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酸欠講習を受けて学んだこと

去年の冬、私の教育担当だったT先輩の助言のもと、酸欠講習に申し込んだ。正式名称、酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習を受け、資格がもらえれば、地下ピットでの作業主任者になれる。申し込みを行ったのは10月ごろだったと記憶しているが、よっぽど人気のある講習会なのか、その時に申し込める一番早い講習が2月の回だった。

今回は、その講義の1日目で学んだこと、現場で生かせると思ったことや、大切だと感じた内容をまとめていく。

1.酸素欠乏症は被災したおよそ半数が死亡する、致死率の高い災害である。
2.酸欠は製造業が一番多く、ついで建設業が多い。
3.硫化水素水素の被災致死率はおよそ40%、一番多いのは酸欠と同じく製造業、続いて清掃業。
4.酸欠、硫化水素中毒ともに、夏場の発生率が高い。温度が高いほど微生物が活発に増殖するから。
5.発生原因の一番の理由は測定の未実施。
6.酸素が消費されるのには、化学的および生物学的な原因がある。
7.重さごとの酸素消費では、細菌が人間の6000倍となる例もある。
8.硫酸還元菌の働きによって硫酸塩から硫化水素が生成される。
9.し尿中の硫黄も含んだ有機化合物の最近による分解で硫化水素が発生する。
10.酸素欠乏の場所とは、空気中の酸素濃度が18%以下、硫化水素の濃度が10ppmを超える状態をいう。
11.換気が必要な場合は、1人でも残って作業をする技能者がいれば換気を継続しなけらばならない。
12.給気量の目安は1人あたり10m3/分、だがどんなに人数が少なくても50m3/分を下回らないこと。
13.ピット内の換気は20回/時以上。
14.万が一のことに備え、労働者を退避させることができる避難用具を用意しておく必要がある。
15.酸欠は人間の五感ではかんじとれないため、計測が唯一の方法。
16.正常空気で酸素濃度が20.9%と表示されることを確認する。
17.測定者は、測定方法に十分習熟していなければならない。
18.防塵マスク、防毒マスクは酸欠に対しては微塵も役に立たない。
19.複合容器の使用期限は15年。銅製であれは使用期限はない。
20.保管は40℃以下の場所で行う。
21.定期点検は作業主任者が3ヶ月ごとに1回程度行う。
22.再検査は複合容器3年ごと、銅製容器5年ごとに行わなければならない。
23.ボンベは充填されているガスが空気であればネズミ色、酸素であれば黒色に塗装されている。
24.ガス名は白色の文字で表示。
25.ボンベは40℃以下で保管。
26.電動送風機を使う場合、誤って抜かれることがないよう、「送風マスク使用中」の表示をプラグに行う。
27.肺力吸引形ホースマスクの場合、ホース長は10m以下。
28.高さ6.75mを超える高所での作業時はフルハーネス形の墜落防止装置を使用する。

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