エイリアンズ/1
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勝手に口が動いているみたいに思えることがある。
勝手に手が動いているみたいに思えることがある。
そういう時、自分の後頭部が見える。
身振りを加えながら話す自分と、その向こうで自分の話を聞いている相手の顔が見える。
あるいはキーボードを叩く指先と、打ち込まれた文章がモニターに紡がれていくのが見える。
そういうことってありませんか?
ありますよね。
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シャワーを浴びて髪をセットした。濡れた髪の生え際が、もう随分会っていない父の顔を思い出させた。
無難な白いカットソーにグレーパーカを羽織った後、ビルケンシュトックの靴紐を結ぶ途中で思い直し、オニツカタイガーのスニーカーに履き替えて、ツムラヤは家を出た。ギリギリ新快速の電車に乗り遅れそうで、階段を走って上った。この駅に停まる新快速は、一時間に二本しかない。電車がホームに入ってくるのと、ツムラヤがホームにつながる階段を下り切るのが、ほぼ同時だった。
息を切らせながら電車に乗り込み席に着くと、たまたま大学生の頃によく聞いていた曲が耳元のイヤホンから流れていた。君は知ってるか。踊らな死ぬことを。下駄箱の中から久しぶりに引っ張り出したスニーカーの横に並んでいたあの黒い箱はなんだったのだろう、その答えがふと降りてくる。自分のものではないパンプスだ。その残像を振り払うために、文庫本を開いた。もう百年以上前に死んでいる思想家の本。百年以上前に考えられていたことって、今も通用するのだろうか。一見通用するように見えるようなことも、実は自分たちが解釈を捻じ曲げて都合よく考えているだけではないだろうか。そんなことを考えながら読んでいたので、ページが半分くらい進んでいるのに何が書いてある本なのか未だによくわからないままだった。
あっという間に眠ってしまう。
目を醒ますと、もう目的の駅の手前だった。電車の窓ガラスが水滴に濡れている。眠っている間に雨が降っていたのだろうか。もしかしたらどこかで虹が出ているんじゃないだろうか、と電車の窓から外を眺めつつ頭の中でその情景を思い描く。山の斜面に並ぶ古い住宅街に、虹の袂が差し込んでいる。
が、すぐにポケットの中の電話の振動に、そのイメージはかき消されてしまう。
そもそも窓の外は薄闇だ。夜が来る。山の手の家々は明かりを灯し始めている。虹は、かかっていたとしても見えないだろう。誰の目にも。
駅前は再開発をしていて、ツムラヤの思い描いていたかつての面影はない。ツムラヤが「パイ山で待ち合わせでいいよね」と投げかけると、「もうパイ山ないですよ」とタカハシから返事が来た。「え、パイ山ないの?」「ないない、そんなのだいぶ前から」「うそ、じゃあどこで待ち合わせしてんのみんな」「待ち合わせなんてどこでだってできますよ」「いや学生さん困るでしょ」「困んないですよ別に」「そうなんだ」「そうですよ」と、ショートメッセージのラリーが続き、結局阪急の西口マクドナルドで待ち合わせとなった。
ツムラヤは通りがけにかつてパイ山があった辺りを歩いてみたが、フェンスが張り巡らされていて、もはやどこがどのように変わったのかすらわからなくなっていた。確かに駅前はどこもかしこも開発中で、漠然と眺める風景は、ツムラヤが知っていた頃のものとは明らかに違って見える。かつては存在していなかった若者向けのファッションビルが目の前に建っていることにすら、ツムラヤは気づかない。まるで新しい場所にいるみたいだ。でも、駅の方角を振り返って見上げると、よく通ったタワーレコードの入っている商業ビルが線路の向こう側に見えたので、そこは確かにかつてツムラヤがよくうろついていた駅だ。
パーティションに仕切られて作られた狭い道を、若い女の子たちが「どこにいるの?」とスマートフォンを耳に当てながら歩く姿とすれ違う。ほら、困ってんじゃん、待ち合わせ。受話器の向こう側の人間が、全く同じ歩き方・歩幅で歩き回っているところを想像する。向こう側もこちらと同じような街並みなのに、光だけがぼやけていて、ブレードランナーみたいな絵面だ。
そんなことを考えながら高架線沿いにアーケードの下を歩くうちに、少しずつツムラヤの記憶とその光景とが同期されていく。
「会ってみませんか、」と言い出したのはタカハシの方だった。「こういうの言うの、初めてなんですけど」
彼女のアバターは男性の外見をしていた。そのMMORPGはオープン当時、男女ごとに装備できるアイテムが微妙に違っていて、女性よりも男性でゲームをスタートさせた方が何かと効率が良かったのだった。極めるなら女性、ぼちぼちプレイなら男性。そんな風に言われていた。しかしもう今そういう能力的性差は撤廃されて、どんな装備も男女どちらでも装備できるようになった。
