脚本の構造論
自分が書くのは苦手なのに、演出やる時の意識があって要求水準が高い。だから猶更書けない。自分が書く、他人の脚本に助言するための覚書として書き始める。(ちなみに多分これも今後どんどんバージョンアップしていくだろう)
構造を単純化して考えると「状況描写、状況説明、最終状況」の順になる。この3つの要素を場の中と、芝居全体、どちらにも展開すればいいのではないか。つまり階層構造にする。
この方法で分析した例は以下
一場
夫婦が拾った桃から子供が生まれる、子無しだから育てる、育って強い大人(太郎)になる。
二場
鬼は人々を苦しめていた、退治する能力と意志の両方を持つ人々はいなかった、太郎は鬼退治に出発する
三場
太郎は動物を家来にする、動物は各種能力を持っていた、全員で鬼退治ができた
四場
財宝は持ち主に還元され、略奪の再発はしなくなった、(当然の事ながら)太郎は人々に感謝された。
全体構成
太郎は鬼を退治する、鬼は人々を困らせていた、鬼退治した太郎は世間から感謝された
大体しっくりする構成分析になった。
ここで、全体構成と個別の場の構成の関係を分析してみる。
一場は全体構成の背景説明
二場は全体構成の状況描写
三場は全体構成の状況説明
四場は全体構成の最終状況
ちなみに四場の状況説明は不要。つまり今までの場の説明で説明は不要になり当然という事からかえって邪魔になる。
これで作品構造の分析と再構成ができれば良いのだが・・・
トライしてみよう。(2024年10月6日)