お母さんの変な友だち③踊るアナウンサーレイちゃん
お母さんの変な友だちに、山形でアナウンサーをしてる"レイちゃん"がいる。
本当はレイちゃんという名前じゃないんだけど、お母さんが「そこは名出しは、マヂでまずいと思う!」と真剣にいうので、レイちゃんにしてあげた。
ちかおとまさは、名前変えてないのに...。
レイちゃんは、1年くらい前にお母さんを取材に来た。
可愛くて、明るくて、細くて、小さい人だと思った。
レイちゃんは、アナウンサーになりたくて、フジテレビとかTBSとかたくさん受けたけど山形のローカルテレビでだけ、採用された。
だから、レイちゃんは山形の人じゃない。
お母さんを取材してて、レイちゃんは「この人マヂで面白い!飲みたい!」と思ったらしく、取材の合間に、お母さんに
「リアルに泊まりに行きたいです!」とお願いしたらしい。
お母さんは「いいよー!今週の金曜どう?」とその場で決めて、レイちゃんはうちに泊まりに来た。
ずっと、笑って、話して、飲んで、食べてた。
それから、レイちゃんは、たまにうちに泊まりにくる。
酔っ払って、お母さんと弟と踊ったりする。
私もたまに付き合うけど、ふと客観的に考えて、ちょっと引いたりもする。
さっきまで、テレビの中で真面目にニュースを読んでいた女の人が、
我が家の狭いキッチンで踊ってる光景は、改めて異常だろうなと思う。
山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。