彼女の操作するデフォルトよりもひと回り身体つきの大きい、禍々しい斧を振り回すキャラクターを見て、この子はどんな男の人が好きなのだろうと思った。男性アイドルみたいな見た目を期待されているわけではないのかもしれない、と少し気が緩んだ。ツムラヤの操るキャラクターは華奢で青白い肌の魔導士だった。いつも距離をとって戦う。キャラクターを作ってしばらくしてから交流サイトを覗いてみると、このゲームにおける魔導士は「ゴミ」らしかった。全体的にパラメーターが低い上に使えるスキルに癖があり、与えられるダメージは戦士よりも低く、回復力は僧侶に劣る。性差は撤廃されても、職業的貴賎は残っていた。でも、ゲームの世界の中までも効率や競争に縛られるのは何だか癪だったので、意地でそのキャラクターを育て続けている。役立たずが故になかなかパーティを組んで冒険することが出来ないため、「事実上のソロ専宣言キャラ」とか「ぼっち専用キャラ」とか言われている。パーティに誘われない、そもそも募集掲示板にも魔導師の名前が全くないのが寂しいような、心地よいような感じだ。
「いいよ、会ってみようよ」
たった二日前のことである。
日の暮れ切った高架下の繁華街を歩きながら、ツムラヤとタカハシははじめの内ほとんど会話を交わさなかった。ぼそぼそつぶやき合うような声では、どちらの声も喧騒に紛れてしまうからだ。ツムラヤは人ごみの間を縫うように歩き、なんとなく比較的静かなエリアへと先導しながら、もしかしたらタカハシはもう消えてしまっているかもしれないなと考えた。ぱっと振り向いたら、そこにあるのは何気ない夜の街並みと行き交う人々だけなのだ。仮に今自分の後ろがそうなっていたとしても、驚くことなく、昔よく行っていたカレー屋に寄って帰ろう。コロッケカレーを食べて帰ろう。はじめから何もなかったのだ、と、今ならまだそう思えそうだった。お互いの存在が、実在のものとして現実に定着していない。
電車の中でも似たようなことを考えていた。もしかするとただからかわれているだけで、誰も待っていないかもしれない。送られてきた写真とは全然違う人物が待っているのかもしれない。自分の生身の姿が生々しすぎて、一目見ただけで帰られてしまうかもしれない。
仮にいずれかの場合だったとして、何なのか。仮想現実はあくまで仮想現実なのだ。ログアウトすれば目の前から消え、データを消せばキャラクターはいなくなり、サービスが終了すれば世界ごとなくなるのだ。
すれ違う男女のペアを見ながら、ツムラヤは、あれらも僕らと似たようなものかもしれない、と思った。今日出会ったばかりの二人かもしれない。せいぜい数回しか会ったことのない男女かもしれない。服の中にある身体のことを思い浮かべている男と、カネのことしか頭にない女のペアかもしれない。これから好きで好きでたまらなくなる同士でも、今この瞬間はまだそうじゃないのかもしれない。ただ、いずれも、同じ時間を、同じ空間で過ごしているだけなのだ。
そんな風に考えると、ちょっと気持ちが軽くなった。自分は、自意識過剰気味になっているのだろう。
そして、やっとツムラヤは振り返ってみる。
タカハシはツムラヤの後ろにちゃんとついてきている。高架線の上を電車が通り過ぎて行き、喧騒すらその音にかき消されて聞こえなくなる。
それは、夜の街の光に照らされて、確かな一人の人間の輪郭をしていた。
ツムラヤはあまり意識していなかったが、タカハシもグレーのパーカを羽織っている。ユニクロのパーカ。
灰色の背中が二つ並ぶ。重なったりずれたりしながら、大小の影は地面の低い方へと向かっていく。
ツムラヤは知る由もないが、かつてよく行ったカレー屋というのは、移転してしまって今はもうそこにない。
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タカハシの名前は、本当はタカハシではない。
ツムラヤは彼女のことをタカハシという名前だと思っている。
ツムラヤは別に、彼女の名前をグーグル検索にかけたりはしない。仮に彼女が偽名を名乗っていることをツムラヤが後から知ろうが、特にツムラヤは気にしないだろう。
それでもタカハシは、ツムラヤにタカハシという名前を名乗っている。
ツムラヤにとって彼女はタカハシである。
私はタカハシである、と女は意識する。
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ツムラヤは、短い間に二つコンビニを見送った。人通りがやや少なくなったところでツムラヤは振り返り、コーヒーを買いに寄ってもいいかとタカハシに訊いた。
それならいっそ、喫茶店に入りたいです。
タカハシがそう行ったので、三つ目のコンビニを見送った。じゃあ、もうちょい歩こうか。
街灯の間に等間隔で置かれた闇を辿りながら、二人は坂道を下っていく。ツムラヤは自分の長くなった影を追うように足早にタカハシを先導し、その背中をタカハシがついて歩く。
ツムラヤがどんどん坂道を下りていくから、海に向かうのかな、とタカハシは思っていた。ツムラヤが歩いていく方向にはちょっとした公園がある。
いきなりか。いきなりそこに向かうのか、とツムラヤは考えていた。震災のメモリアルパークで、今まで意識的に避けてきた場所だった。一部が被災した当時のまま保存されていて、斜めに傾いた街灯などが保存されているということは知っていた。
と、ツムラヤが坂道の途中で右に曲がったので安心する。街灯が二人の背中を照らす。
この辺、詳しいんですか?
