脚本製作中リアルタイムメモ(21)
ダンスシーンをどう入れるか
できたらダンス、マイムを入れたいが、それは非言語。
つまり情動的なシーンにしたいから、ストレートに
内部を表して良い。
毎度のことながら後半70%で入れるか、
もしくは途中に入れるか、だが。
カリナとタツヤに語らせるのであればモモカにやらせるのが
適当だろう。
やりたいのはリリカルヒップホップだが、そうすると相手が欲しい。
抑圧してきた親や兄弟。
もしくは社会。例えばタツヤに対する社会。
すると、3人がそれぞれ一緒に踊るのではなく、
各シーンで抑圧された過去を踊る、という事になるか。
それだと煩すぎるから語らないモモカにフォーカスあてるのがいいだろう。
つまりダンサーインザダークのように。
そしてご相伴するタツヤとカリナはそのシーンでは
抑圧者に変化してダンスを踊る、という事にしてはどうか。
そうするとラストはモモカがダンスでという話になるが、
いや、ラストは言葉で、と言ってもいいかも。
つまりダンスは回想と心の中。
言葉は現実。 だからリアルで抑圧からの解放を示すなら
言葉にする、とか。
という事はだ。
ダンスは自傷行為のような現れ、という事をカリナ達は知っている。
という事にしたらどうか。
いや、ダンサーインザダークのように、カリナが知っている、知っていないはどうでもいい、モモカの内的世界で良いかもしれない。
で、可能性としてモモカに羽が生えている、というのはどうだ?
抑圧の象徴としての羽。奇形だと。忌まわしい者だと。
例えば宗教の家に生まれて抑圧されている。
教祖の家に生まれて、そしていびつな環境で育ち、そして精神的に
圧殺されている、とか。
どうもカリナのキャラクタが生きない。
ダイナミックが持ち味だから、敵がいないと生きない。
しかし役者の数が少ないから、敵を出しにくい。
どうすればいいか。
やはりタツヤがいらないか。
カリナとモモカ、をメインに据えて、タツヤを抑圧する敵対者とするのはどうだ。
しかし、敵は強大でなければならないから、親や社会などの象徴。
大人の必要がある。
施設長、校長、親、など。
ではモモカの親、というのはどうだ?
カリナが敵対するには適当。
しかし、ガチ敵対するならカリナの親の方が、カリナがリアルになる。
姉妹にするか?
最初にカリナが餌食になり、モモカを捨ててカリナは逃げる。
学習したタツヤはモモカをより強くからめとる。
カリナはモモカを見捨てた自責の念はがあり、辛い。
それは使える。
後はタツヤに対抗する力にも当然なり得るが。
逆にするのはどうだ?
カリナが母親。タツヤが兄でモモカを見捨てる。
執着の強さは母親の方が強そうだが。
しかし、結局家族だけの話になってしまう。
それは避けたい。
外的な話、社会問題にしたい訳だ。
そのためには外部と戦う必要があり、外部の敵はやはり男の方が適役。
だが、男の強さは社会的な物だから、部下が数名欲しい。
まあ、作るとしてだったらありか?
で、具体的にはカリナは何をするのか。
やはり強盗とか非合法活動か。
どうも重いな。
もっと軽く考えて、例えば進路の話にするのはどうだ?
進路指導でぶつかる、とか。
いや、受験地獄時代じゃないから学生の進路について
戦う事はない。
その戦わない、というのが今のホワイト社会の怖さだ。
間違った道を選ぶのは自由。
だが間違った道を選んだ結果破滅するのはお前の責任だ。
って事だな。
では、IFの世界で、自由を認めない学校、というのはどうだ。
間違った道を選ぶな。
お前たちの知識は劣っているから正しい道を選べない。
だから間違った道を選ぶな。
そういう進路指導を受ける世界。
対立はしやすい。
言葉での対立はしやすいな。
お前たちの為だ、と。
進路指導のトライ、って事か。
なんか、あんまりおもしろくない。俺が。
人が死なないからかな。