鹿児島・桜島のホテルで無理心中のため、亡くなった子どもの事を想うとたまらない
2021年2月26日(金)に鹿児島・桜島のホテルで父親による無理心中のため、遺体で発見されたという3歳の男の子と2歳の女の子。
2020年の12月に母親が自分の連れ子の男の子9歳をも置いて、家を出たらしいのだが、どんな背景があろうとも、痛ましすぎて言葉が無い。
桜島に渡るフェリー乗り場からホテルまで父子3人(上の子は、福岡県飯塚市で死亡)を載せたというタクシー運転手の談話が、朝の情報番組で流れた。
『 ・・・下の女の子は降りる時ににこっと笑って「ありがとう」と言った 』とか。
2歳の女の子なんて、いろんな言葉を覚えて、喋りだす時だろう。「ありがとう」は、保育園で覚えたのかもしれない。
一番かわいい盛りだ。
父親は無理心中を図る前に、レンタカーで生まれ故郷である宮崎の商業施設に寄り、その駐車場で練炭自殺を図ろうとしていたので、そこで3人で遊んだり食事をしたりしたかもしれない。
死にきれず、かつて修学旅行で泊まったことのあるホテルに移動しているので、この時女の子は、何か普段とは違う旅行のような気分だっただろう。
料理を食べたり、温泉にも入ったかもしれない。
しかし、楽しいはずのホテルの室内において、何時間か後に父親の手により亡くなってしまう・・・。
よくある話だが、結局父親は死にきれず、生き残った。
・・・こんな事があっていいのだろうか。
父親は無職で福岡市から飯塚市の集合住宅に越してきたとある。
コロナとの因果関係はわからないが、その日の生活費にも困っていたらしい。
私は悲しい思いを引きずったまま、屋外で仕事をしていた。
その女の子には、もっともっとこれから沢山の「ありがとう!」を使って欲しかった。
いろんな未来の日々が待っているはずだった。
私の様な者が長く生きるより、未来ある子どもが生きていくべきだとすら思う。
私は、作業中時間が判るようにNHKのラジオを付ける。
その日は国会中継をやっていた。
内容は、総理の息子(40代)が勤めている会社と政府各省庁の役員が接待飲食をやったと(コロナ中も)。
その中の広報官の女性は1食7万円のもの食事を接待され、野党に追及された挙句、体調不良と称し入院、役職も辞任するから国会の喚問には出ないのだとか。あと、鶏卵業界の接待も同じで、政財界の腐った癒着問題、てんこ盛り。
今、コロナで人が死んだり、コロナの影響で自殺が増えている中で、一刻も早く手を打たなくてはならない時に、国会では、そんな次元の低い内容に野党と総理、各大臣が、まるで小学校低学年のうまくいってない学級会のような「ダメ出し合いっこ」をやっている。
怒りを通り越し、ひたすら悲しかった。たまらなかった。