競馬場のたしなみ方〜テーマパーク感覚で楽しむ〜
様々なドラマや夢がある競馬。しかし、賭け事としてのイメージも強く敬遠する方も多くいます。今回は、そんなマイナスイメージを払拭するべく、競馬場の楽しみ方をテーマパーク感覚という観点からお伝えします。
【競馬場の捉え方】
競馬場は、単に競走馬たちがレースをしているところではなく、イベントやグルメ、グッズ販売など楽しめるポイントが満載な場所です。
イベントは、オリジナルグッズのプレゼントや地域の物産展、体験乗馬や馬とのふれあい、トークショーなど多岐にわたっています。また、ナイターで行う競馬場では場内をイルミネーションで飾り、きらびやかな空間を味わうこともできます。(詳しい内容は、競馬場や時期によって変わりますので、来場前に主催者の公式情報を確認することをおすすめします。)
グルメも豊富で、名物として知られるものもあります。南関東競馬を例にすると、浦和競馬場の黄色いカレー、大井競馬場の牛すじ煮込み、川崎競馬場のタンメン、船橋競馬場のあんかけ焼きそばなど、それぞれ有名なグルメがあります。挙げるときりがありませんが、場内散策をして競馬場グルメを楽しみ、好きな味を探してみてはいかがでしょうか。
グッズも競馬場ならではのものが手に入ります。活躍する馬のぬいぐるみやキーホルダーなどが代表的ですが、競馬場によっては地域の企業や有名なキャラクターとのコラボ商品もあり、チェックする価値は非常にあります。また、馬をモチーフにした雑貨を販売する例もあり、馬文化を知るきっかけにもなるかもしれません。
そして、メインとなる競馬のレースですが、目の前を通り過ぎる馬の様子、人馬一体となって走る姿を五感で味わいながら見ることで、競馬の醍醐味を感じることができます。耳をすませば馬の走る音や騎手の掛け声が聞こえ、風のように過ぎ去る人馬に鳥肌が立つ。白熱した戦いに地が揺れているように感じるなど、あらゆる感覚を駆使して楽しむと、より競馬が好きになるはずです。また、パドックは予想のファクターを探すだけでなく、馬体の美しさや雄大さを感じる絶好の機会でもあり、写真に収める方もいるほどです。
【競馬場を楽しむ上での費用】
競馬場を満喫するにあたって、どれだけの予算を使うか考えます。特に、初めて競馬場へ行く初心者の方には、馬券にとらわれずに楽しんでほしいと考えています。まずは場内の雰囲気を感じてみて、自分に合う場所なのかを判断し、その中で馬券と思ったら挑戦するくらいの気持ちでいても十分に楽しめる環境が揃っているからです。
もし、馬券に挑むとなっても、2,000円程度のお金があれば大いに楽しむことができます。今回は3時間程度の滞在時間とした場合を例に書いていきます。
・入場料
競馬場に入るには、入場料が必要です。100円または200円を払って中に入ります。
※200円を払う競馬場は、以下のとおりです。
地方競馬:盛岡、水沢競馬場
JRA:中山、東京、中京、阪神、京都競馬場
※地方競馬の門別競馬場は入場料が無料。
・馬券購入
ひとつの競馬場では、1日、最大12レースまで開催しています。他の競馬場の馬券が買えることもありますが、ここは、足を運んだ競馬場に絞って挑戦するのがおすすめです。レースはおおむね30分ごとに行っており、3時間の滞在だと単純計算で6レース分を楽しむことができます。しかし、レース以外でも楽しみたいので、3レース程度にとどめます。
馬券は100円から購入できます。特に初心者におすすめするの馬券は「単勝」と「複勝」です。単勝は1着になる馬を当てるもので、複勝は選んだ馬が原則3着までに入れば当たりです。的中するチャンスが高く、純粋に1頭の馬を選んで応援することのできる馬券なので、レースも楽しみやすいと思います。ここでは、3レース分の単勝と複勝、600円が購入資金になります。また、予想のヒントとして、競馬新聞や予想士(地方競馬のみ)の見解などを手に入れることが可能です。ただ、ビギナーズラックもありますので、まずは直感的に決めてもよいかもしれません。
・グルメとお土産
残りの予算で競馬場グルメを楽しみ、お土産を決めます。馬券購入をするレースでは、パドックへ行き、予想に挑戦し、レースを見るという流れもあって、他の楽しみがしにくいかもしれません。そこで挑戦しないレースの時間帯にグルメやイベント、お土産の購入などに時間を充てます。
1,000円以上残っているので、場内を散策して気になるグルメやお土産を探してさらなる思い出を作ります。また、レースで的中すれば、お土産が増えたり豪華なグルメが食べられたりするかもしれません。
競馬場は、競馬のレースを中心にしたエンターテインメント施設であり、テーマパークに行く感覚で十分に満足できます。新型コロナの影響で制限がかかり今回書いたことが必ずしも楽しめない競馬場もありますが、決して怖いところではなく誰もが気軽に行くことのできる場所ですので、機会があれば、ぜひ競馬場へ足を運んでいただきたいと思います。