「マヤの一生」を、この歳になって初めて読んだ。
SNSで「戦時中、飼っていた犬を供出せよと回覧板が廻ってきて子ども達が連れて行った。犬はどこかに散歩すると思って嬉しそうに尻尾を振っていたが、連れて行った先で、子ども達の目の前で絞殺され、泣きながら帰ったことを一生忘れられない」という投稿を読み、その中のやりとりで「マヤの一生」の話題が出たからだった。
もっと幼い頃、若い頃に、この本に出会うことが無かったことを悔やんだ。
私は教師であったが、この書を「戦争を考えるためのもの」として生徒たちに紹介することも無ければ、自分の担任であった教師たちから聞くということも無かったからだ。
この実話である物語は、戦争の残酷さを伝えるだけではなく、「人間と同等である全ての生命の尊厳を考える」ためにふさわしいものである。
その上で「戦争」というものを考える教材として、今の児童や若者たちに紹介したいものである。
今、うちの居間では、元野良の2匹の猫が暮らしている。
2匹は本当の意味で、妻や息子、娘の「癒しと元気の素」となっている。
この猫たちの「食べる餌が国家の無駄で、殺すから連れてこい」と言われたらどうだろうか?目の前で殺されたらどうだろうか?
かつて私は1頭の対州馬を亡くした。
この馬を、「お国の為に使う」として中国の戦地に連れていかれたらどうだろうか?どう感じただろうか?
以下、Amazonの書評からピックアップしてみた。