幼稚園先進事例
こんにちは!
HORSMARTの佐藤です。
前回は園として子供をいかに健やかに成長させるのか、というポイントをご紹介しました。
今回は全国の中でも先進的な取り組みをされている幼稚園、保育園、こども園の事例をご紹介したいと思います。
幼稚園へのポニー出張イベントをしていると幼稚園ごとに取り組み内容や子供の育て方も異なり、各園ごとに特色はかなり出るな~と感じてます。
中にはDXに取り組んでいる所や自然との融合等、進化が著しいなと。
それでは、早速本題に入っていきましょう。
IT活用
まずは、ITを上手く活用している事例を二つ見ていきます。
認定こども園 ミナクル幼稚園
北海道石狩市にある幼稚園で、
この園では、「園支援システム+バスキャッチ」サービスを活用して保護者の利便性向上と職員の業務負担軽減を実現しました。
このサービスは園の教職員の働き方改革、保護者の連絡手段のデジタル化を支援するもので、
機能としてはこの通り。
これまでブラックボックスになっていた見えない連絡やバスの運行状況などを見える化することにより、保護者へは安心感の訴求。
担当者からは作業効率の改善に繋がるものになります。
導入後の結果は以下の通り。
1. 保護者からの電話連絡がなくなり、情報の正確性が高まった
欠席連絡をはじめ、保護者からの連絡は電話での連絡がメインだったことにより、毎朝鳴り続ける電話が、「園支援システム+バスキャッチ」導入でほとんどなくなった。
導入後は、保護者からの欠席などの連絡は「れんらくアプリ」で行っているため、情報の正確性が高まり、ミスやロスが少ない園の運営に役立っている。
2. 預かり保育の予約受付はすべて「れんらくアプリ」から。
「れんらくアプリ」から保護者に預かり保育の利用登録をしてもらうことで、その日に利用する園児の一覧は「園支援システム+バスキャッチ」から出力できるようになった。
キャンセルについても、保護者がいつキャンセルの登録をしたのか、また、当日の欠席に合わせて当園が登録したのかもわかるため、預かり保育料の請求において、トラブルや不信感につながることはなくなった。
3. バス乗車名簿の信頼性が高まる。
「れんらくアプリ」で保護者に欠席やバス不要の登録をしてもらうことで、朝バスが出発する段階で正確なバスの乗車名簿を出力することができる。
その出力した用紙で乗車する子どもたちをチェックしていくことで、バスへの乗せ忘れ、降ろし忘れといったミスを防ぐことができた。
と、大きく3つの効果がありましたが、
それ以外にも園の担当者側は作業効率が上がり、働き方改革に際した効果が出ています。
NINARUふじまつ保育園
こちらの園は2022年10月に福岡県北九州市にて開園した保育園で、
STEAM教育実践支援サービス「Let's STEAM」を導入。
STEAM教育とは、 Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Art(芸術)、Mathematics(数学)を統合的に学習する教育手法です。
世の中の科学技術が現在からは想像できないほど進歩し激しく変化する社会を生き抜くべく、STEAM教育によって子どもたちが様々な事に興味関心を持ち、知識・技術・思考力を養い、目の前の課題を創意工夫して解決する力を養うものです。
文部科学省も推進する教育手法ですが、小学校、中学校、高校において積極的に取り組まれはじめているものの、幼児教育・保育現場においては取り組む施設はまだ少数。
また、Let’s STEAMは、幼児教育・保育とITのプロによる幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領、保育所保育指針に沿って開発した、独自のSTEAM教育プログラムで、専用教材に頼らず、保育者が主体となってSTEAM教育を実践できるよう支援するように出来ています。
IT×STEAM教育を実践しているNINARUふじまつ保育園の
成果状況はまだ、開園後間もない為、可視化されていませんが、
今後の成果状況は要注目です。
保育園留学
最後に、保育園トレンドとしては一番でしょう。
保育園留学について見ていきます。
保育園留学は2021年11月北海道厚沢部町が認定こども園「はぜる」、株式会社キッチハイクと共にサービスを開始した、1週間から3週間、こどもが保育園に通いながら家族で地域に滞在できる暮らし体験です。
サービス開始直後から大きな話題を呼び、人口僅か約3500人の過疎の町・北海道厚沢部町の認定こども園「はぜる」がサービスを開始するや否や全国から月100件以上の申し込みが殺到。現在は80組がキャンセル待ちの状態だといいます。
具体的に保育園留学とは何をするのか?
厚沢部町が19年から開始した内閣府の一時預かり事業を活用して、子供をはぜるに通わせ、大自然に触れながら過ごせる「暮らし体験型保育サービス」。プランには、町内の短期滞在者用住宅「ちょっと暮らし住宅」での宿泊と、野菜の収穫など食育体験プログラムも組み込まれており、親と子供が1~3週間留学する事が出来ます。
2023年6月時点で留学家族は216組、750人。
保育園留学からの移住事例も誕生しており、地域活性化に大きな貢献をしています。
保育園側としても、立地は良いが、町に人口が少ない
という、対応策が打ちようもない保育園に短期でも人が集まることにより収益源となりますし、移住ともなれば町、保育園双方ともにメリットがあります。
留学先は現在19拠点まで増加していますので、
今後、益々拠点や留学をする家族は増加してくるでしょう。
まとめ
今回は保育園の最新事例をまとめてきました。取り上げたのはほんの一握りではありますが、ITや留学等、新しい観点で保育サービスの進化を遂げていってます。
より保育質が求められますし、他の園では実施していないイベントや
教育志向が預ける側から要求されるようになっていくでしょう。