強みについて考えたこと〜Over40WebClubでの勉強会

【座談会】40代転職を成功組、その戦略を聞く

40代以上のプログラミング学習者のためのオンラインコミュニティOver40WebClubでこんなテーマの勉強会がありました。みぃもさんが、エンジニア転職に成功したので、その体験談をきくのが中心。

この勉強会もすでに12回目。コミュニティのメンバーも増え、ほんとに、十人十色、人生経験も長いのでほんとに多様な人が集まっています。

転職にあたって「強み」が大事というお話が少しもりあがったので、ぼくの学校での経験なども含め、その時にかんがえたことをふりかえって発信してみようかなと思います。

自分でなかなか認識できない時代

「強み」とはなにか。かんたんに言えば「自分のいいところ」っていうのが、すぐに思いつく解釈。過去のぼく自信も、「いいところは?」とか聞かれると、なかなか答えられませんでした。そんなことを言うのがはばかられたし、自分からアピールするようなものではないと思っていたのかも。どうしてもって言うときは「のんびり」「よい加減」などと答えていましたが、本心からそう思えていたわけではありませんでした。

リフレーミング

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指す。元々は家族療法の用語。西尾和美『リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術』によると、「リフレームの目的は、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくこと」(32p)とのこと。
同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなる。例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思えるし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思える。
Wikipediaより 

まずは、このリフレーミングという言葉。この言葉に出会ったのは、学級活動のネタをさがしていたときでした。全くそのままの名前です。

1. 自分の「ちょっといやだな、なおしたい」と思うところを紙に書き出します。

2. 別の人(隣の人など)と交換して、もらった人の「ちょっといやだな、なおしたい」と思うところを見て、よい言い方に言い換えて書く。

例えば、「すぐ怒ってしまう」→「気持ちを素直に表現できる」とか。

実践したときには、「見方によっては、いわゆる「短所」も「長所」として見ることができるよね!」という、浅いまとめをして終わっておりました。

ホワイトボード・ミーティング®〜当たり前にできていることも強み

教職経験10年ほどの時に出会ったのが、「ホワイトボード・ミーティング®」https://wbmf.info/

ホワイトボード・ミーティング®とは? https://wbmf.info/whatwbm/

ホワイトボードに意見やアイデアを集め、参加者の力が活かされる効率的、効果的な会議の進め方です。
気軽な打合せから困難な課題解決まで、合意形成や具体的な行動プランが決まり、参加者みんなが元気になる会議です。2003年にちょんせいこ(株式会社ひとまち代表)が開発し、多様な領域で取り組まれています。

ここで、大切にされているのが「オープンクエスチョン」です。会議の進め方や話の聞き方を徹底的に技術として提案し、練習をかさねていくというものです。

ホワイトボード・ミーティング®では6つの会議フレームが提案されていて、会議の進行の中で「強みを探す」というフェーズがまあまああります。学校では思い課題を抱えた子どもとの関わりを考えるために「ケース会議」というものが開催されますが、そのケース会議のフレームも提案されていました。このケース会議の進行の中でも「その時の状況から強みを探し出す」というフェーズがあります。

セミナーのときには、この強みを探す時に「日常当たり前にできていることも強み」ということがけっこうな頻度で言われます。

強みを徹底的に強化することで、自分の課題に向き合うことができる、向き合おうと思える。そんな考え方も大切にされています。

沖本さんの実践より〜持ち味という考え方

この持ち味という考え方が、今ぼくのいる学校で、大切にされています。

持ち味というと、その人のいいところとニアリーイコール的におもわれがちですが、ここでは、その人の苦手なことや自分でいやだなと思っていることも含めて「持ち味」としているということです。なるほど!と思いました。

そういうこともひっくるめて、自分で受け止めることができるようにということです。子どもたちと実践している教室を見ても、いい感じです。なかなか自分のことをそのまま受け止めきれいないなあと思っていた子も、1年間過ごしていると、とてもいい表情になっていました。(もちろんこのことだけでそうなったわけではないですが)

まとめ1〜感情はトレーニングで

自分の感情と素直に向き合いながら、自分をどうみるのかということをトレーニングし続けるというイメージをもつといいのかなと思います。

「自分はできないなあ」とか「自分にはいいところあんまりないなあ」とか湧いてくる感情は、とりあえず否定せず、そのまま受け止めます。「ああ、自分は今こんなふうに思っているなあ」という感じ。そのうえで、理屈として、リフレーミングしてみたり、無理やり自分の強みはこれ!と考えてみたり、うん、それも持ち味って思おうとしたり。

そんなことを断続的に続けていると、そのうち、自分への否定的な感情が出てくる場面が減ってきたように思います。つい人と比べて「ああ、じぶんあかんなあ」という感情がうまれー>いやいやでもまあぼちぼちかー>ふりかえればこんなことできるようなってるやん。とか。

まとめ2〜自分を温めてくれた人たち

自分を温めてくれた人がたくさんいます。そのことが、自分で自分に下している負の評価や感情ともむきあうパワーにもなってきました。

教職2年目で、6年生を担任したときに(けっこう無謀なチャレンジでした)ぐだぐだで、でも素直にヘルプを出せないぼくを支えてくれた同じ学年の先生たち。常に、気にかけてくれて、学年会議は必ず僕のクラスの状況を共有するところから始めてくれました。放課後残っていると、すぐに声をかけてくれて、いろいろ聞いてくれました。毎回、泣かされておりました(勝手にないているだけ😅)

教職7年目の時に、初めて担任した1年生(2年生の終わりまでともに過ごしました)は、無条件に担任を頼ってくれます。とても素直に「たすけてー」って言うし、それにこたえるととてもすなおにうれしそうにします。もちろん、そのレベルは様々で、あまのじゃくな感じの子もいましたが、その子たちとの関わりのなかで、ぼくに自己効力感を感じさせてくれました。

自分がまあまあの濃さで関わっている集団にそんな暖かさがあるってことはとても大きな力になりました。

まとめ

そんな一つひとつのことが、自分の強みを素直に強みとして受け止めて、課題も課題で「それが自分」と思えるようにしてくれたと思います。でも、やっぱりぼくの認知特性としては、基本的には自己否定的なところがあるので、よく「ああ、やっぱ自分だめだ😣」ってなることもよくあります。そして、トレーニングと理屈で、「いやいや、自分もまあまあだね」ってところに戻っていきます。

まあ、ずっとそんなことのくりかえしですが、「強みを素直に受け止めることができる自分」の割合は昔よりは増えてきているかなと思います。

最初のテーマからかなりはずれってしまったかな😅


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