見出し画像

牡牛座の解釈編〜門馬寛明先生の「西洋占星術」を読み解いてみた12〜

毎日投稿346日目。門馬寛明先生の「西洋占星術」を読み解いてみたシリーズ12です。今日は牡牛座の解釈をご紹介します。

◆牡牛座とは

牡牛座は、一月下旬の夕方、南の中天に見える星座で、うつむいている牡牛の姿になっています。ひときわ明るい星がアルデバランという一等星で、これが、牡牛の右目にあたります。ギリシア神話によると、この頑強そうな牡牛の姿は、じつは川の神の娘イオがゼウスに近づいたとき、その妻ヘーラの怒りから身を守るために、ゼウスによって変身させられたものなのです。牡牛座の種々の性格も、このことと無関係ではありません。この星座が、牡牛という名をもちながら、女性星座に属しているのも、このためにほかなりません。
太陽がこの星座にやどる四月二十一日から五月二十一日のあいだに生まれた人は、こうした「若い娘の変身した牡牛」に象徴される、いろいろな性格をもつことになるのです。
まず、その個性の第一は、「温良さ」と「従順さ」です。星座のシンボルである「♉️」も、牛
の顔がデザインされたものであると同時に、円満さを表わす円と、それにより添うような動き、つまり、従順さを象徴した、半円形とから成っているのです。一言でいうなら、平和な調和の精神ということができます。
牡牛座の守護星は、「金星」となっています。 この星は、 古代から美の女神といわれ、牡牛座の人の、清潔で美しい愛の精神を、さらに、増幅・拡大します。そして、金星は、不潔を憎む良識と、人間の虚偽や詐りに抵抗してくずれないだけの、弾力性のある信念をあたえる、強い影響力をもっているのです。
こうして、星座の性格である美と調和の精神と、金星の影響による清潔な愛は、あわせて、牡牛座の人を高潔な精神の持ち主にしました。あなたは、世の中の汚濁に身を置かず、つねに新鮮な生活の流れに心をまかせる姿勢と、純真なものにあこがれる態度、あくことを知らない人間への探求心、多くは語らないけれども美しく品のある会話の力、などをあたえられました。日ごろの態度も、とうぜん、童心に近い愛嬌に満ちたものになるのです。しかし、純真な川の神の娘イオも、ひとたびゼウス夫婦の家庭内の問題にかかわると、牡牛の姿になって苦しまねばならなかったという神話のように、牡牛座の人の欠点は、とくに、家の中でめだってくるのです。つまり、私生活においては、わがままで、がんこ、まるで、神話時代の不幸に対する鬱憤を一気にはらそうとせんばかりに凶暴で、つねに、家の者に過大な要求をせずにはおきません。安心と慰安を求めて、いつもいらだっているのです。

→牡牛座の神話の部分からも引用しましたが、マイペースさや従順さはあくまでも"仮面を被った"ものでしかないのかもしれません。

◆ 牡牛座の人が向いている職業

美と調和という、牡牛座の個性は、社会にあっては、美を求める創造的才能と、それを現実に調和させようとする現実的才能となって現われてきます。あなたは、とくに、目、鼻、舌といった感覚器官を生かした仕事なら、ぜったいに向いているといえます。
なぜなら、牡牛座の人は、まず、おいしいまずいはもとより、訓練しだいで数十種の味や匂いを識別できる、すぐれた味覚と嗅覚と、色彩と造形に、好感のもてる会話に、なみはずれて敏感な感覚を、星座からさずけられているからです。ややスローモーで臆病で、開拓精神に欠けるうらみはありますが、すぐれた感覚を生かし、「安全に着実に」行動することを忘れなければ、あなたには大きな可能性があります。
それでは、牡牛座の人には、どんな職業が適しているのでしょうか。それは、調理師、料理研究家、香料関係の仕事、装身具細工師、アナウンサー、デザイナー、彫刻家、画家、園芸関係の仕事などが、あげられます。とにかく、あなたは、感覚器官がとびぬけてすぐれているのです。

→五感を活かす仕事が向いているとされるのは、現在でも用いられている解釈です。

◆ 牡牛座の金運上昇のための秘訣

それには、まず「遊ぶこと」です。牡牛座の人が、すでにもっている節約心も、友人へのサービス精神もよいとして、それに加えて、トップ・レベルの人とたえずつきあえる時間をつくらなければなりません。
そして、もっともっとしゃべることが必要です。牡牛座の饒舌は、他人が、これをうるさいと感
じることができないように、定められているのです。それと同時に、相手の話のふところにはいることを忘れてはいけません。そこから、貯蓄するより、はるかに大きな仕事と金がはいってくるのです。

→コミュニケーションを活発にすることが金運上昇の鍵だとは、太陽と水星が牡牛座の自分でも意外に感じました。それはきっと、固定宮の地サインの弱点を乗り越えていきなさいということでしょう。

◆牡牛座にふさわしいパートナー

愛の女神ビーナス(金星)のもとに生まれただに、牡牛座生まれの人にとって、愛するということは、呼吸するように、ごく自然なことです。相手をとまどわせるほど激情に押し流されることなく、かといって誤解されるほど漠然ともしていない、そういうひそやかな愛のかたちです。

と記されていて、牡牛座と相性が良い星座として、山羊座と乙女座を挙げています。山羊座は、「家族と家庭の責任感にあつく堅忍不抜で独創的」という意味で、乙女座は「がんらい慎重なあなたには、無計画さと杜撰さをきらう」という意味で向いているとしています。牡牛座は地サインなので、支配星が金星だとしても穏やかな愛情を求めるのだと思います。

◆最後に

自分は太陽と水星が牡牛座なのですが、私生活では自分のペースを乱されたくないような頑固な面はあると自覚はしています。ルーティーンワークが決まっていると言えば聞こえは良いですが、マンネリに陥りやすい欠点もあるということですので、充分に気をつけなければいけない点です。

#西洋占星術 #ホロスコープ #占い #毎日投稿 #毎日note #連続投稿 #門馬寛明 #牡牛座

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?