ドラフト候補2024に対する感想 宗山塁

こんばんは。ライオンズを愛するスーホです。ドラフト2024に向けた候補を取り上げていきたいと思います。第2回は10年に1度の逸材と呼ばれる名遊撃手の宗山塁選手です。

宗山塁選手とは?

広島県三次市出身。

 宗山 塁(むねやま・るい)ショート兼セカンド。

 三良坂小1年生の時から軟式野球を始め、三良坂中時代は高陽スカイバンズに所属。

 小学校6年生の時に広島Jr.チーム入りを達成した。



 広陵(18年-20年)では1年生の夏からベンチ入り。

 背番号17の控え野手として甲子園に出場し、初戦・二松戦(2対5)でレフト守備固めを務める。

 1年時秋の予選で正2塁手の座を掴み、13試合で打率.395、本1点11と活躍。

 中国大会全4戦に主軸5番として先発し、計16打数で8安打、打率.500の好成績を残した。

 接戦を制した1回戦・鳥商戦(2-1)で、先制のサード強襲打、中越えの三塁打。

 大会注目右腕・西純矢が相手の準決・創志戦(8回7-0)で右前打&中前打を放っている。

 続く神宮初戦・星稜高戦に3番で出場し、大敗の中で奥川から2安打をマーク。

 初回に右安(内寄り149㌔)、二盗をマークし、7回に遊撃への内野安打(外146㌔)を放った。

 翌2年春の選抜からショート(5・1番)を担うも東邦に2-12で敗れ2回戦で敗退。

 計7打数で右安(甘めの低めスラ)1本に留まり、遊撃守備でも2失策とやや安定感を欠いた。

 2年生の夏の県大会を4強で終え、同秋(県4強)から主将としてチームを牽引。

 県準決勝・尾道商戦(7-13)、同3決・盈進戦(11回6-7)で、各4出塁の奮闘を演じている。

 3年時夏の県大会は高井ら擁する広商に1-9(4打数無安打)で敗れ準優勝。

 全6試合3番・ショートで9安打&6二塁打を放ち、打率.409、0本塁打5打点の好成績を残した。

 1個上に河野佳石原勇輝森勝哉、同期に渡部聖弥ら。



 明大では1年時春のリーグ戦途中から遊撃手でレギュラー。

 途中出場の法大1回戦で右ソロ(内直球)を放ち、同2回戦以降の全5戦で遊撃先発を務める。

 1年生で冬の松山合宿を経験し、翌2年春から3番、4年生の春から主将で活躍。

 6季で67試合(3番51、6番11)に先発し、通算94安打、打率.348、本8点44の実績を残した。

 1年生の秋から3季連続でベスト9に輝き、2年生の春に首位打者賞を初受賞。

 全15戦スタメンで8長打を含む最多24安打、打率.429、本3(3位)点13(3位)を記録している。

 大学に進学後、徐々に力強さを増し、2年時秋のリーグ戦で1位タイ4発を量産。

 早大2回戦(17-4)で自己最多5安打を放ち、2本の3ランなどで計7打点の荒稼ぎを見せた。

 全国大会には2、3年時春の選手権、および2年時秋の明治神宮大会に出場。

 全9試合で3番・遊撃スタメンを務め、計33打数で8安打、打率.242、1発6打点をマークした。

 2年生の春の選手権初戦・神大戦で、左前打(外144㌔)、中前2点打を記録。

 敗れた同準々・佛大戦で9回同点打につながる右フェン直の2塁打(高め直球)を放っている。

 続く2年時秋の神宮大会で優勝を飾るも、自身は打率.200、1発1打点と低迷。

 初戦・関大戦で先制点を呼ぶ中前打を放ち、準決・名城戦で右ソロ(甘めスラ)を記録した。

 国際大会には2年生の7月に行われたハーレム大会(3位決定戦敗退)に出場。

 主に遊撃で全7戦中5戦に先発したが、動く球に苦しみ、打率.143、0発0打点と不発に終わった。

 リーグ通算70試合、打率.348、94安打、8本塁打、44打点。



 175cm78kg、巧打好守のショート兼セカンド。

 高校通算18発、広角にはじき返す左の巧打者。ミート力のある打撃が持ち味。主に3番を担う。

 1年時春のリーグ戦途中から遊撃レギュラー、同冬に代表候補入りを果たした。

 高1秋の公式戦で西純矢・奥川恭介との対戦を経験、のちのドラ1から各2安打を放っている。

 大1春の法大1回戦で三浦銀二から右越えの1号ソロ(内138㌔直球)を記録。

 守っては動きのいい好守の内野手。遠投110m。二塁手を経て高2春の選抜から遊撃を務める。

 50m走6秒2、左打者で一塁到達タイム4秒23。

ドラフト・レポートより抜粋

そんな彼だが、東京六大学では遊撃手として安定した成績を残し続けている。今春こそ不調だったが、それ以外のシーズンでは基本的にベストナイン級の成績を残し続けてきた。長打の多くが2年時に集中しているが、今夏から再び長打が出始めており、走攻守揃った万能選手としての道を歩み始めている。

宗山選手の最大の魅力は守備である。守備範囲、送球の質、精度、捕球の安定感がいずれも素晴らしい。上手いだけでなくプレーに華もあり、将来のスター選手候補である。パリーグのショートのレギュラーって大体チームの顔になるので、やはりそこにスター性のある選手がいるというのは重要なことであろう。

また、宗山選手の場合は打撃力も武器となる。長打力と巧打力を兼ね備えており、坂本や鳥谷のような選手になれる可能性を秘めている。今春のリーグ戦では不調だったが、故障の影響というよりは引っ張り中心から広角打法にスタイルチェンジしようとする中で苦労したことが原因だろう。実際、逆方向への打撃を意識する場面も増えてきている。最近になって長打が復活してきており、サンプルが少ないのでなんとも言えないが逆方向への打撃を会得していれば脅威になる。引っ張り打ちに戻していたとしても、良かった時の打ち方に戻れる修正力は魅力だ。

中学時代から世代の中心でありながら、現状では打撃に穴らしい穴は見つかっておらず、プロでも即戦力で通用する可能性が高い。また、三振も少なくなっており、選球眼が大学在学中に大きく成長している。四球を選びにいくタイプではなく、厳しい球をちゃんと見て甘い球を打ちにいくタイプ。走力は並。

不安点は、コンディション面とショートを初回入札することへの妥当性だろう。利き手の肩甲骨に骨折歴があるほか、体重を増やしていない割に走力の劣化が始まってきているような印象もある。アマチュア野球のトップランナーを走り続けてきたこともあり、年齢の割に蓄積疲労が溜まっている可能性は否めない。また、ショートは指名順位と活躍度の相関性が薄いポジションであり、下位からでも活躍する選手が出やすい。そのポジションに1位指名の枠を割くのはどうなのか?金丸とか西川を初回入札して、ショートは下位で2人取ればいいや、となってしまう可能性はある。

宗山選手のプロでの期待値では?

騒がれているように、1年目からショートのスタメンとして恥ずかしくない成績を残せることは間違い無いだろう。現状でも、守備が即通用するタイプとしてはなかなかお目にかかれないレベルの強打の遊撃手である。ただ、一介のショートレギュラーで終わるか、坂本鳥谷クラスの偉大な選手になるかは逆方向への長打を習得できるかにかかっている。やはり、その辺りをうまくやれる球団で更なる覚醒を願いたい。

総合評価

即戦力:★★★★★★★★★★
将来性:★★★★★★★★★★
評価:最低でもGG賞が狙える超即戦力。打撃がもう一皮向ければ真のレジェンドに。

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