タロットカード【2.女教皇】について考えてみた
世界史好きなやつなら「女性の教皇なんていたのか?」という疑問がわくかもしれませんが、実際、歴史上に女教皇は存在しません。
中世の伝説には、855年から858年まで在位していた女教皇ヨハンナという人物がいたとされていますが・・・あくまで伝説であり、実在したわけではないようです。。。なんかアーサー・ウェイト氏曰く「彼女はこの世界にはいない王子との第2の結婚をしている。彼女は霊的な花嫁であり母であり、借り物の光の女王であるが、これは全ての光である。」と語っています。うーん、よくわからん。正直、これだけでは理解しにくい部分もありますが、とりあえず神界と人間界をつなぐ架空の存在なのだろう、と感じます。。。
マジで何なんだこの人。
彼女が身につけている三日月と満月が組み合わさった冠は、エジプトの月の女神イシス神と同じモノだとされてますね。イシス神は、天界の知恵とか技術とか、文字とか医療とかを人間に伝えた女神であり、そして、人間に愛を教えた存在だという――。
カードの意味を考えたら、こっちの方がしっくりくるかな?
「女教皇」のおおまかな意味
「女教皇」は大アルカナの『2』番目です。この数字が示す通り、女性性が強く表れてると思います。つまり、直感とか無意識のように、表面には見えない領域や、感覚を重視するということ。
隠された事実や、あなたの直感、そしてスピリチュアルな洞察力を大切にしなさいというメッセージですね。
「女教皇」は、知識や答えは外部ではなく、自分の内側にあること、そして、理性よりも直感や潜在意識に従って、自分の内面と向き合いなさいと伝えてくれるカードです。
個人的には、これにプラス「賢い人」を加えたい。“トーラー(TORA)”を持つ彼女は、天から授かった知恵を知る者。意外と知識人だったり、頭で何とかしようとする人、何でも知ってる人…と考えると読みやすくなる…気がします。
「女教皇」の象徴
彼女がいるのは、秘密の教会—神と人が共に住まう場所です。
テーマは「闇・光・教典」。
彼女は「B」(ボアズ=愛)と「J」(ヤキン=厳しさ)の2本の柱の間に座り、手にはユダヤ教の教典(TORA)を持っています。彼女はTORAの規則に基づいて行動します。物事を白黒はっきりさせるため、感情を表には出しません。
そして、その背景には「ザクロのベール」が垂れ下がっています。これは、見えない世界への入り口です。ベールは物質世界と精神世界の境界であり、その向こう側には未知の世界や、隠された神聖な真実が広がってます。
また、ベールで顔を隠していることから、秘密や謎めいたことも仄めかしています。
さらに、ナツメヤシが男性原理、ザクロが女性原理を象徴します。ザクロの配置は生命の木の配置とも一致しています。これらの要素が組み合わさることで、より一層神秘的なメッセージを感じますね。
全体的に陰と陽の対極性が目立つ構図なのも印象的です。
それと、このカードには“青”が多く使われていると思いませんか?青は知性の色。または神聖な色。謎めいた神秘的な印象を受けます。
正位置の場合
キーワード: 女性的、秘密、神秘性、直感、勉強、知性、理性的、慈善
ぶちゃけ:恋愛の経験が少ない女性。神経質な女性。
※大事な事ですが、人に伝える時は言い方に注意が必要です
このカードは第一に『知性』のカード。
非常に聡明であり、さらに(ついでに)洞察力も優れているようなイメージです。
「女教皇」が正位置で現れる時は、外の出来事や他人の意見に振り回されるのではなく、自分の感覚に従いなさいと教えてくれています。
また、このカードは、まだ明かされていない秘密や表に出ていない重要な情報が存在する可能性を匂わせています。質問内容によっては注意が必要ですね!
それと、「女教皇」は、(女性性+座っている様子から)受け身であることを強調するカードなので、今は焦って行動するのではなく、静かに状況を見て、自分の心の声や、持てる知識を信頼することが大事と言っているでしょう。
【恋愛】
・直感が鋭くなり、相手の本心や問題の深層が見えてくる。
・恋愛面の未熟さを乗り越える時。その過程で様々な感情を経験して、レベルアップできる。
【仕事・キャリア】
・あなたの聡明さ、賢さで良い成績を出せる時。
・勢いより、慎重に進める時。
・未公開の情報や機密事項に関わることがあるかもしれません。
【おすすめの行動】
・読書、または瞑想などををすると、良い洞察が得られる時。
・スピリチュアルな学び、活動に関わってみる。
逆位置の場合
キーワード: ミステリアス。誤った直感、秘密の発覚、混乱、表面的な知識
ぶっちゃけ:感情が不安定。ヒステリー。行動に移せない。
逆位置の場合、あなたの直感が間違っている可能性があります。自分の感覚に自信が持てなかったり、誤った情報やただの思い込みに惑わされているかもしれません。
また、隠していた秘密や情報が明るみに出ることも暗示しています。今は不確実さが増しているので、何かを決断する前に立ち止まってみましょう。あなた以外の信頼できる知人や、情報源に頼ってみるべきです。
【恋愛】
・神経質で思い込みが強い。恋愛の経験不足。
・相手の本心や関係の状況が見えづらく、誤解が生まれるかも。
・自分の感情を抑えて疲れている。
【仕事・キャリア】
・重要な情報が隠されている。または、未解決の問題が浮上する恐れがあります。慎重に行動して、表面的なことに惑わされないようにすること。
【慎むべき行動】
・今は頭の回転が鈍っている時
・原因は偏見・先入観・こだわりのせいで、本質を見失っている。まず一旦捨てる。
・特定の思考や悩みにとらわれている。考えすぎにないように。気分転換を。
まとめ
「女教皇」は、物事の表面に現れない深い真実に目を向け、感覚や潜在意識(自分の本当の気持ち)に信頼を置くことの大切さを教えてくれる、非常にスピリチュアルなカードです。
直感も行き過ぎるとヒステリーや神経質に受け取られるのでほどほどに!