2024年　キングオブコント　感想

1.ロングコートダディ
トップバッターで高得点も納得の素晴らしいコント。実在しそうなクレーマーっぽいキャラを演じる兎が面白過ぎる。それに対し、コントの設定の中でツッコミを入れていく堂前のキャラも良い。設定の中から逸脱せず、かつストーリーも破綻していない、まさに良質なコントだった。

2.ダンビラムーチョ
最初の一発目を越せずに終わってしまった印象。キャラは良いがやはり歌ネタは笑うポイントが難しい。その後の展開もそこまで無く、個人的には決勝レベルなのかな？と思ってしまった。

3.シティホテル3号室
一発目のネタばらしでドカッとウケたが、それ以上のウケを取り切れなかった印象。二人の良い意味での特徴の無さが、よりリアルさを出していて良かった。コントの設定の中でワードが完結しているのが好みなので、もっと高得点出ても良いのかなと思ったが、また来年に期待。

4.や団
三人の良さを活かしている男臭いコント。下手に後半に回収しようとしないのも好きだ。狂気のキャラをやらせたらピカイチなトリオ。全体的にウケてはいたが大爆発とはいかず、残念ながら敗退になってしまった。個人的には二年前のキャンプのネタを越してはこなかった。

5.コットン
人形劇に大人の事情っぽい事をさせる　というかなりベタな設定ではあったが、途中のきょんが劇に関わってきたときは非常に面白かった。もう少し前半からこのような掛けあいが欲しかったところ。変に凝ってなくて見やすいのも良かったが、やはり審査員ウケはそこまで。

6.ニッポンの社長
特徴である一つのくだりをしつこいまで見せてくれるニッ社のコント。小道具が派手に壊れていく様も面白かったが、後半は想像を越してこないまま終わってしまった。毎回面白いが、後半に巻き返せない感じがずっと続いている気がする。ここも大爆発とはいかず、敗退

7.ファイヤーサンダー
誰とも被らない良い設定。毒舌が実は事実だったというコントだが、良い感じにウケていた。後半のドンデン返しもキングオブコント映えして、良いオチのつけ方だった。審査員も高得点をつけ、最終的には２位に。

8.cacao
唯一の若手と言えるトリオ。室内野球という設定も良いが、ところどころの「９人集まって室内で野球したい」等のワードも素晴らしいのだが、思ったよりその辺がウケていなかった。動きもコミカルで、まさにコント！と言う感じだったが思ったより点数が伸びず。まだまだ若手なので、来年にも期待したい。

9.隣人
去年と同じ、猿のコント。正直ここは一番ハマらなかった。内容も想像の範囲で展開もそこまでなく、決勝にくるレベルでは無かったかな、、と思ってしまった。もっと準決勝でウケたコンビがいたのでは？と思ってしまった。

10.ラブレターズ
悲願の５度目での優勝。引きこもりの息子がどんぐりで外出しているのが判明する　というどんくり一つからの発想の広げ方が素晴らしく、小道具のどんぐりがはじけ飛んだ時は一番笑った。哀愁を感じさせつつ、二人のニンも合わさったベテランらしいコント。

最終的には僅差だったが、ラブレターズが優勝。

今回のキングオブコントは、個人的には地味だったなという印象。大爆発したコンビはおらず、ちょっと盛り上がりに欠けてしまった。
もう一つは、Ｘで話題になっている審査員の点数。飯塚の点数に差があり、審査員の好みが影響している！等と言われており、若干飯塚が叩かれている状態になっている。
個人的には逆で、飯塚以外の審査員がもっと点数に幅を持たせてほしい。殆ど９０ー９５の間では審査をしている意味があるのか？と思ってしまう。
流石に８０点代が全くいない程のレベルの高さではなかったので、もう少しガッツリ点数をつけて欲しい。
Ｍ－１しかり、批判を恐れているのか点数の差が無く、見ている側も面白くないな、、と思ってしまう。
その点は残念だった。