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放射線技師から見た病院の現状
僕は大阪の病院に勤めている放射線技師です。
いつもはサウナの事しか書いてないけど、たまにはこういう内容も。
あくまで個人的な意見ですので、
『こういう風な見え方、捉え方もあるんだな』
という流し読みで読んでいただきたい。
というのも恐らく、世間の見え方とは違う気がするから。
◎僕の病院の受け入れ態勢
コロナの患者さんを受け入れるかどうかは病院によって異なります。
かつ、その重症度によっても送られる病院が変わります。
僕の病院は、比較的軽症の患者さんの受け入れをしていて、仮に病状が悪化すると重症患者受け入れ可能な病院に搬送されます。
いわゆる二次救急ってやつです。
僕の病院では一部の病棟閉鎖し、コロナ専門の病棟としています。
そこまで病床数は多くないのですが、今後の患者数の増加によって増やさなくてはならないのかもしれません。
◎医療従事者の『責務』だと思う。
コロナが流行するのは全世界誰も予期せぬ事でした。
世間では医療従事者が英雄扱いされています。
しかし、僕は英雄扱いをされるのが少し違和感を覚えます。
医療従事者の定めといいますか、いわゆるこのような病気を対応するのが我々の『仕事』ではないかなとは思います。
世界的に有名な画家のバンクシーもコロナ禍で作品を出しました。
少年が新たなヒーローとして選んでいる様子です。
一見、医療従事者がヒーローとして選ばれ『頑張れ!』とエールを送られているようですが、別の見方もあるようです。
というのもゴミ箱(だと思われる)にはヒーローの人形が無残にも捨てられており、まるで彼らの時代が終わったのかと思わせる。
スーパーマンのような看護師の人形は「新しい時代のヒーロー」の象徴として描かれているが、そのヒーローは商業用のグッズ化された玩具になり、飽きやすい子供によって無邪気に消費されている、という構図にも見える。
メディアの影響ってすごいので、本当に正しく伝えてほしい。
誇張し、視聴率のために世間の不安を煽るような放送を見かけます。
僕がテレビが嫌いな理由です。
僕の考えとしては、コロナのような感染症・病気が流行し忙しくなっても、僕の医療従事者としての責務であり、全うするのが当然なのかなと思います。
(はい、煉獄さんの影響受けてます)
◎放射線技師が大変になったこと
コロナが流行し、一番大変なことは
『発熱の患者さんすべてに感染対策をしないといけない』
という事です。
コロナが流行するまでは、空気感染(結核など)の患者さん及び接触感染のリスクがある患者さんのみでした。
ただ、コロナの検査はすぐには結果が出ません。
なので熱があるだけで感染対応いないといけないのです。
感染対応とはいわゆるテレビで見るような防護服を着たりすることです。
例えば夜間、救急搬送された発熱患者さんの熱源精査のためにCT検査をするとします。
流れはこんな感じです。
防護服を脱いでは手洗いをしないといけません。
これはあくまでも一例なので、ほかの検査も同様対策をしないといけません。
これがかなり辛いんです。
◎感染対策はしっかり
僕も毎日のようにコロナの患者さんを対応していますが、感染対策をしているおかげか、いまだにかかっていません。
僕の病院の放射線技師もいまだに感染者は出ていません。
なので、しっかりと感染対策をすればかなり感染のリスクを減らすことができます。
とはいえ、一般生活において防護服を着るのは不可能なので
・マスクの着用
・こまめな手洗い、うがい
この2点さえ気をつけておけば感染リスクをかなり減らせます。
一刻も早くコロナが収束することを心より祈っています。
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