うん。え、この辺住んでるのに来たことないんだ?
そうですね。あんまり出歩いたりしないんで。
俺はこの辺でバイトしてたんだよね。
何のバイトですか?
治験。
治験って、新薬実験とかする?
そう。
え、それって怖くないんですか。
怖いよ。
どんな薬飲むんですか?睡眠薬とか?
そう。俺は薬がすごく効きやすくて、すぐにすごく寝ちゃうの。
すごいですね。
赤いカプセルか青いカプセルか選ばされてさ。どちらかは本当の薬で、どちらかは何の効果もない偽薬なの。もう一人被験者がいて、余った方を俺が飲む。でも俺は、どっちの薬飲んでもいつもぐっすり寝ちゃうんだよね。起きたら実験も何もかも終わってるの。
ははは。信じやすい性格なんですね。
…うそうそ。俺は実験台にはならない。たまーに実験台もやったけど、基本はそのお手伝いみたいな。実験に協力してくれる子を集めたりとか、実験データの管理したりとか。しかも怪しいやつじゃないよ。薬とかじゃなくて、健康食品系。
ああ。
あ、でも健康食品も怪しいか。一瞬友達減ったかもな。協力してくれない?って色んな人にお願いしながら、まっずいエナジーバーみたいなの配ったし。
でもまあ、どちらかというと信じやすい方なのだろうな、とツムラヤは思う。赤青のカプセルではないけれど、同じようなことはあったから。
壺とか勧められたらどうしよう。災害の記憶にこじつけられて、この子に泣きつかれたら、自分は断る自信がないかもしれない。駅も、カレー屋ももう歩いて戻るには結構離れてしまっている。
その距離を裏付けるように、二人のいる街並みは、さっきまで歩いていた駅前よりもずっと暗い。二人の影が、じんわり道に染み込んでいる。
ツムラヤがよく使っていた喫茶店は、もう窓の中の明かりが落ちていた。念のため階段を上がってみると、店の扉に「閉店」とサインペンで書かれた紙が貼ってあった。
静かで、ほどよく雑然としていて、ツムラヤが気に入っていた店だった。夜中遅くまで営業しているのも気に入っているポイントのひとつだった。この間まで一緒に住んでいた別れた恋人とも来たことがある。
ビルの前でその店の窓を見上げていると、ビルの一階のアパレルショップから三十代後半くらいの女が出てきて、二階のご主人、つい先月死なはったんですよ、と教えてくれた。ほんまに突然で。まだお若いのに。失礼ですけど、地味に繁盛してはったんやな、って死なはってからわかりました。うちが店じまいしてるこの時間帯に、よう人が来て二階見上げてはるんですよ。ついさっきも、あなた方みたいなカップルが見上げてはりましたよ。残念ですね。確かにこの辺、この時間になると気軽に入れる店は開いてないんですよね。みんな殿様商売やから。
そう言われてツムラヤは改めて窓を見上げる。シェードにプリントされた店名のロゴが、昔よりもくすんで見えるような気がした。
でもそれはツムラヤの錯覚で、シェードはその店の主人が死ぬ直前に新しくされたばかりである。春の嵐で骨が折れて壊れてしまったのを直した矢先に、主人は亡くなってしまったのだ。
街並みってどんどん変わっちゃうね。
そうなんですかね。
あ、これはあんまり言わない方が良かったな、とツムラヤは思う。
あんなケーキ屋さんみたいなの、あったかな。
ああいうのは入れ替わり激しいですもんね。
その洋菓子店の明かりが落ちるところを、ツムラヤは見た。店が眠る瞬間だった。
洋菓子店は、本当はツムラヤがこの辺りをうろうろしていた頃からあって、ほんの少し店構えが変わっただけだった。ビルの管理者がポーチに植えたヤマボウシの背が伸びて、今は三階の窓にまで届いている。ツムラヤがこの界隈をうろついていた頃は、もっと小さな苗木だった。ツムラヤは全く覚えていないが、入ったこともある。味の違う七層の生地が重ねられているティラミスが有名な高級店だった。繊細な味で、七つの味を味わい分けられる人は少ない。ツムラヤは当時、ショーケースの中のケーキの値段を見ただけで帰ってしまった。
駅から、結構離れてしまったな、とツムラヤは思う。
さよなら、と今横にいる人に手を振って別れつつも、同じ方向に向かって歩き始める奇妙な光景が頭の中をよぎった。
こんなのでいいの?
