現代で空を見ることのすゝめ
「あ、今の空、なんか綺麗だな」
そんな事を思って、スマホを上に向け撮影ボタンを押した経験が、一度くらいあると思う。
薄明の早朝、朝焼け、快晴の昼、午後の日差しの中の変な形の雲、夕焼け、黄昏の中でかすかに光る雷雲、澄んだ星空。
すべての時間帯でその表情をくるくる変える空を眺めるのは、その空を見る行動自体から目に映る景色まで、すべてひっくるめてことごとくエモい。言い換えると、いとおかし。
令和のZ世代の新社会人が電車での帰り道に見て心を動かされる夕暮れは、平安時代の当世いちの歌