断捨離で流れる涙は自分へのやるせなさ
ちょうど1年前、話題の断捨離をした。きっかけは廊下から部屋を眺めて「そろそろ物が入らなくなりそうだ。」と思ったからだった。
〈断捨離内容〉
・衣装ケース(幅40㎝奥行70㎝ほどのシングルタイプ)×1
・衣装ケース②(高さ1m幅70㎝ほどの4段)×1
・鉄製シェルフ(高さ1m幅60㎝ほど)×1
・TVボード(幅70㎝ほど)×1 ※半分以下のサイズを買い直す
・こたつテーブル×1 ※半分のサイズのテーブルを買い直す
・45lのごみ袋10袋分の服やら雑貨やら申込書とか資料とか
・90lのごみ袋2袋分ほど靴やらバッグやら生活用品に用途不明の何かまで
・本(20冊くらい売った+捨てた5冊くらい)
信じられますか?これらが約八畳ほどの部屋から出てきたのですよ。写真を撮ってないのでお見せできないのが残念です。
断捨離中、奥から引っ張りだした布製品にくしゃみが止まらない。鼻水かみすぎて頭痛い。ああああぁぁ埃アレルギーで目がかゆい!!!あああぁぁ鼻の下ヒリヒリする~!と格闘すること約10日間(!)でおおよそのものは捨て終わった。
ねぇ・・・何をこんなに買い込んで捨てずによれよれのカットソーまで取っておいてるんだい?あんたさんや・・・。ガチャポン無駄にやりすぎなんだよ変なロボットキーホルダーどうするんだよ。この消しゴム固くなって消せないよ捨てなよ?と自分に情けなくなる10日間だった。
ちなみに。断捨離は本当におすすめ!少しずつでも使わなくなったものを感謝を込めて送りだすことで自分の中に区切りとけじめをつけることができる。過去の栄光にしがみついても仕方ない的な心境になる。今手元にあるものをフルで使う。物は使ってなんぼだと実感する。結局「今」を生きることが大事だと悟りを開きかける。本当に必要なものって多くないと思った。
そして一番は掃除が楽で仕方ない!!!空気の流れも良くなったような気がする。
起床→断捨離→仕事→帰宅→ごはん→断捨離→風呂→断捨離→就寝を繰り返してたある休日、いつものように「さぁやるか。」と学生時代の資料やら本をポイポイごみ袋に物を捨ててた時。
涙がつーっと流れてきた。
アレルギーではない涙だった。それは物を通じて見る過去の自分へのやるせない涙だった。
「あぁこんな夢持ってたんだったよなぁ。あの時何となく怠惰な自分にながされたよなぁ。」「着もしないのにモデルみたいって思って買うだけ買って無駄にして。」
「英語しゃべれるようになりたくてテキスト買ったのになぁ。もっと一生懸命になるべきだったなぁ。」「受験以外で一生懸命って言えること何があるんだろう。胸張ってこれが自分だと言えることってあるのかな。」
「今とは違う未来想像してたのに。言い訳ばかりで一体ここまで何してたんだろう。」とか。思えば自分にいつも自信がなくて、フラフラしてた。雑誌やネットで流行ってるものを盲目的に信じて中身がすかすかだった。
垂れ流すように使ったお金を、過ぎた戻らない時間を、自分を成長させる機会を失ったことを悔やんだ。
代わりに残ってたのは弱い自分を認められなくて「武装」するために買い込んだ「物」たち。
テキストも服も化粧品もオシャレな猫足家具も。物は悪くない。自分の内面を克服する努力を怠って手っ取り早く「物」で埋めようとした自分が悪い。そんな自分や弱さに心底やるせなくなって悔しくなった。
何でもっと早く気付かなかったんだろう・・・。としばらくぼーっとしながら脳内ハイライトで物思いにふける。
物では埋められない心を物で埋めようとして物が増えていった結果、部屋ぎゅうぎゅうで生活スペース二畳ほどっていうどうしようもない結末だった。物を買っても自分そのものを磨かなければ何も現実は変わらないことにもっと早く気付くべきだった。
今はよく吟味してから買い物をしている。断捨離以降生活スペースは段違いに広く快適になったし掃除も好きになった。
「もっと早く気付けば・・・。」とは今でもやっぱり思うけど、あれが学びのベストタイミングだったと思うようにしている。悔やんでも過去は取り返せないからこれからはちゃんと教訓にしていこうと思う。
断捨離、おすすめ。
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