Hosaka Motoki

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最近の記事

湊一樹『「モディ化」するインドー大国幻想が生み出した権威主義ー』中央公論新社

2018年に1回目、2023年に2回目のインド旅行に行ってから、インドの文化・歴史・政治、経済などに興味をもってきた。本書を読んで、なぜバラナシが綺麗になったのか、なぜG20関係の看板が多く設置されていなかったのかといった謎が解けた。3回目の来訪を考えているので、本noteを備忘録をしておく。 第1章 新しいインド? [民主主義の形骸化] ・立法府では審議の空洞化と議会手続きの無視が常態になった ・司法府は政府の決定を追認するような判断を繰り返し示している ・捜査機関は野

    • 帯谷知可(編著)『ウズベキスタンを知るための60章』明石書店

      学生時代から中央アジアというエリアに憧れがあった。特に政治・経済・文化の中心地であるとウズベキスタンには絶対に行きたい!という思いが強くある。けれど、「はじめに」で記述されているような前提知識すら知らないことばかり…。 本noteは、概説書を読んで学んだことのメモである。 地理・国土面積…44万7400平方キロメートル(日本の1.2倍) ・世界に2つしかない内陸国に周囲を囲まれた二重内陸国(もう1つはリヒテンシュタイン) ・行政上は首都タシュケントと12の州及び自治共和国

      • 宮本久義(編著)『インドを旅する55章』明石書店

        今まで行った国の中で、インドが一番楽しく、一番好きで、一番思い出に残っている。行けば行くほど、知れば知るほど、インドの魅力にハマっていく。だだ、ジャイナ教やスィク教、カースト下層の人々などのマイノリティについての知見が少ないと感じる。 本noteは、概説書を読んで学んだことのメモである。 インドの多様性に分け入る デリー ・ニザームッディーン…慈善活動家で権力と癒着せず、常に庶民の味方であったため、人々から「スルターンジー(皇帝様)」として慕われるようになった ・ニザ

        • ペール・アンデション『旅の効用〜人はなぜ移動するのか〜』草思社

          パッケージデザインから好印象を受けたということを動機として購入するのを「ジャケ買い」と言いますが、この本は「タイトル買い」しました。本のタイトル『旅の効用』も気に入りましたが、章ごとのタイトルも好きです。特に2章、9章、15章なんかは、学生時代から常に自問自答してきた問いでもあり、惹かれました。 印象に残ったこと自力が頼りの旅のエッセンス 穏やかなスピードが旅を彩る 旅は安ければ安いほど体験が豊富になる 感想いったいなぜ、私たちは旅をするのか この本を読んだ上での、

        湊一樹『「モディ化」するインドー大国幻想が生み出した権威主義ー』中央公論新社

          2024年にやりたいこと

          【運動】 □弘前→横浜ロングライド □青森さくらマラソンで完走 □弘前・白神アップルマラソンでサブ3.5 □河津フラワートライアスロン(オリンピックディスタンス)で完走 【山】 □白神岳 □八幡平→岩手山 □北八甲田全縦走 (酸ヶ湯~田茂萢~赤倉~井戸~大岳~小岳~雛岳~高田大岳~谷地温泉) □白神トレッキング(暗門の滝、高倉森) 【読書】 □宮沢賢治全集 □世界探検全集 □服部文祥 □角幡唯介 【勉強】 □生物分類技能検定3級 □狩猟免許 【コラム】 □青森シードル

          2024年にやりたいこと

          美味しいスイカを収穫できました

          5月に苗を植えたスイカ(赤、黄色)を収穫することができました。 しかも、美味しいスイカを! 収穫までの軌跡を残しておきたいと思います。 その後、バンバン獲れたため、写真を撮らなくなりました。 小玉スイカなので、一日一玉美味しくいただいています。 横浜市の実家の畑では上手にできなかったスイカ栽培がうまくいって、 僕はご満悦です。

          美味しいスイカを収穫できました

          写真における「感性」は変わらないのかも…

          同じアングルやんけ!同じ構図やんけ! 下の写真はインドのバラナシにある、なんでもない路地 とりわけ観光地でも、写真映えスポットでもない 2023年4月に行ったインド旅行の写真を整理したことをきっかけに 2018年に行った時の写真を見ていた。 そうしたら、まさかの同じアングルの写真が発見。 驚いた。 構図もほぼ一緒。違うのは、撮った時のカメラのスペック。 何をいいと感じるかといった感性は年齢を重ねたり、経験を積んだりして変化すると思っていたが、 どうやら自分の場合は変

          写真における「感性」は変わらないのかも…

          「種」選びが悩みの種に…

          おはよごす!おばんです! 都会育ちのペーペーが、農作業を始めました。 色々と調べながら、教えてもらいながら 「ああでもない、こうでもない」と日々奮闘しています。 最近の事件は、なぜか茎ブロッコリーが行方不明に… ネキリムシに地面近くの茎を食べられて折れ、風で飛ばされたと推定しています。 恨めしい!ネキリムシ! 気を取り直して、もう一回植えようと種の袋を見たら 「一代交配」の文字が! 少し気になったので、調べてみることにしました。 一代交配=F1品種 種の袋の表示に

          「種」選びが悩みの種に…

          いろいろな農法があるんだなー

          おはよごす。おばんです。 早いもので、弘前に移住してから2ヶ月が経ちました。 大家さんのご好意で庭を耕して畑にし、たくさんの野菜を植えることができています。 実家や祖父母の家で野菜を栽培した経験があり、多少の知識はありますが 自分一人で栽培するのは人生初。 いかに、「知っているようで知らない」ことばかりなのだと痛感します。 多少の知識がむしろ邪魔だとも思えてしまいます。 耕運は大変だった 初め、鎌で草を刈り、シャベルで土を起こしてならす方法で畑を耕しました。 全て自分の

          いろいろな農法があるんだなー

          旅における「楽しさ」について

          旅における「楽しさ」とは何か2023年、転職における1ヶ月の休暇を使って、ネパール、バングラデシュ、インドを旅した。 大学3年生の頃にも行ったので、実に5年ぶりのインド旅。 転職休暇の旅でネパールを含むベンガル地方を選択したのは、5年前のインド旅で感じた昂揚感と刺激、興奮を味わいたかったから。 では、今回の旅で同じような昂揚感と刺激、興奮を味わえたのか。 結論、「同じような」「あの頃のような」楽しさはなかった。 楽しくなかったのかと言われれば、それは否。 楽しかった。

          旅における「楽しさ」について

          ウェストン・A. プライス『食生活と身体の退化』と服部文祥『You are what you read.あなたは読んだものに他ならない』

          ウェストン・A. プライス『食生活と身体の退化』を読んだことがあるでしょうか。 近代化されていない土地に暮らす民族が文明と出会ったとき、その前後で彼らの身体がどう変わり、その精神がどう変わるかを、民族の食べ物と心身の関係を多くの写真とともに示した本です。 要約すると、その土地の素朴な伝統食と習慣から生まれた美しい身体と精神を育んでいた先住民たちが、欧米人がもたらした近代食を食べることで変化する。発達した顎は小さくなり、きれいだった歯は虫歯だらけ、歯並びも悪くなる。やがて、

          ウェストン・A. プライス『食生活と身体の退化』と服部文祥『You are what you read.あなたは読んだものに他ならない』