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NHKバタフライエフェクト「史上最大の作戦 ノルマンディー上陸」を観て

ノルマンディー上陸作戦が、現代において、どれだけ知られているのか?正確にはわからない。
しかし、昭和世代の人や、少し第二次世界大戦を調べた人であれば、アメリカを中心とした連合国軍が、フランスを占領するドイツ軍を打ち破り、決定的な反撃を開始した闘いとして認識しているだろう。

私は映画「プライベート・ライアン」の上陸シーンを観て、衝撃を受けた。
また、私の推奨する「アンネの日記」の中にも、この「ノルマンディー上陸作戦」は、希望を持って記述されている。

しかし、である。
同番組の中で、初めて知った事実がある。これが大変なショックだった。

「上陸前に連合国軍が上陸地点である海岸地帯に対し、事前に航空機で行った、じゅうたん爆撃によって、3万人ものフランスの民間人が死亡した」というのだ。

大変な数である。
長崎県に壱岐という小さな離島があるが、かつては島内に10校もの中学校があった。
そのような島の全員が、何の避難勧告もなく、たったの数時間、どこの国によるかもわからない爆撃で、全滅してしまったということなのだ。

この事実は、残念ながらwikipediaにすら、よく見当たらない。
確かに、同作戦がファシズムを駆逐し、多くの被占領国を解放した価値ある作戦で、この作戦により命を救われたという者も多いだろう。
しかし、この爆撃で命を奪われた家族の子孫にとっては、末裔までその遺恨は消えないだろう。

と考えると、自分が今まで「学んだ」と考えていた「歴史」とは、いったい何なのだろう?
特に入試の為の暗記学習としての歴史なんて。

結局は、「誰かにとって都合のいい解釈」を本当のこととして、勘違いしていただけなのかもしれない。


画像は同作戦の時のものではないが、状況をよく知らないまま初めて戦場に連れてこられ、いきなりその渦中に投げ出された、という若者も少なくなかっただろう。


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江島 達也/対州屋
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