何がですか?
本当にこうやって歩き回るだけでいいの?
いいんですいいんです。
通りを突っ切ったところにコンビニとファミレスが並んでいる。ツムラヤがこの辺りにいた頃からそこにある店だった。セレクトショップや小さな雑貨店が並ぶ通りは、ここで一旦途切れる。二つの建物は、ひときわ明るく光り、二人の顔を照らし出した。
どっちがいい?
ツムラヤが訊く。
夜は長いんで。
タカハシはファミレスを指差す。
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夜は長いとタカハシは言ったが、その夜は二人にとって短い。
夜の長さは伸縮する。
ツムラヤの夜よりも、タカハシの夜の方が少し短い。
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こういうの久しぶりだな。
こういうのって?
こういうの。ファミレス。
ああ、確かに。私もファミレスって使わないかも。でも、結構人入ってますね。
二人は向かい合わせに座っている。タカハシの向こう側のボックス席には、隣同士に並ぶカップルの背中があった。
そうだね。意外にいるね。ツムラヤはそう言いながら、あのカップルがどんなカップルなのかを想像する。タカハシと同じくらい年齢同士の、品の良さそうなカップルだ。もしかすると、さっきのアパレルショップの店員が言っていたカップルはあれなのかもしれない。仲睦まじく肩を寄せ合う二人は、スマートフォンの画面を一緒に見ている。
それはツムラヤの想像した通り、交際している二人だ。でも、さっきカフェを見上げていた二人ではない。スマホの画面には、無表情のまま喧嘩をするカンガルーの動画が流れている。人間の手によって、コミカルな効果音や音楽が付けられている。
むしろ、ツムラヤさんは大丈夫ですか。楽しいですか。
その時、ツムラヤとタカハシの座ったテーブルの下に車が吸い込まれて行った。一階がドライブインになっている。ヘッドライトの明かりを視界の端に捉えているだけだと、車が別の次元に頭から吸い込まれていくみたいだ、とツムラヤは思った。テーブルの下で足を動かすと、ちゃんと自分の足があるのがわかった。
楽しいよ。ちゃんと楽しいから気にしないで。
よかった。
俺も歩くの好きだし。
よかったです。
何か気持ち的には若くなった感じがする。
今も若いじゃないですか。
いやいや。学生とはやっぱり違うよ。
ツムラヤは正直な気持ちを話している。歩くのは苦じゃないし、ネットで知り合った人と取り留めもなく話しながら歩くことは、思っていた以上にとても心地よかった。
ただ同時に、その心地よさの正体がつかめず、もやもやとした気持ちの悪さがあるのも確かだった。そして自分の下世話な想像に対する嫌悪感を意識して取り払う過程で、この夜の終わりにどんなことが待ち構えているのか思い浮かべることが出来なくなっているのも、心の中でひっかかるものがあった。
どうやって俺たちは別れるんだろう。じゃあね、と手を振るところを想像すると、何故か居心地の悪い気持ちになった。別れる段になって、自分の方が、彼女とは別の方角に向かって足早に立ち去ろうとするイメージが拭えなかった。
俺は、同郷ということを餌にして、何か癒しのようなものを得ようとしているだけなのではないか。
今自分は正常ではないのかもしれない、とツムラヤは思う。初対面の、しかも一回りくらい女の子と二人きりで深夜徘徊をして、ふわふわした気持ちになっている自分。別れた恋人の顔がよぎる。
でも、「いつもの正常な自分」というのがどんなだったかも思い出せなかった。
それで、
「もう考えるのはやめよう」
そう思ったのだった。
テーブルに肘をつきながら窓を見やると、黒い闇の中に小さな光が浮かんでいるのが見えた。焦点をずらすと、ガラスに映る自分が見えた。窓が二重になっていて、半透明の自分が四人重なっている。自分が数倍に薄まってそこにいるみたいに思えた。それが、小さな点たちの集まりに重なっている。
島だ。
え?
島。あれ。人工島。
ああ。本当だ。見えるんですね。ここから。
行ったことある?
ないですけど。でもなんかあんまり観光スポットみたいな感じではないですよね。あ、いや、昔はそうだったんですっけ?
俺、あの島、好きなんだよね。
え。どうしてですか?
あ、でも好きっていうか。気になるというか。なんていうか。
どうしてだろう。
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