどで構成されたドキュメンタリー映画です。ニキの作品もたくさん登場します。
驚いたのはニキの初期の作品です。
”色鮮やかで明るくておおらかな女性像”のイメージとは全く結びつかないような、破壊や衝動や攻撃のイメージを感じさせる作風が衝撃でした。全く知らなかった。ニキの過去の一面に触れ心に響きました。
タイトルにもなっているタロット・ガーデン。イタリアにあるニキが創作した庭園です。
映画ではニキの描いたタロットカードとともに彫刻が登場しますが、もちろんタロットを知らない方でもその造形を楽しめると思います。そして、タロットを知っている方なら、このカードのこんな世界をニキはこう表現したんだなと楽しめるはずです。
欲を言えば、タロットガーデンをもっとじっくり見たい。
もっと離れて近づいて、その場の空気感ごと体験したくなるような気持ちになりました。タロット・ガーデンは五感やインスピレーションを刺激されるような場所なのでしょう。
タロット・ガーデンに鎮座する彫刻、そして、街中にあるニキの彫刻のまわりには人々が集まっています。無邪気な子供や、カップル、町の人々など。
広く白い箱のような美術館の空間に置かれるニキの作品もいいけれど、人々が集うにぎやかな場所にある方が、ニキの作品が発するパワーを感じられそうだなと思いました。
やっぱり、ニキ・ド・サンファルは、色鮮やかで明るくておおらかな女性像。人々に活気を与えてくれる。映画を見てまたこのイメージに戻りました。文字にすると同じだけれど同じじゃない。より濃厚に大きく感じる”色鮮やかで明るくておおらかな女性像”です。
アートがお好きな方には特におすすめの映画です。
クリエイティブ欲が高まるようなパワーをもらえるかもしれません。
今日もありがとうございます。
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