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柿の木と石垣~人が暮らした跡

数日前、武田鉄矢さんのラジオを聴いていると、民俗学者、宮本 常一さんを大好きだという話が出てきまして、納得したのですが・・・。
宮本氏が著作の中で、「様々な地方に残されている石垣を見るにつけ、当時の名も無き石工たちの(後世に残すべき)仕事に対する誇り高さを思い知った・・」ということを記していることを紹介していました。

これは時津町・西時津郷に残されている庄屋跡の石垣と柿の木です。

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私も宮本 常一さんの本で読んだことですが、以前は女の人が嫁ぐ時に、1本の柿の木を持っていったそうです。
柿は、実を食料にすることはもちろん、柿渋は染料や塗料、薬にもなりました。木そのものも、家具材として利用されるなど、誠に重宝な木だったわけです。
今では、柿の木そのものが、田舎にしか見られなくなり、たとえ実が枝の折れそうなほど実っていても、誰もとらなくなってしまったようです・・。

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人は去り、その後に石垣と柿の木が残されています。
古道沿いに残されている柿の木たち・・・。
昔、様々なお嫁さんが持ってきては、様々な生活があったのかもしれない・・・などと想像してみるのも一興かもしれませんね。

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江島 達也/対州屋
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