新たな音楽のスタンダードを作ったアーティスト 米津玄師
米津玄師については、ボーカロイドPのハチの時から好きだった。当時のUKロック界の流行りだった攻撃的なリフ中心な高速な音楽と、日本の歌謡っぽさやロシア民謡っぽさ等を織り交ぜた「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」で自分は虜になった。
ハチから米津玄師になり、1stアルバム「diorama」をリリースしそこから数年掛けて邦楽界のトップに躍り出る。
特に2ndアルバム「YANKEE」は超名盤だと思っている。ボカロ時代の特徴であった、高速で攻撃的なリズムと不協和音を扱いながらも絶妙な所でポップに聴かせている。さらには、随所に日本の和っぽさも感じさせる非の付け所のないロックアルバムだと思う。
ただ、米津玄師はこのままでは終わらなかった。近年では洋楽でも最近流行っている、R&Bやゴスペルを上手く日本風にアレンジし、邦楽界に新たなムーブメントを起こした。それが最も表れているのが「Flamingo」だと思う。R&Bやダブっぽいアプローチと古い日本語を操り、ポップなダンスミュージックに仕上げてしまうのは流石である。
米津玄師の凄いのは洋楽のエッセンスを違和感なく盛り込み、ポップに聴かせてしまう事だと思う。さらに、一部の音楽好きではなく老若男女全員が良いと思える音楽を作ってしまう事だ。全て日本語歌詞というのもより好かれるポイントである。
同年代の大スターの活躍を今度も大いに期待したい。
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