「お花屋さんなんて、儲からないから、なれっこない」に答える ~ ソリューションのあるバック・エンド商品
「お花屋さんなんて、儲からないから、なれっこない」は、確か私の娘が5歳くらいの時に言った言葉である。
幼い子どもの発言とは言え、けっこう根深い問題である。
多くの親や先生が、こういう発言に出会ったことも少なくないと思うが、この言葉に対して何と返してあげればいいだろうか?
いろんな考え方とそれにまつわる、いろんな答え方があるだろう。
しかし、私はまず、「お花屋さんなんて、儲からないから、なれっこない」という問題については、圧倒的に「ソリューションのあるバック・エンド商品という概念が無いから」と考える。
バック・エンド商品とは、非常に単純で分かりやすい内容で言うと、「マクドナルドの100円コーヒーがフロント・エンド商品(販促商品)で、バリュー・セットなどがバック・エンド商品(利益商品)である。
幼児から高校生くらいまで、「お花屋さん」とイメージすると、「自分で賃貸料を払って店舗物件を借り、花を仕入れて売る」というものだろう。
それは、幼い娘が言うように、儲かりっこない。正確に言うならば、店舗で売る花というフロント・エンド商品だけで利益を伸ばすことは至難の技だろう。
「どこかに就職した方がまし」ということで、高校や大学、専門学校などを卒業後就職するが、残念ながらモチベーションの低下などの理由から離職率が高い。
顧客が「誕生日や何かのお祝いに人にあげる花束を用意する」或いは「味気ない住居環境を明るくする」といった生活をする上での問題を解決する以上に、人の役に立つ価値を有する商品、サービスとしての「バック・エンド商品」が必要なのである。
では、「お花屋さん」で例えると、「バック・エンド商品」とは一体何だろうか?
それは、その時の時代の潮流や周辺の環境などによっても異なるだろう。それを考えていくことが経営であり、楽しいことであるべきなのである。
表題に戻ろう。
「お花屋さんなんて、儲からないから、なれっこない」に対して何と答えたら、いいだろうか?
それは、相手が幼児か小学生か、或いは中高生かによっても、変わってくるだろう。
※「チップ」は有難く拝受させて頂きます。もし、この記事が多少でも役に立った、或いは「よかったので、多少でもお心づけを」と思われましたら、どうぞよろしくお願いいたします。贈って頂いたお金は1円たりとも無駄にせず大切に使わせて頂きます。